雪が吹き荒れる戦場で極限状態を迎えた日本兵たちは、もはや何も考えられなくなっていた。しかし、怯える農民の一行と出会った瞬間、彼らはそのときだけ人の心を取り戻したという。太原攻略戦に参加した中山正男氏が『週刊朝日』に寄せた手記をもとに、兵士たちが見た戦場のぬくもりに迫る。※本稿は、週刊朝日編『父の戦記』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

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