イーサリアムはこれまで、需要過多によって処理の遅延や手数料の高騰が起こるスケーラビリティ問題に悩まされてきた。
それを解消するために考案されたのがセカンドレイヤーで、今回取り上げるPolygonも、イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである。
この記事では、Polygonとその基軸通貨であるMATICトークンの特徴や、MATICトークンのこれまでの価格動向、今後の見通しなどを解説していく。
「仮想通貨(暗号資産)Polygonについて知りたい!」という方はぜひとも本記事を参考にしてほしい。
- Polygonは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消するために生まれた、セカンドレイヤーの1つ
- 基軸通貨のMATICトークンは、Polygon上でネットワーク手数料の支払いなどに用いられている
- Polygonは高速・低コストで利用できて、イーサリアムとの互換性もある
- MATICトークンは2022年6月に国内市場への初上場を果たし、今後の上場先の増加が期待されている
- 国内有名取引所のコインチェックで購入可能
MATICトークンを取り扱う国内の仮想通貨取引所はいくつかあるが、大手国内取引所のコインチェックでも取り扱いされ、話題になっている。
初心者でも仮想通貨取引にチャレンジしやすくなっているので、MATICトークンに興味がある方は、ぜひ併せてコインチェックのこともチェックしておくとよいだろう。
仮想通貨Polygon(MATIC)とは?
名称 | MATICトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | MATIC |
価格* | ¥108.85 |
時価総額* | ¥1,074,778,158,821 |
時価総額ランキング* | 17位 |
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 |
コインチェック DMM Bitcoin bitFlyer bitbank |
Polygon(ポリゴン)は、イーサリアムのセカンドレイヤーの1つで、イーサリアムとの相互運用性を持ちながら、イーサリアムと同様にDApps(分散型アプリ)などの開発ができるブロックチェーンだ。
そのPolygonの基軸通貨がMATICトークン(MATIC)で、DApps内での決済やネットワーク手数料の支払いなどに用いられている。
Polygonは2021年2月にMATICから改称されたのだが、基軸通貨の方は名称が変わらずに、MATICトークンと呼ばれている。
なお仮想通貨取引所では、MATICトークンのことをブロックチェーンの名称と同じく、「Polygon」と表記するケースが多い。
しかしここでは、ブロックチェーンと基軸通貨の混同を避けるために、それぞれ正式な名称で表記することとする。
MATICトークンは、時価総額ランキングで17位に位置するなど*高い人気と需要がある。*2024年4月17日時点、CoinMarketCap調べ
日本では、2022年6月に国内市場への初上場を果たしばかりだが、MATICトークンを取り扱う仮想通貨取引所は続々と増加傾向にある。
仮想通貨Polygon(MATIC)の特徴
Polygonおよびその基軸通貨であるMATICトークンには、主に次のような特徴がある。
- イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである
- 高速・低コストで利用できる
- 2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された
- トークン名を「MATIC」から「POL」へアップグレードする提案が発表された
イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである
Polygonは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消するために考案された、セカンドレイヤーブロックチェーンの1つである。
スケーラビリティ問題とは、需要過多によって、ブロックチェーンで取引の処理遅延や手数料の高騰が起きる問題のことだ。
セカンドレイヤーの登場によって、相互運用性を持つセカンドレイヤー上でも取引を実行できるようになり、メインのブロックチェーンであるイーサリアムの負担が軽減された。
高速・低コストで利用できる
Polygonの公式情報によると、イーサリアムは1秒間に15件ほどしかトランザクション(取引)を処理できない一方で、Polygonでは1秒間に最大で7,000件も処理できるとされている。
また、ネットワーク手数料(ガス代)についても、イーサリアムと比較して1万分の1程度の支払いで済む。
高速・低コストで利用できるPolygonの環境を求めて、例えばUniswapなど、イーサリアムからPolygonへの移植(コピー)がおこなわれたプロダクトも多い。
ちなみに2023年には、Polygon上では3万7,000種類を超えるDAppsが稼働していることが分かっており、その高い有用性がうかがえる。
2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された
Polygonでは、2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された。
DAO(分散型自律組織)とは、経営者のような中央集権的な管理者が存在せず、ブロックチェーン技術を用いて参加者同士で自律的に機能する組織のことを指す。
本記事執筆時点(2024年4月)でのPolygon DAOでは、DAOを立ち上げるためのインフラがポリゴンネットワークで利用できるようになっている。
将来的には、Polygon上のDeFi(分散型金融)などに関わる決定権がDAOに委ねられるようだ。
また、DAOの意思決定に関わる投票に参加する権利は、MATICトークンを保有したり、別途用意されるDAO用の独自トークンを保有したりすることで、得られるようになる見込みだ。
トークン名を「MATIC」から「POL」へアップグレードする提案が発表された
2023年7月には、現在のトークン名である「MATIC(マティック)」から名前を「POL(ポル)」へと変更(アップグレード)する提案がポリゴンラボより発表された。
1/ Today, the next technical proposal of Polygon 2.0 is unveiled: POL, the upgraded token of the Polygon protocol! 💫 POL is the next generation native token, designed to secure, align and grow the Polygon ecosystem. Watch the video to get an idea how cool it is, then 🧵
~翻訳~
引用元:Polygon公式X(旧Twitter)
本日、Polygon 2.0 の次の技術提案が発表されます。 POL、Polygon プロトコルのアップグレードされたトークンです。 💫 POL は、Polygon エコシステムを保護、調整、成長させるために設計された次世代のネイティブ トークンです。 ビデオを見て、その素晴らしさを理解してください🧵
この提案が発表されてから、わずか数分間で価格が約3%上昇するなどしたことからも、今回のトークン名をアップグレードする提案には話題性があると言えるだろう。
こちらの提案が受け入れられるかどうか、今後の動向に注目が集まっている。
仮想通貨Polygon(MATIC)の価格動向
ここで、MATICトークンのこれまでの価格動向を確認しておこう。
MATIC過去の価格動向
まずは、2019年11月から2024年4月までの約4年間の値動きを、MATIC/USDTチャートで追ってみよう。
チャートを一見してわかるとおりMATICは、2021年に入ってから価格が高騰している。
この高騰は、マクロ経済の影響を強く受けて、引き起こされたものと見られている。
2020年に新型コロナの感染が流行すると、コロナ禍の経済活動を支えるために各国政府が大規模な金融緩和政策を取るようになり、金融緩和で生まれた余剰資金が仮想通貨市場に流れ込んできたために、MATICトークンのみならず多くの主要銘柄で高騰が起こった。
しかし活況は長続きせず、2021年末からは一転して急落している。
新型コロナの感染が終息して、世界経済が正常な姿を取り戻そうとすると、人員や資源の供給不足からインフレが発生してしまい、インフレを抑えるために各国が今度は金融引き締め政策を取るようになったことで、仮想通貨市場全体が冷え込んでしまった。
ただし、投資対象としての役割に偏っている銘柄など、資金が流出したあとに値動きそのものが乏しくなっているものも多くある一方で、MATICトークンは暴落後もそれなりに値動きがあり、2022年6月末以降は緩やかながら上昇の動きも見られている。
これは、それだけMATICトークンの実需が大きい証左だと言えるだろう。
直近3カ月の価格動向
次に、本記事執筆時点(2024年4月)から遡って、直近3カ月の値動きもチェックしておこう。
チャートを見るとMATICトークンは、上昇傾向にあったことが見て取れるだろう。
特に2月の上昇が強いが、上昇の要因はBTCを含む仮想通貨市場全体での動きに連動したものである。BTCの現物ETF承認により、時価総額の高いMATICも連動して上昇を見せた。
ただし、2024年3月に1.2ドルの高値を付けてからは下落傾向にあり、現在は0.70ドル付近で推移している。
現段階ではまだ2022年から続く下降トレンドを脱出したと言えないだろう。
下降トレンドが継続するのか、この勢いのまま上昇に転ずるのか、今後の動向に注目していきたい。
仮想通貨Polygon(MATIC)を購入できる取引所
ここからは、MATICトークンを取り扱っている国内の仮想通貨取引所について紹介していく。
MATICトークンを取り扱っている取引所はいくつかあるが、今回はそのうちの4社を取り上げて、基本情報と特徴を紹介していく。
コインチェック
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 29種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ、 SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
MATICトークンを取引してみたいという方は、大手取引所のコインチェックを利用できる。
2023年8月より、MATICトークンの取り扱いが開始された。
コインチェックは、マネックス証券を中心としている金融グループの「マネックスグループ」傘下の仮想通貨取引所だ。
マネックスグループが持つ高度な技術を用いて、盤石なセキュリティ体制を構築しており、安心安全な取引環境をユーザーに提供している。
また、コインチェックが取り扱う29種類の仮想通貨は、全て500円という少額からの購入が可能である。
そのため、「少額から仮想通貨取引を始めたい!」「いきなり多額の資金を費やすのは怖いな…」という方でも比較的気軽に利用することができるだろう。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェックの公式サイトもアクセスしてみてほしい。
DMM Bitcoin
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・BitMatch注文) レバレッジ取引(販売所・BitMatch注文) |
取り扱う仮想通貨(レバレッジ取引を含む) | 38種類 BTC、ETH、XRP、LINK、MKR、 AVAX、CHZ、TRX、ZPG、LTC、 BCH、XLM、ETC、ENJ、FLR、NIDT、 SAND、ALGO、AXS、OMG、APE、 FCR、HBAR、OAS、SHIB、 BAT、MONA、MATIC、ADA*、DOT*、 IOST*、XTZ*、XEM*、QTUM*、XYM*、 SOL*、ATOM*、DOGE* *レバレッジ取引のみの取り扱い |
最小取引数量 (MATICの場合) |
現物取引(販売所):1 MATIC 現物取引(BitMatch注文):10 MATIC レバレッジ取引(販売所):10 MATIC レバレッジ取引(BitMatch注文):100 MATIC |
取引手数料 (MATICの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(BitMatch注文):1MATICあたり2円 レバレッジ取引(販売所):無料、スプレッドあり レバレッジ取引(BitMatch注文):10 MATICあたり14円 |
仮想通貨の送金手数料 | 無料* *BTC、ETH、XRP以外の入出金には非対応 |
その他のサービス | IEO |
公式サイト | DMM Bitcoin公式サイト(PR) |
関連記事 | DMM Bitcoinの評判・口コミ |
DMM Bitcoinは、金融やエンタメ関係のオンラインサービスを数多く手がけているDMMグループ傘下の仮想通貨取引所だ。
現物取引だけでなく、レバレッジ取引のサービスも手がけており、特にレバレッジ取引では国内最多となる31種類もの仮想通貨が揃う。
またDMM Bitcoinは、PC用とスマートフォン用にそれぞれ用意されている、高性能な取引ツールが好評を集めている。
特にスマホアプリ版は、シンプルな取引画面で直感的に操作できる「STモード」と、PC版並みのチャート描画ツールや分析ができる「EXモード」が支持を集めている。
本記事で紹介してるMATICも購入することができるので、まだ口座をお持ちでないという方はぜひこの機会にDMM Bitcoinの公式サイトをチェックしてみてほしい。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 |
38種類 BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、 BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、 XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、 MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA、 AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、 GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、 RNDR、BNB、ARB、OP、IMX、DAI、 KLAY、MASK |
最小取引数量 (MATICトークンの場合) |
現物取引(販売所):0.00000001 MATIC 現物取引(取引所):0.0001 MATIC |
取引手数料 (MATICトークンの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (MATICトークンの場合) |
19 MATIC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、トータルの取引高で日本一*を獲得したことがある、人気の仮想通貨取引所だ。*2021年2月14日 CoinMarketCap調べ
37種類と豊富な銘柄を取り扱っており、取引高日本一を獲得するほどの高い流動性の中で、快適に取引を楽しむことができる。
またbitbankは、取引ツールに「TradingView」のチャートが搭載されていることも大きな特徴だ。
TradingViewは、アメリカに本社を置くTradingView社が手がけている高性能チャートツールであり、bitbankではPC版・スマホアプリ版のどちらの取引ツールでも、そのTradingViewを使用して本格的な値動きの分析ができるようになっている。
bitFlyer
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 33種類 |
最小取引数量 (MATICトークンの場合) |
現物取引(販売所):0.00000001 MATIC 現物取引(取引所):取り扱いなし レバレッジ取引(取引所):取り扱いなし |
取引手数料 (MATICトークンの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):取り扱いなし レバレッジ取引(取引所):取り扱いなし |
仮想通貨の送金手数料 (MATICトークンの場合) |
19 MATIC |
その他のサービス | ステーキングリワードサービス(一時停止中) かんたん積立 ビットコインをもらう bitFlyerクレカ ビットコイン寄付 友達招待プログラム Tポイント交換サービス bitWire(β) |
公式サイト | bitFlyer公式サイト |
関連記事 | bitFlyerの評判・口コミ |
bitFlyerは、ビットコインの取引高で6年連続日本一*を獲得するほどの、高い人気を誇っている。*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)
人気を集める要因としては、どの銘柄にも1円から投資できる点が大きい。
bitFlyerはビットコインやリップル、MATICトークンなど33種類の仮想通貨を取り扱っており、そのすべてに対して1円から投資できるため、初心者でも無理のない金額から仮想通貨取引へのチャレンジが可能であり、細かく取引数量をコントロールすることもできるので、ベテラン投資家からの評判も良い。
また、セキュリティ体制が堅牢で、業界最長となる7年以上もハッキングの被害を受けていないことも、ユーザーから支持される一因となっている。
仮想通貨Polygon(MATIC)の購入方法
続いては、先ほど取り上げたDMM Bitcoinを例にして、MATICトークンの購入方法を紹介していこう。
- DMM Bitcoinで口座を開設する
- 口座に購入資金を入金する
- 数量などを決めて購入する
DMM Bitcoinで口座を開設する
まずはDMM Bitcoinの公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。
DMM Bitcoinでの口座開設の手順は、以下のとおりだ。
- メールアドレスを登録する(アカウント作成)
- 個人情報を登録する
- 本人確認をおこなう
なお、口座開設の詳しい流れは、以下の記事で画像を交えながら解説しているので、DMM Bitcoinを利用したいと考えている方はそちらも参考にしてみてほしい。
口座に購入資金を入金する
口座開設が完了したら、次はその口座にMATICトークンの購入資金を入金しよう。
DMM Bitcoinでの入金方法は振込入金、クイック入金の2種類が用意されている。
それぞれ手数料などが異なるため、入金手続きの際にはあらかじめDMM Bitcoin公式サイトで、利用しようとしている入金方法の仕様をよく確認しておこう。
数量などを決めて購入する
DMM Bitcoinの取引形式は、現物取引とレバレッジ取引の2種類がある。
初心者の方には、現物取引がおすすめだ。
チャートを見ながら、ご自身の好みのタイミングでMATICを購入していこう。
以上、DMM Bitcoinを例にして、MATICトークンを購入する方法を紹介した。
MATICトークンに興味がある方は、ぜひこの機会にDMM Bitcoinの利用を検討してみてはいかがだろうか。
仮想通貨Polygon(MATIC)の今後の見通し・将来性
最後に、PolygonおよびMATICトークンの将来性を考察してみよう。
- Polygonを基盤にしたプロダクトが着実に増えている
- MATICトークンの上場先の増加が期待されている
- イーサリアムでも処理能力向上のためのアップデートが進められている
Polygonを基盤にしたプロダクトが着実に増えている
先ほども述べたとおり、Polygonはイーサリアムのセカンドレイヤーの中でも屈指の需要があり、Polygonの公式情報によると、Polygonを基盤にしたDAppsは3万7,000種類を超えている。
また、日夜新しいプロダクトが開発されたり、イーサリアムから移植・コピーされたりと、着実にエコシステムが拡大している。
今後もPolygonとMATICトークンの実需が伸びていけば、それがMATICトークンの値動きにも、良い影響をもたらすことだろう。
MATICトークンの上場先の増加が期待されている
MATICトークンは時価総額ランキングでトップ15*に入るほどの高い需要と人気を持つ仮想通貨でありながら、本記事執筆時点(2024年1月)では、国内で取り扱いのある仮想通貨取引所があまり多いとは言えない。*2024年2月10日時点、CoinMarketCap調べ
しかし、2022年6月末にbitbankから国内への初上場を果たしたのち、その後のわずか半年弱の間にさらに3社が参戦しており、今後も上場先の増加に期待が持てる。
仮想通貨取引所への新規上場は、投資家にポジティブな要素として受け取られることが多く、それが短期的な高騰のきっかけになることもあるので、これから新規上場の話題が出た際には値動きに要注目だ。
イーサリアムでも処理能力向上のためのアップデートが進められている
イーサリアムのスケーラビリティ問題への対応策として、Polygonなどのセカンドレイヤーが登場したが、一方でイーサリアム側でもスケーラビリティ問題を解消するためのアップデートが進められている。
まだアップデートの具体的な時期は明かされていないが、次の大型アップデート「The Surge(ザ・サージ)」が実施されると、イーサリアムでもトランザクションの高速処理、具体的には1秒間に10万件ものトランザクション処理をできるようになる見込みだ。
もしも将来的にイーサリアムの処理性能が飛躍的に向上して、Polygonの最大のアイデンティティが失われてしまった場合には、どういった生存戦略をPolygonが取ってくるのかを注視しておかなければならないだろう。
仮想通貨Polygon(MATIC)の予想まとめ
今回はPolygonとMATICトークンについて、その特徴や今後の見通しなどを解説した。
- Polygonは、イーサリアムのセカンドレイヤーブロックチェーンの1つ
- MATICトークンはPolygonの基軸通貨で、ネットワーク手数料の支払いなどに用いられている
- Polygonはイーサリアムよりも高速・低コストで使えるプラットフォームである
- MATICトークンを取り扱う国内の仮想通貨取引所はまだ少なく、上場先の増加が期待されている
- MATICトークンは2021年末から大きく値下がりしていたが、本記事執筆時点では復調の兆しが見え始めている
マクロ経済の影響を受けて仮想通貨市場全体が停滞するなか、MATICトークンも2021年末から大きく価格が下落していた。
しかし2023年から、ようやくアメリカをはじめとして金融引き締め政策(利上げ)の効果が数字として表れるようになり、利上げのペースが減速するのではないかという期待感から、仮想通貨市場でも復調の兆しが見られるようになってきている。
今後の復調に期待するなら、今のうちにMATICトークンに投資しておくのも、有効な投資戦略となるのではないだろうか。
なおコインチェックなら、セキュリティ面も強固であり、安心してMATICに投資することができるので、まだ口座をお持ちでない投資初心者の方は、ぜひこの機会にコインチェックのこともチェックしてみてほしい。