雇用統計など各種の数字を読み解けば、20年前の「就職氷河期」が現在まで影響をおよぼしている事実はほぼない。筆者によれば、たとえ就活のタイミングで不遇だったとしても、その大多数は、いまや人生をしっかり巻き返しているというのだ。ところが、テレビや雑誌といったメディアでは、「氷河期の悲劇」がしばしば取り上げられるのはなぜなのか。雇用のプロである筆者が、早稲田と慶應の各学部の就職事情をもとに分析する。※本稿は、海老原嗣生『「就職氷河期世代論」のウソ』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

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