仮想通貨(暗号資産)市場は、新たなプロジェクトやテクノロジーが日々出現し、進化し続けている。そんななか、仮想通貨GRT(The Graph)は、現在注目を集めているプラットフォームの一つである。
仮想通貨GRT(The Graph)は、イーサリアム(Ethereum)やIPFS(分散型ファイルシステム)のようなネットワークのデータを照会するためのインデックスプロトコルで、The Graph Network上で使用されるトークンである。
GRTは、ブロックチェーン上でデータの取得と分析を容易にすることを目的としており、オープンで分散化されたエコシステムの構築を目指している。
ブロックチェーン上のデータは、ブロックチェーンの普及により、その重要性を増しており、今後の需要拡大が予想されるなか、GRTの動向に注目が集まっている。
本記事では、GRTの特徴や将来性、リスクなどについて詳しく解説する。
・GRTは、The Graph ネットワーク上で使用されるトークン
・インデックスプロトコルとして動作する
・様々なネットワークやアプリケーションに対してソリューションを提供する
・GRTはインセンティブメカニズムとして機能する
・国内有名取引所のコインチェックなら、安心して仮想通貨取引できる
GRTは、国内仮想通貨取引所での取扱いが少ないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
大手仮想通貨取引所のコインチェックは、金融庁に登録済みの暗号資産交換業者で、日本暗号資産取引業協会にも加入しており、セキュリティ対策やカスタマーサポートにも力を入れているので、安心して取引することができるだろう。
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仮想通貨GRT(ザ・グラフ/The Graph)とは?
創業時期 | 2018年 |
ローンチ時期 | 2020年 |
開発者 | Yaniv Tal、Jannis Pohlman、Brandon Ramirez |
運営者 | The Graph Foundation |
トークン価格 | 1GRT=約14円(2023年6月14日現在)* |
時価総額 | 約1,249億円(2023年6月14日現在)* |
仮想通貨GRT(The Graph)は、イーサリアムのブロックチェーン上に展開されるThe Graphのネイティブトークンである。
The Graphは、2018年7月、分散型アプリケーション(DApps)がブロックチェーン上のデータをより効率的に利用できるようにすることの必要性を感じていたYaniv Tal氏、Jannis Pohlman氏、Brandon Ramirez氏によって共同設立された。
イーサリアムのスマートコントラクト上では、テストネットバージョンがリリースされている。
2019年1月以降、The Graphは、Web3およびDeFiアプリケーション向けに2,900以上のサブグラフを提供している。
サブグラフとはオープンなAPIで、アプリケーションは、GraphQLという言語を使ってブロックチェーンのデータを取得することができる。
GRTは、2020年にローンチされたばかりの比較的新しい仮想通貨だが、2023年6月14日現在、時価総額ランキング43位にまで上昇し、注目を集めている。
仮想通貨GRTの特徴
仮想通貨GRT(The Graph)とは、The Graphという、ブロックチェーン上のデータを効率的に検索、取得するためのプロトコル上で使用されるネイティブトークンである。The Graph ネットワークは、DeFiやWeb3エコシステムなどの分野で、ブロックチェーン技術を活用したソリューションを提供している。
ここでは、そんなGRTの具体的な特徴について詳しく解説する。
ERC-20準拠のトークン
GRTはERC-20準拠のトークンで、イーサリアムネットワーク上で相互運用可能だ。
これは、異なるウォレットや取引所などのサービスで、簡単に送受信や取引ができることを意味する。イ
ーサリアムネットワークの拡張性を十分に活用し、分散型アプリケーション開発を促進する役割をGRTトークンは担っている。
GRTは、The Graphプロトコル上のネイティブトークンとしても機能し、The Graphプロトコルのエコシステム内で、後述するインデクサーやキュレーターなどの参加者に対して報酬を支払ったり、ネットワークのガバナンスに投票したりするために使用される。
ステーキングによりネットワークに貢献
GRTのステーキングは、後述するインデクサーやキュレーターとしてネットワークに貢献するためのオプションとして機能する。
GRTをステーキングすることで、自身がインデクサーやキュレーターとしてネットワークに参加し、ネットワークの運営と成長に関与することができる。
また、インデクサーがインデックス化およびクエリ処理サービスを提供するためにGRTをステーキングすると、その対価として報酬を受け取ることができる。さらに、GRTをステーキングすることで、ネットワークのガバナンスにも参加することができる。
ステーキングについて詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてみてほしい。
ステーキングに対する理解を深めることが出来るだろう。
ガバナンストークンとしての役割を持つ
GRTはガバナンストークンとしても機能する。
ガバナンスとは、トークンを持っている人がネットワークの運営や方針に関して投票や提案ができることを意味し、ネットワークとしての重要な意思決定を行うためのプロセスとして機能する。
GRTのガバナンスは、ブロックチェーン上に存在する契約やルールに基づいて、メンバーが自律的に意思決定や協働を行う分散型自律組織(DAO)と呼ばれる仕組みで行われる。
GRTを所有することで、The Graphの運営に影響を与えることができる。
ザ・グラフの運営に携わってみたいという方は、GRTの保有を検討してみてはいかがだろうか。
インセンティブメカニズムとして機能
GRTは、ネットワーク内で次の4つの役割を持つ参加者に対するインセンティブメカニズムとして機能する。
- インデクサー
- キュレーター
- デリゲーター
- 消費者
以下でそれぞれ解説していこう。
インデクサー
インデクサーは、The Graphプロトコル上でサブグラフを処理する役割を担う。
サブグラフは、特定のトークンの取引履歴やユーザーのアカウント情報などを含む、ブロックチェーン上のデータセットで、インデクサーはサブグラフを取得し、インデックス化して効率的に検索を可能にする。
キュレーター
キュレーターは、The Graphプロトコル上でサブグラフが正確で信頼性があり、要求されたデータを適切に提供できるかどうかを評価する。
異なるサブグラフの中から価値のあるものを選び出し、ユーザーに提供することで消費者に優れたデータ体験を提供する。
デリゲーター
デリゲーターは、自身が保有するGRTをインデクサーに委任する役割を担う。
デリゲーターは信頼できるインデクサーを選び、彼らにGRTを委任することでインデクサーのステーク量を増やし、ネットワークのセキュリティを強化する。
消費者
消費者は、The Graphプロトコルを使用してサブグラフのデータを購入し、それを利用して自身のアプリケーションやサービスに統合することができる。
消費者はGRTを支払うことで、ネットワーク上のデータへのアクセスが可能になる。
これら4つの役割を持つ参加者は、GRTを使ってネットワーク内でやり取りし、アクティブなインデクサーやキュレーター、デリゲーターは、自分の作業と所有しているGRTの量に基づいてネットワークから収益を得ることができる。
オープンなAPIを提供
The Graphは、ブロックチェーン上のデータを効率的に検索、取得するためのプロトコルで、イーサリアムなどのネットワークからデータを取得し、サブグラフと呼ばれるオープンなAPIを提供する。
サブグラフは、ブロックチェーン上のデータを簡単に検索できるようにするもので、GraphQLという言語で記述すれば、誰でも作成や公開ができる。
ブロックチェーン上に保存されている膨大なブロックチェーン上のデータの中から、ある特定のNFT情報やトランザクション履歴などのデータを取り出すことは容易ではないが、The Graphを利用すればそのデータを簡単に取り出すことができる。
仮想通貨GRTの価格動向
仮想通貨GRT(The Graph)は、The Graphネットワークのネイティブトークンであり、ブロックチェーン上のデータの検索と取得を容易にするためのプロトコルで使用されている。
ここからは仮想通貨GRT(The Graph)の価格動向を解説する。
2023年に入ってからの値動き
まず、2023年1月から6月15日までのGRTの価格推移をGRT/USDのチャートで確認していこう。
次のチャートは、2023年1月1日から6月15日時点の日足の値動きを示したものだ。
2023年2月1日(赤枠左部)で押し目を形成した後、2月7日の高値0.237ドルを付けるまで急上昇しているのが確認できる。
その後3月14日(赤枠中央)に押し目を下抜けたことにより、日足レベルでの上昇トレンドは終了し、現在までレンジ相場が続いている。
直近では、6月14日(赤枠右部)にサポートとして意識されるライン(水平線)を大きく下抜け、ローソク足は長い下ひげをつけている。
サポートラインが意識され買いが入った格好だが、上昇反発する勢いがあるかは現時点では判断できない。
直近1か月の値動き
次のチャートを見てほしい。チャートは2023年5月15日から6月15日時点の4時間足の値動きを示したものだ。
4時間足レベルの時間軸では、下降トレンドが続いている。サポートラインとして意識される水平線を大きく下抜けているので、テクニカル的には下落の勢いが強い。
このような下落トレンドの中で、トレンドに逆らう買いポジションを持つことは、リスクが高い戦略となるので注意したい。
買いを検討する場合は、トレンド転換の兆候が出るまで慎重に様子を見ることが重要だ。
まずは今後、現在の価格帯で下値を固めて戻りを試すことができるかに注目だ。
さて、暗号資産の取引所を選ぶ際、重要なことは信頼性の高さだ。大手仮想通貨取引所のコインチェックは、金融庁に登録済みの暗号資産交換業者であり 、日本暗号資産取引業協会にも加入している 。
また、セキュリティ対策やカスタマーサポートにも力を入れてるので、仮想通貨初心者も安心して利用できるだろう。
まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨GRTの購入方法/買い方
それでは最後に、GRTの購入方法を紹介しておこう。
現在、GRTを取扱う国内取引所は少ないため、基本的に海外取引所/DEXに送金してGRTを購入する流れが一般的だ。
- 国内取引所で口座を開設する
- 国内取引所で元手となる仮想通貨を用意する
- 海外取引所で購入、もしくはDEXでスワップ(交換)する
国内取引所で口座を開設する
海外取引所やDEXは日本円での取引に対応しておらず、仮想通貨を元手として取引することになる。
したがってまずは、海外取引所もしくはDEXでの取引の元手となる仮想通貨を調達するために、国内取引所の口座を用意しよう。
取引での利用を目的として仮想通貨を購入する場合、コインチェックなら500円という少額から仮想通貨を購入できる。
コインチェックでの口座開設の手順は以下のとおりで、無料で口座をつくることができる。
- アカウントを開設する(メールアドレスの登録)
- 本人情報を登録する
- 本人確認資料を提出する
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にコインチェックの利用を検討してみてはいかがだろうか。
購入資金を国内取引所へ入金する
口座開設が完了したら、次はその口座にGRTを購入するための資金を入金しよう。
コインチェックの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む「銀行振込」・「コンビニ入金」と、「クイック入金」の3種類がある。
自分が利用しやすい入金方法を利用して、購入資金を口座へ入金してみよう。
元手となる仮想通貨を購入する
口座への入金が完了すると、いつでも取引を始めることができる。仮想通貨は、他の金融商品と比べると、価格変動リスクが大きい。
そのため、軍資金を入金して取引を始める準備ができても、いきなり手を出すのではなく、まずは落ち着いて値動きを確認しよう。
GRTを購入する
値動きを確認して、取引のチャンスを見定めたら、いよいよ元手となる仮想通貨を購入してみよう。
成行注文を利用する場合は、基本的には購入する数量を指定して、注文を出すだけでよい。
また成行注文以外に、指値注文や逆指値注文などの注文方法もそろっているので、それらを駆使してより有利な価格での購入を狙ってみるのもよいだろう。
購入後は海外取引所に送金し、そこからGRTを簡単に購入することができる。
興味がある方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトにアクセスしてサービスの詳細を確かめてみよう。
仮想通貨GRTの将来性
仮想通貨市場は、革新的なプロジェクトや技術が次々に現れることで、常に進化し続けている。その中でも、GRTは注目に値するプロジェクトで、将来性を秘めた仮想通貨の一つとして注目を集めている。
仮想通貨GRT(The Graph)は、ブロックチェーン上でのデータ取得と分析を容易にするために設計され、オープンで分散型のエコシステムの構築を目指している。
ここからは、そんなGRTの将来性について解説する。
高い需要と成長性
GRTは、ブロックチェーン上のデータの取得や分析を容易にする機能を提供することで、多くの開発者や企業の需要を引きつけている。
ブロックチェーン上のデータは、ブロックチェーンの普及により重要性を増しており、その需要は今後も拡大すると予想される。
GRTは、この需要の高まりに対応するために、効果的な解決策を提供することで、安定的に成長する可能性がある。
強力なパートナーシップとサポート
GRTは、アメリカのヘッジファンドであるTiger Global Managementや、アメリカの暗号資産取引所Coinbaseの投資部門、Coinbase Venturesといった著名な企業や投資家から、強力なパートナーシップとサポートを受けている。
このようなパートナーシップとサポートは、GRTの開発や普及において大きな役割を果たし、将来的なプロジェクトの成功につながる可能性がある。
今後の動向に注目していきたい。
仮想通貨GRTに関してよくある質問
- GRTの価格はどうやって決まりますか?
-
GRTの価格は、市場の需給によって決まる。GRTの需要は、The Graphのネットワークに参加したい人やサブグラフからデータを取得したい人などによって高まる。
GRTの供給は、インデクサーやキュレーターへの報酬などによって増加したり、インデクサーやキュレーターがステーキングすることで減少したりする。
- GRTを保有するリスクは何ですか?
-
GRTを保有するリスクは、価格変動のリスクだ。GRTの価格は市場の需給によって変動するため、予想外の値下がりや値上がりが起こる可能性がある。
また、ネットワーク攻撃のリスクもある。The Graph上の悪意ある参加者が、ネットワークを乗っ取ったり妨害したりすることで、ネットワークの安全性や信頼性が損なわれる可能性がある。
仮想通貨GRT(The Graph)のまとめ
仮想通貨GRT(The Graph)とは、The Graphというブロックチェーン上のデータを効率的に検索、取得するためのプロトコル上で使用されるネイティブトークンである。
ERC-20準拠により、イーサリアムネットワーク上で相互運用可能というGRTの特徴を持つ。GRTはステーキングとガバナンスが可能である。
GRTは、The Graphネットワークのネイティブトークンであり、ブロックチェーンデータの照会などに使用される。
また、GRTをステーキングすることにより、インデクサーやキュレーターとしてネットワークに貢献することができる。
GRTの価格は、需給により変化するが、有名投資家からの出資を受けており、その将来性が期待されている。
・GRTはThe Graphネットワーク上で使用されるトークン
・インセンティブメカニズムとして機能
・The Graphは、サブグラフと呼ばれるオープンなAPIを提供
・高い需要と成長性を秘めている
・国内大手取引所のコインチェックなら、安心して仮想通貨取引ができる
「GRTに興味があるけど、どこではじめればいいかわからない。」という方もいるだろう。
コインチェックは、国内最大級の暗号資産取引所で、仮想通貨の初心者でも簡単に取引できる環境を提供している。多様な仮想通貨の中から自由に選んで取引できる。
高度なセキュリティーも提供しているので、まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。