いまさら出てきた「ワークシェアリング」論
7年間ぶりの“復活”に感じる違和感
“派遣切り”は、「ワークシェア」より「規制緩和」を優先してきたツケ?
7年間塩漬けにされてきた「ワークシェアリング」論が復活したことには、筆者は「いまさら」という違和感を感じる。当時、政府も経団連も連合も、「正社員を守ること」に終始し、ワークシェアリング導入の判断を個別の企業に委ね、本格的な議論を避けた。その一方で、政府と企業は、派遣職種の拡大という「規制緩和」だけは推し進めた。その結果、副産物として生まれたのが、いま問題になっている“派遣切り”である。
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