今回取り上げるOMG(オーエムジー)は、イーサリアムを基盤にして開発されたブロックチェーン「OMG Network」の基軸通貨であり、知名度が比較的高く、国内でも多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
しかしながら、OMGおよびOMG Networkは、将来性が高いとは決して言えない状況にある。
今回はOMGについて、基本的な特徴やこれまでの値動き、将来性が見込めない理由などを解説していく。
- OMGは、イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである「OMG Network」の基軸通貨
- OMG Networkは、イーサリアムのスケーラビリティ問題の解決に取り組んでいた
- 2021年にOMG Networkは、新たに開発されたブロックチェーン「Boba Network」へと移行した
- OMG NetworkからBoba Networkへの移行に伴い、OMGは利用用途を失うこととなった
基盤のブロックチェーンであるOMG Networkがサービスの提供を終了しているため、取引する際は注意が必要だ。
OMGは、国内取引所のSBI VCトレードで扱っている。
SBI VCトレードは、通常の仮想通貨の取引だけでなく、自動積み立てやレンディングなどの仮想通貨を利用したサービスも充実している取引所だ。

ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックして、サービスの詳細を確かめてみよう。
仮想通貨OMGとは?

名称 | OMG(オーエムジー) |
ティッカーシンボル・通貨単位 | OMG |
価格* | ¥27.32 |
時価総額* | ¥3,754,620,908.96 |
FDV(完全希薄化後時価総額)* | ¥3,747,743,788.14 |
時価総額ランキング* | 715位 |
OMGは、イーサリアムを基盤として開発されたブロックチェーン「OMG Network(旧OmiseGo)」の基軸通貨だ。
2021年にOMG Networkが、新たに開発されたブロックチェーン「Boba Network」にサービスを移行したため、OMGは本記事更新時点(2025年4月)で、明確な利用用途を持たない。
OMG Networkの公式サイトを見ても、Boba Networkとその開発元であるEnya.aiへのリンクが貼ってあるだけで、OMG Networkに関する情報はほぼ削除されており、サイトの更新も2021年8月19日に終了している。
そんなOMGは、国内取引所のSBI VCトレードで取引可能だ。
興味がある方は、ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨OMGの特徴
OMG Network、およびその基軸通貨であるOMGには、次のような特徴がある。
- スケーラビリティ問題の解決に取り組んでいた
- BOBA Networkにサービスが移行された
- 仮想通貨取引所で取引される以外に利用用途がない
スケーラビリティ問題の解決に取り組んでいた
OMG Networkはもともと、オンライン決済システムの普及を目指した「OmiseGo」というブロックチェーンだったのだが、2020年6月にOMG Networkへとリブランドされ、OMG財団の元で運営がなされていた。
また、OMG NetworkはイーサリアムのL2(レイヤー2)ブロックチェーンの1つであり、高速・低コストで利用できるという特徴を持っていた。
そのため、イーサリアムが抱えていたスケーラビリティ問題(需要過多により、取引の処理遅延や手数料の高騰が起こる問題)の解決策となることが期待されていた。
BOBA Networkにサービスが移行された
Boba Networkとは、OMG財団のコアデベロッパーであるEnya.aiが新たに開発した、イーサリアムのL2ブロックチェーンだ。
OMG Networkのサービスは、2021年にそのBoba Networkへと移行された。
ちなみに、OMGが未だ多くの国内取引所に上場している一方で、Boba Networkの基軸通貨であるBOBAトークンの取り扱いがある国内の仮想通貨取引所は、本記事更新時点(2025年6月)でbitbankのみである。
仮想通貨取引所で取引される以外に利用用途がない
前述のとおり、OMG Networkは2021年に一切のサービスをBoba Networkに移行してしまっている。
Boba Networkには別途、BOBAトークンという基軸通貨があるため、OMGにはBoba Network上での役割も与えられていない。
そんなOMGは、国内取引所のSBI VCトレードで取引可能だ。
興味がある方は、ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨OMGの価格動向
ここで、OMGのこれまでの価格動向を確認しておこう。
過去6年間の価格動向
まずは、本記事更新時点(2025年6月)から遡って過去6年間の長期的な値動きを、OMG/USDチャートでおさらいしてみよう。

OMGは2017年末から2018年初頭にかけて、いわゆる“ビットコインバブル”で他の主要な銘柄と同じように大きく価格が高騰している。
しかし、バブルが崩壊すると一転して急落してしまい、その後は2018年の後半から2019年にかけて、目ぼしい値動きが見られなかった。
2020年に入ると、仮想通貨市場全体が活況になる中で、OMGも再び価格が高騰している。
ただ、ビットコインやイーサリアムなどが2017~2018年のビットコインバブル時につけた高値を更新していく一方、OMGにはそれほどの勢いが見られなかった。
2021年末からは下落基調となり、2022年6月以降は値動きそのものが乏しくなっている。
直近の価格動向
続いて、本記事更新時点(2025年6月)から遡って、直近の短期的な値動きもチェックしておこう。

2024年9月から2025年4月現在までの価格動向だ。2024年9月~10月までは上昇下落を繰り返していたが、2024年12月は上昇傾向にあったことが分かる。
2024年11月6日には、米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選した。
トランプ氏は仮想通貨に友好的な姿勢を見せており、今後仮想通貨の規制が撤廃されるとの見方から市場全体が上昇している。
OMGも例外ではなく大幅な上昇を見せていたが、上昇は長く続かず現在は下落過程にある。
すでにプロジェクトが終了していることから、流動性を保てないとの判断で続々と上場が廃止されている。
明確な用途はないため、さらなる価格上昇にはあまり期待できないだろう。
OMGの取引ならSBI VCトレードがおすすめ
仮想通貨OMGは、現在SBI VCトレードという国内取引所が扱っている。
SBI VCトレードは、以下のような特徴を持つ取引所だ。

名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 39種類 |
最小取引数量 (OMGの場合) |
販売所:1OMG |
取引手数料 (OMGの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
- 草コインの取り扱いが多数
- レバレッジやステーキングのサービスを提供
- 各種手数料が無料
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
銘柄数は39種類と豊富で、国内取引所では珍しい通貨を取り扱っている取引所として人気がある。
本記事で紹介したOMGも扱っており、今後も草コインの上場に期待が持てる取引所だ。
現物取引だけではなく、ステーキングや貸暗号資産、レバレッジといった豊富な関連サービスを提供している。
興味がある方はSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨の購入方法
OMGは現在プロジェクトが終了しているが、一部取引所でのみ取引が可能となっている。
そこで以下では、国内取引所のSBI VCトレードを通じてOMGの取引をする方法を紹介する。
- 口座を開設する
- 口座へ購入資金を入金する
- 数量などを決めて購入する
仮想通貨取引所に口座を開設する
まずはSBI VCトレード公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。

SBI VCトレードでの口座開設の手順は、以下のとおりだ。
- メールアドレスとパスワードの登録
- SMSまたは電話番号での認証
- 基本情報の入力
- 本人確認(「スマホでかんたん本人確認」または「画像アップロードによる本人確認」)
開設には手数料がかからず、オンラインで手軽に申し込むことができるので、まだ口座をお持ちでないなら、この機会にSBI VCトレードの利用を検討してみるとよいだろう。
口座へ購入資金を入金する
口座開設が完了したら、次はOMGの購入資金を口座へ入金しよう。
SBI VCトレードでは、インターネットバンキングを用いた「クイック入金」のみが入金方法として指定されている。対応している金融機関のインターネットバンキング口座がない場合は、あわせて用意する必要がある点には注意が必要だ。
クイック入金の仕様は、以下のようになっている。
- 対応時間:24時間365日
- 手数料:無料
- 最低金額:1,000円以上/回数制限なし
- 最高金額:10億円
- 処理時間:即時反映
数量などを決めて購入する
口座へ資金を入金したら、あとは実際にOMGを購入するだけだ。
SBI VCトレードの現物取引には、SBI VCトレードとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引できる「取引所」の2種類があるが、OMGは販売所の取り扱いしかないため、、販売所で購入数量を設定して購入しよう。
以上、SBI VCトレードでOMGを購入する方法を紹介した。
SBI VCトレードは、OMGを含めた取り扱うすべての仮想通貨を手数料がかからず出金できるので、決済などの実用目的で仮想通貨を購入したい方におすすめだ。
興味のある方はぜひ、この機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてほしい。

仮想通貨OMGの今後の見通し・将来性
最後に、OMGの今後について考察してみよう。
- サービスが終了しているため、将来性はほぼない
- 仮想通貨市場全体の動きに合わせた価格変動は起こり得る
- Boba Networkも苦戦を強いられている
サービスが終了しているため、将来性はほぼない
繰り返し述べてきたように、OMGの基盤であるOMG Networkは、2021年にサービスを終了している。
まだ取引は可能だが、サービスに関するポジティブな話題が起こり得ないので、時を経るほどボラティリティが低下していく可能性が高いと言えるだろう。
仮想通貨市場全体の動きに合わせた価格変動は起こり得る
OMG Networkそのものに話題性はもはやないが、まだ市場に上場したままである以上、仮想通貨市場全体の動きに合わせた価格変動は起こり得る。
2021年末頃から仮想通貨市場全体が停滞していたが、市場が活況になってくると、OMGも値上がりすることがあるかもしれない。
現在はビットコイン現物ETF承認の影響もあり、OMGも若干の上昇傾向にある。
ただし、その変動幅はビットコインやイーサリアムなど、他のメジャーな銘柄とは異なり大きくはない。
Boba Networkも苦戦を強いられている
余談だが、OMG Networkの移行先であるBoba Networkも現状、需要獲得のための競争で苦戦を強いられている。
イーサリアムのL2ブロックチェーンはBoba Network以外にも数多くあり、主要なL2ブロックチェーンの基軸通貨とBoba Networkの時価総額ランキングを比べてみると、以下のようになる。
- POLトークン(旧MATICトークン(Polygon)):40位
- IMXトークン(ImmutableX):77位
- OPトークン(Optimism):66位
- BOBAトークン(Boba Network):919位
*2025年6月13日時点、CoinMarketCap調べ
ちなみに、OMGの時価総額ランキングは919位*で、OMG Networkからサービスが移行されたBoba NetworkのBOBAトークンは、ローンチから約3年が経過しても、それを上回ることができていない。*2025年6月13日、CoinMarketCap調べ
このことから、もともとOMG Networkを使っていたユーザーの多くは、Boba Networkではなく他のブロックチェーンに活動の場を移してしまったことも考えられる。
仮想通貨OMGの予想まとめ
今回はOMGについて、特徴や今後の見通しなどを解説した。
- OMGは、イーサリアムのL2ブロックチェーン「OMG Network」の基軸通貨
- 2021年にOMG Networkは、新たにつくられた「Boba Network」にサービスを移行した
- 現状のOMGは、仮想通貨取引所で取引のみができる状態で、具体的な利用用途はない
- 2021年11月以降、OMGは価格の下落が続いている
仮想通貨OMGの基盤であるOMG Networkは、2021年にBoba Networkへとサービスを移行してしまった。
そのため、まだ仮想通貨取引所での取り扱いはあるものの、これからOMGに投資すべきかどうかの判断は、他の銘柄以上に慎重を期した方がよいかもしれない。
国内取引所のSBI VCトレードでは、現在もOMGの取引が可能だ。

ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。