パレットトークン(PLT)とは?将来性や買い方を徹底解説!

今回取り上げるパレットトークン(PLT)は、日本で初めてのIEO(仮想通貨取引所が仲介するプレセールのこと)の対象となった仮想通貨(暗号資産)であり、一時は大きな注目を集めていた。

また、2022年5月にはOKCoin Japanへの新規上場も果たして、今後に期待を寄せられている。

この記事では、そんなパレットトークンについて、主な特徴やこれまでの値動き、今後の見通しなどを解説していく。

この記事の要点
  • パレットトークン(PLT)は、NFTの活用に特化したプラットフォーム「Palette」の基軸通貨
  • Paletteおよびパレットトークンは、日本企業である株式会社HashPaletteが手がけている
  • パレットトークンは、NFT発⾏⼿数料の⽀払い手段や、NFT購入時の決済手段などに用いられている
  • Coincheckにおいて、パレットトークンは日本初のIEOの対象となった
  • Palette Chainはアプトスネットワークへの移行が決定している

本記事執筆時点(2024年10月)で、パレットトークンはCoincheckとOKCoin Japanの2社で取り扱われている。これらの内、Coincheckなら取引手数料を一切かけずにパレットトークンを取引することが可能だ。

コストを削減しながらパレットトークンの売買を楽しみたい方は、この機会にCoincheckのこともチェックしておくとよいだろう。

目次

仮想通貨PLT(パレットトークン)とは?

PLT-top
出典:HashPalette公式サイト
名称 パレットトークン、Palette Token
ティッカーシンボル・通貨単位 PLT
トークン規格 ERC20(イーサリアムのトークン規格)
価格* 13.47円
時価総額ランキング* 3,999位
取り扱いのある仮想通貨取引所 Coincheck
OKCoin Japan
*2024年10月4日時点、CoinMarketCap調べ

パレットトークン(Palette Token、PLT)は、ブロックチェーンプラットフォーム「Palette」の基軸通貨だ。

Paletteは、日本のブロックチェーン開発企業である株式会社HashPalette(以下、HashPalette社)が開発したプライベートブロックチェーンであり、その中でパレットトークンは、NFT発⾏⼿数料の⽀払い手段やNFT購入時の決済手段などに用いられている。

そんなパレットトークンは、国内取引所の1つであるCoincheckでのIEOを経て、2021年7月末に国内市場への初上場を果たした。

本記事執筆時点(2022年11月下旬)では、Coincheck以外にOKCoin Japanでも、パレットトークンが取り扱われている。

【2024年10月最新】Palette Chainがアプトスネットワークへ移行決定

パレットトークン(PLT)開発元の株式会社HashPaletteは、2024年10月にアプトスネットワークの移行を発表した。

HashPaletteは、現在の親会社であるHashPortの完全子会社から、アプトス(APT)発行元であるAptos Labsの完全子会社へと移行する予定である。

パレットトークン(PLT)は、2024年11月下旬頃を目安に、一定の期間内でアプトスネットワークのネイティブトークンであるアプトス(APT)と交換できる予定だ。

この交換は仮想通貨取引所などで実施される見込みで、現時点では1 PLTにつき約0.00339139 APTで交換される予定となっている。また、交換後に受け取ったAPTには、最大1年間の売却制限がかかる可能性があるので注意してほしい。

ただし、交換レートや売却制限の期間は、取引所との協議により変更される可能性があり、詳細は後日発表される予定だ。

仮想通貨PLT(パレットトークン)の特徴

ブロックチェーンプラットフォームの「Palette」、およびその基軸通貨である「パレットトークン」には、主に次のような特徴がある。

Palette・パレットトークンの主な特徴
  • NFTやNFTゲームを開発できるブロックチェーンプラットフォームである
  • プライベートブロックチェーンである
  • クロスチェーンに対応している

NFTやNFTゲームを開発できるブロックチェーンプラットフォームである

Paletteは、NFTの活用に特化したブロックチェーンプラットフォームだ。NFTを発行したり、SDK(パッケージ化されたソフトウェア開発キット)を使って、Paletteを基盤としたNFTゲームを開発したりすることができる。

また、NFTの領域に特化することにより、イーサリアムなどの汎用性が高いブロックチェーンプラットフォームと違って、DeFi(分散型金融)プロトコルのようなトランザクションの頻度が高いアプリケーションの基盤となることはなく、需要過多などから生じるネットワーク手数料の不安定化を避けることに成功している。

なお、Paletteを基盤にして発行されたNFTは、HashPalette社が運営するNFTマーケットプレイス「PLT Place」において、パレットトークンを決済通貨として活発に取引されている。

plt-place
出典:PLT Place

プライベートブロックチェーンである

Paletteはプライベートチェーンであり、限られた一部の企業で構成された「パレットコンソーシアム」によって運営されている。

プライベートチェーンなので、イーサリアムのようなパブリックブロックチェーンのプラットフォームと違い、だれしもがNFT関連のアプリケーションやNFTゲームを開発できるわけではない。

その一方で、一般ユーザーに対するネットワーク手数料を無料にできたり、ガバナンスの参加者がパレットコンソーシアムに限定されるため、運営に関する意思決定をより迅速にできたりと、プライベートチェーンであることによる恩恵も、多く存在する。

クロスチェーンに対応している

plt-cross
出典:Paletteホワイトペーパー Ver1.0

Paletteは、「Poly Network」というクロスチェーンモジュールを採用していることによって、他のブロックチェーンとの相互運用性を有している。

つまり、Paletteで発行したNFTを、イーサリアムやオントロジーなどの他のブロックチェーンに移動させたり、他のブロックチェーン上のアプリケーションで利用したりすることができるということだ。

また、Paletteの基軸通貨であるパレットトークンも、クロスチェーン技術の恩恵を受けている。

パレットトークンは、Paletteではなくイーサリアムを基盤にして発行された、ERC20トークンの1種だ。

Paletteを基盤とすることも技術的には可能だったはずだが、より高い流動性や価格の安定性の向上などを期待して、パブリックブロックチェーンであるイーサリアムが発行基盤に採用された。

このように発行基盤が違っていても、クロスチェーン技術の活用によって、パレットトークンはPaletteの基軸通貨として機能することができ、なおかつ発行基盤であるイーサリアムの利点も活かすことに成功している。

仮想通貨PLT(パレットトークン)の価格動向

ここで、パレットトークンのこれまでの価格動向を確認しておこう。

2022年2月からの価格動向

まずは、2022年2月1日から2022年末までの長期的な値動きを、PLT/JPY(日本円)チャートで振り返ってみよう。

PLT-chart1
出典:Coincheck

チャートを一見してわかるとおり、パレットトークンは2022年3月末から長らく、下落基調に陥っている。

この下落は、パレットトークンそのものに起因するものではなく、マクロ経済の影響を受けて引き起こされたものと見られている。

新型コロナの感染が終息したのち、各国の経済が活発化していく中で、人員や資源の供給不足などの要因から、世界中が高インフレの状態に。インフレを抑えるため、各国政府は金融引き締め政策をおこなうようになった。

すると、景気悪化への懸念から、リスク資産である仮想通貨からいち早く資金が引き揚げられて、市場全体が冷え込んでいき、パレットトークンのみならず多くの銘柄で価格の下落が発生した。

パレットトークンは、2021年7月末にCoincheck に上場したのち、2022年3月末に史上最高値をつけていたのだが、その史上最高値と2022年末の価格を比べると、値下がり幅は80%に近い。

直近の価格動向

次に、本記事執筆時点(2024年10月4日)から遡って、直近1年の短期的な値動きもチェックしておこう。

直近の価格動向
出典:Coincheck

2024年前半はビットコインが高値更新するなど仮想通貨全体が上昇した。PLTも連動して高騰していることが分かる。

しかし、高値を付けて以来、現在にかけては下降トレンドを形成していると判断できるだろう。

特に直近では大きく下落しているが、これは2024年10月にPalette Chainが将来的にAptos Networkに統合されることが決定したことが影響している。

2024年11月にはPLTがAPTに変換される見通しだが、今後は統合までの価格変動に注目する必要がある。

仮想通貨PLT(パレットトークン)を購入できる取引所

本記事執筆時点(2024年10月時点)で、パレットトークンの取り扱いがある国内の仮想通貨取引所は、CoincheckとOKCoin Japanの他いくつかあるがここでおすすめの取引所を紹介していく。

パレットトークンの取り扱いがあるおすすめ仮想通貨取引所

Coincheck

Coincheck-top
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 30種類
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、
LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、
QTUM、BAT、IOST、ENJ
SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、
LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、
AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL
最小取引数量
(パレットトークンの場合)
現物取引(販売所):取り扱いなし
現物取引(取引所):100 PLT以上、かつ500円(相当額)以上
取引手数料
(パレットトークンの場合)
現物取引(販売所):取り扱いなし
現物取引(取引所):Maker・Takerともに無料
仮想通貨の送金手数料
(パレットトークンの場合)
139.0 PLT
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT(β版)
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

Coincheckは、マネックス証券を擁する大手金融グループ「マネックスグループ」に属している仮想通貨取引所だ。

30種類の仮想通貨を取り扱っており、それらに対してワンコイン(500円)から投資することができる。

最初に紹介したとおり、パレットトークンはCoincheckでのIEOを経て、2021年7月にCoincheckへの新規上場を果たした。

IEO時のパレットトークンの販売価格は4.05円で、一時は40円台まで高騰したものの、前述のとおり、2022年3月末から下落トレンドが続いていて、本記事執筆時点で9円台まで下落している。

それでも、IEO時の販売価格よりもまだまだ高い水準にあるため、パレットトークンのIEOは、参加者がだれも損をしなかった、IEOの成功事例と言える。

本記事執筆時点で、Coincheckは次のIEOに向けて動いているようだ。それに参加してみたい方は、Coincheckでの口座開設を検討してみてはいかがだろうか。

OKCoin Japan

OKCoin-top
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 42種類
ADA、APE、APT、ARB、ASTR、
AVAX、BAT、BCH、BTC、DAI、
DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、
ETC、ETH、FIL、FNCT、IOST、
KLAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、
MKR、NEO、OAS、OKB、OP、PLT、
QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、
TON、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL
最小取引数量
(パレットトークンの場合)
現物取引(販売所):取り扱いなし
現物取引(取引所):10 PLT
取引手数料
(パレットトークンの場合)
現物取引(販売所):取り扱いなし
現物取引(取引所):Maker0.02~0.07%、Taker0.06~0.14%
仮想通貨の送金手数料
(パレットトークンの場合)
8~10 PLT(Paletteチェーン)
(上記の範囲内でユーザー自身が設定)
その他のサービス ステーキングサービス
Flash Deals
公式サイト OKCoin Japan公式サイト

OKCoin Japanは、アジアを中心に仮想通貨取引のサービスを展開するOKグループに属している。

OKグループの持つグローバルな流動性が活用されているため、日本人ユーザーの利用状況に関係なく、高速かつ安定した取引が可能だ。

取り扱い通貨は42種類。取引の形式はOKCoin Japanとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で注文をマッチングさせる「取引所」の2種類が用意されている。

また、セキュリティシステムが世界トップクラスであり、コールドウォレットや二段階認証の仕組みが用意されているほか、24時間365日のシステム監視体制が構築されている。

仮想通貨PLT(パレットトークン)の購入方法

続いては、先ほど取り上げたCoincheckを例にして、パレットトークンの購入方法を確認していこう。

パレットトークンの購入方法
  1. Coincheckで口座を開設する
  2. 投資資金を入金する
  3. チャートで値動きを分析する
  4. 数量などを決めて購入する

Coincheckで口座を開設する

まずはCoincheck公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。

coincheck-recomendation
出典:Coincheck

Coincheckでの口座開設手順は以下のとおりで、最短で申し込みをしたその日の内に、取引を始められる。

口座開設の流れについては、以下の記事でより詳しく解説しているので、Coincheckの利用を考えている方はそちらも参考にしてみてほしい。

投資資金を入金する

口座開設が完了したら、次はその口座にパレットトークンの購入資金を入金しよう。

Coincheckでの入金方法は、「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」の3種類がある。

それぞれ手数料などが異なるため、入金手続きをおこなう際にはあらかじめ、利用しようとしている入金方法の仕様をCoincheck公式サイトで確認しておこう。

チャートで値動きを分析する

購入資金を入金できたら、取引を始めるための準備は完了だ。

しかし、仮想通貨は価格変動による損失リスクを伴う金融商品であるため、闇雲に取引をすることはおすすめしない。

準備が整っても、いきなり購入するのではなく、まずは取引ツールに搭載されたチャート機能で、パレットトークンの値動きをよく分析しよう。

Coincheckの取引ツール(PC版)には、高性能チャートのTradingViewが搭載されているため、多彩な描画ツールやテクニカル分析指標を使って、値動きの細かな分析が可能だ。

PLT-kounyu1
出典:Coincheck

数量などを決めて購入する

値動きをよく分析して、取引のチャンスが巡ってきたら、いよいよパレットトークンを実際に購入してみよう。

Coincheckにおいて、パレットトークンはユーザー同士で取引をおこなう「取引所」で取り扱われている。

PLT-kounyu2
出典:Coincheck

取引所は、オーダーブック(板)を見つつ、購入したいレートと数量を指定してから、注文を入れる仕組みになっている。

注文を入れたら、あとは他のユーザーの注文とマッチングするのを待つだけだ。

以上、Coincheckを例にして、パレットトークンを購入する方法を紹介した。

Coincheckにおいて、パレットトークンはユーザー同士で取引をおこなう「取引所」での取り扱いとなっており、利用の際には取引手数料が一切かからない。

コストを抑えながらパレットトークンの取引を楽しみたい方は、この機会にCoincheckの利用を検討してみるとよいだろう。

仮想通貨PLT(パレットトークン)の今後の見通し・将来性

最後に、ブロックチェーンプラットフォームのPalette、およびその基軸通貨であるパレットトークンの将来性について考察してみよう。

Palette・パレットトークンの今後に関わる重要なポイント
  • Aptos Netwokとの統合が決定している
  • 日本を中心としてエコシステムの拡大が見込める
  • パブリックブロックチェーンほどの需要を獲得することは難しい

Aptos Netwokとの統合が決定している

前述したように、PLTはAptos Netwokとの統合が決定している点に注意が必要だ。現時点で新たにPLTへの投資を行うことは推奨できない。

PLTそのものがAPTに交換されるので、今後はAPTの動向を追っていく必要があるだろう。また、PLTを保有している方は、各取引所の対応にも注意してほしい。

Coincheckは現在、PLTに関する取り扱いについて検討していると発表した。

「HashPaletteのプレスリリースでは、パレットトークン(PLT)をアプトス(APT)に交換する際に、暗号資産交換業者での実施が予定されている」との記載があるものの、Coincheckがこの交換に対応するかどうかは現時点では決まっていないと述べている。

日本を中心としてエコシステムの拡大が見込める

Paletteは、2021年8月にメインネットがローンチされた、比較的新しいブロックチェーンプラットフォームだ。

例えば、累計777万ダウンロード超の人気MMORPG「De:Lithe(ディライズ)」の続編となるNFTゲーム「De:LitheΦ (ディライズ ファイ) 〜幻想のラビリンス〜」が、Paletteを基盤にして開発中だ。今後も日本のNFTゲームなどを中心として、エコシステムが拡大していくものと見られている。

plt-game
出典:HashPalette公式サイト

しかし、本プロジェクトについては開発が遅れており、NFTの購入金額が返金されるという事態になっている。プロジェクトがどのように進んでいくのかは引き続き注意が必要だ。

パブリックブロックチェーンほどの需要を獲得することは難しい

先ほど説明したとおり、PaletteはNFTの活用に特化したプライベートブロックチェーンである。

用途と開発者を限定することによって、安定した利用環境を提供する一方、あらゆる用途のDApps(分散型アプリ)をだれでも開発可能な、イーサリアムなどのパブリックブロックチェーンと比べると、基軸通貨の実需には雲泥の差がある。

そして、相対的に実需が乏しいことは周知の事実であるため、その点を懸念して、投資対象としての需要も集まりにくくなっている可能性があるだろう。

一概に言えることではないが、その仕組み上、プライベートブロックチェーンの基軸通貨であるパレットトークンは、イーサリアムなどと比べると、値上がりを期待して投資対象にするには不向きかもしれない。

仮想通貨PLT(パレットトークン)の予想まとめ

今回はパレットトークンについて、その特徴や今後の見通しなどを解説した。

この記事のまとめ
  • パレットトークンは、株式会社HashPaletteが発行した、日本発祥の仮想通貨
  • NFTの活用に特化したプラットフォーム「Palette」の基軸通貨である
  • Paletteにおいて、NFT発⾏⼿数料の⽀払い手段や、NFT購入時の決済手段などに用いられている
  • IEOを経て、2021年7月にCoincheckへ初上場した
  • Palette Chainはアプトスネットワークへの移行が決定している

パレットトークンは、NFTの活用に特化したブロックチェーンプラットフォーム「Palette」の基軸通貨だ。

Paletteは日本企業が開発したプラットフォームであり、Paletteを基盤にしたNFTコレクションやNFTゲームも、日本人になじみやすいものとなっている。それらのプロダクトを楽しみたい方は、決済用の通貨としてパレットトークンを購入してみてはいかがだろうか。

なお、Coincheckなら、取引手数料をかけずにパレットトークンを購入できるようになっている。

パレットトークンに興味があるなら、この機会にCoincheckのことも、合わせてチェックしてみてほしい。

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