仮想通貨(暗号資産)Stacks(STX)は、ビットコインのL2(レイヤー2)ソリューションであるStacksネットワーク内で使用される仮想通貨である。
Stacksは、ビットコインのL2(レイヤー2)ネットワークとして、スマートコントラクト機能をビットコインに提供することを主な目的としている。
ビットコインをL1(レイヤー1)として使用しながらも、ビットコイン自体を変更することなく、スマートコントラクトと分散型アプリケーション(dApps)を実装可能にしている。
この記事では、STXの特徴、最新の価格動向、将来性などについて詳しく解説する。
- 仮想通貨STXは、ビットコインのL2ネットワーク内で使用される仮想通貨である
- StacksはL2ソリューションとして、ビットコインの機能を拡張する
- StacksはコンセンサスアルゴリズムにProof of Transferを採用
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
「仮想通貨に興味があるけど、どこで始めればいいかわからない」という人もいるだろう。取扱銘柄が多い取引所として知られるコインチェックなら、初めてでも安心のワンコイン500円からビットコインを購入できる。
「どこで始めればいいかわからない」という方はコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨STX(スタックス)とは?
名称 | Stacks |
ティッカーシンボル・通貨単位 | STX |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Transfer(PoX) |
発行上限* | 18億2千万STX |
価格* | ¥278.14 |
時価総額* | ¥421,658,044,664.41 |
時価総額ランキング* | 48位 |
取扱のある主な仮想通貨取引所 | Binance Coinbase Exchange OKX Gate.io |
仮想通貨Stacks(STX)は、ビットコインのL2(レイヤー2)ソリューションであるStacks内で使用される仮想通貨である。
レイヤー2ネットワークは、L1(レイヤー1)で直接処理することなく、別のネットワーク(レイヤー2)で処理を行うことで、L1の機能拡充や問題などを解決するための技術である。
Stacksがレイヤー2として機能することにより、レイヤー1のビットコインの機能を拡張することができる。Stacksは主にスマートコントラクトとDApps機能を提供する。
StacksのコンセンサスアルゴリズムはProof of Transfer(PoX)で、最大供給量は18億2千万STXである。
STXの価格は、2024年12月20日現在、約¥280であり、時価総額は約¥421,658,044,664.41である。時価総額ランキングでは48位に位置している。
仮想通貨STX(スタックス)の特徴
仮想通貨Stacks(STX)は、ビットコインのL2ソリューションであるStacksネットワーク内で使用される仮想通貨である。ここからは、そんなSTXの特徴について詳しく見ていこう。
STXには、主に次のような特徴がある。
- ビットコインの進化に貢献
- 独自のコンセンサスアルゴリズムを採用
ビットコインの進化に貢献
ビットコインは、仮想通貨の先駆けとなる代表的なブロックチェーンであり、シンプルさと堅牢なセキュリティを兼ね備えた最も古いブロックチェーンとして認知されている。
StacksがビットコインのL2として機能することで、ビットコインの堅牢なセキュリティと分散性を維持しながら、スマートコントラクトと分散型アプリケーション(dApps)を可能にする。
これにより、ビットコインは単なるデジタル通貨から、新しい価値を提供するブロックチェーンプラットフォームへと進化する。
さらに、Stacksはトランザクションの高速化を実現し、アプリケーションとDeFi(分散型金融)を高速で展開することができる。これにより、ビットコインのスケーラビリティ問題の改善が期待できる。
独自のコンセンサスアルゴリズムを採用
Stacksは、Proof of Transfer(PoX)という、独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している。PoXは、新しいブロックチェーンが信頼性を持ち、改ざんされないことを保証する。
そのために、すでにあるブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)仮想通貨(この場合はビットコイン)を利用する。
具体的には、Stacksネットワーク上で発生したブロックをマイニング(生成)する際、採掘者(マイナー)は自身が所有するビットコインをネットワークの正当性を判断する参加者(スタッカー)に転送する。
スタッカーはネットワークを保証することにより、仮想通貨を報酬として得ることができる。この仕組みを通じて、ビットコイン自体を変更することなく、ビットコインの機能を拡張することができる。
仮想通貨STX(スタックス)の価格動向
ここからは仮想通貨STXの価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2022年12月15日から2024年12月20日までのSTX/USDTチャートだ。
仮想通貨STXの価格は、2023年3月以降、下落傾向が続き、同年8月には0.4ドル程度まで下落していたが、10月に入ると上昇傾向を見せはじめた。2024年に入るとさらに上昇の勢いが増した。
2023年から2024年にかけて、仮想通貨市場は大きな転換期に入っている。2023年上半期の仮想通貨市場は、世界的なパンデミックの影響から完全に脱却することができず、市場全体が低迷していた。
2023年下半期に入ると、パンデミックの影響が徐々に薄れ、仮想通貨市場に徐々に資金の流入が見られるようになった。特にメジャー通貨であるビットコインがリードする形で仮想通貨市場をけん引した。
さらに、2024年初頭、米国証券取引委員会(SEC)のスポットビットコインETF取引承認がきっかけとなり、仮想通貨市場がこれまで以上に注目されている。
2024年初頭からは上昇も落ち着き下落過程にあったが、2024年11月に入るとビットコインが最高値を更新するなど市場全体で上昇を見せている。
STXも例外ではなく、一時は2.7ドル付近まで上昇した。
しかし、2024年12月のFOMCでFRBがタカ派姿勢を見せたことから再度下落しているので、今後仮は押し目を付けて反発できるかが重要になってくるだろう。
STXは国内仮想通貨取引所での取扱いがないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
元手となる仮想通貨の購入は、セキュリティやサポートに定評があるコインチェックが利用できる。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨取引におすすめの国内取引所!
仮想通貨STXを通じて仮想通貨取引に興味を持った方も多いだろう。
そこで以下では、仮想通貨取引におすすめな国内取引所を3社紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 31種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0005~0.016 BTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして31種類の仮想通貨を取り扱っている。
レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。
これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。
また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 40種類 |
最小取引数量 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (BTCの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む40銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
販売所:0.00000001BTC 取引所:0.00000001BTC レバレッジ取引:0.00000001BTC |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり 取引所:Maker -0.01%、Taker 0.05% レバレッジ取引:建玉金額×0.04%/日 |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
ビットコインを始めとしたメジャー通貨だけでなく、国内では珍しいマイナーな通貨も豊富に扱っている。
また、多くの関連サービスが提供されている点も特徴だ。
レバレッジ取引やレンディング(貸暗号資産)、仮想通貨の積み立てと、短期・長期の両方で利用しやすいサービスが多く、取引の選択肢を広げられる。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨STX(スタックス)の将来性
仮想通貨StXは、Proof of Transfer(PoX)という、独自のコンセンサスアルゴリズムを採用し、ビットコインの機能を拡充している。ここからは、そんなSTXの将来性を考察してみよう。
- ビットコインのレイヤー2(L2)であること
- トークン供給量に上限がある
ビットコインのレイヤー2(L2)であること
ビットコインは世界初のブロックチェーンプロトコルであり、その存在は仮想通貨コミュニティだけでなく、世間一般の人々にも広く認識されている。
ビットコイン以降、数々のブロックチェーンプロトコルが誕生しているが、ビットコインは時価総額が最も大きい仮想通貨としてその地位を保持し続けている。
ビットコインはシンプルさと安定性を重視し、長年にわたりその信頼性を証明している。そのネットワークは非常に堅固であり、潜在的な攻撃者がネットワークに影響を与えることは、現実的には不可能または非現実的である。
世界初のブロックチェーンプロトコルとして、確固たる地位を誇るビットコインのL2として機能するStacksは、仮想通貨としての安定性と将来性が期待できる。
トークン供給量に上限がある
仮想通貨が無制限に市場に流通することは、トークンの価値の下落につながる可能性がある。この現象をインフレと呼ぶ。STXの最大供給量には、18億2千万STXの上限が設定されている。
この上限は、新たなSTXが無制限に発行されないことを示す。最大供給量の上限を設定することにより、インフレを抑制する役割が期待できる。
最大供給量に上限を設けることにより、新たなSTXの発行が一定の範囲内に制限される。これにより、供給過剰による価値の下落を防ぎ、価値の安定を図ることができる。
仮想通貨STX(スタックス)の注意点/リスク
仮想通貨STXは、ビットコインのレイヤー2として、ビットコインの機能を拡張する一方で、注意点やリスクも存在する。ここからは、そんなSTXの注意点やリスクについて詳しく解説する。
現在進行中のプロジェクトである
Stacksは、現在も開発が進行中のプロジェクトである。そのため、将来的な開発の進行具合やプロジェクトの成功は、開発チームや市場の状況など、多くの不確定要素に左右される。
これらの不確定要素は、STXの価格や価値に影響を及ぼす可能性がある。
また、StacksはNakamotoと呼ばれる大規模なアップグレードを進行中である。このアップグレードは、Stacksの機能性やパフォーマンスを大幅に向上させる可能性がある一方で、新たな技術的な問題を引き起こす可能性もある。
アップグレードの結果が市場の期待に応えられなかった場合、STXの価格に悪影響を及ぼす可能性もあるので、注意が必要だ。
ビットコインに依存
STXはビットコインのブロックチェーン上で動作するため、ビットコインのブロックチェーンに問題が発生した場合、STXにも影響が出る可能性がある。
具体的には、ビットコインのブロックチェーンが停止したり、ネットワークが遅延したりすると、STXのトランザクションの処理速度やセキュリティに影響を及ぼす可能性がある。
また、開発が進行中のSTX自体の技術的な問題もリスクとなる。アップデート後に、想定外の不具合やセキュリティの問題が発見される可能性がある。
仮想通貨STX(スタックス)に関するよくある質問
- 仮想通貨STXとは何ですか?
-
仮想通貨Stacks(STX)は、ビットコインのL2(レイヤー2)ソリューションであるStacksネットワーク内で使用される仮想通貨である。
Stacksがレイヤー2として機能することにより、ビットコインの機能を拡張することができる。
- 仮想通貨STXはどこで買えますか?
-
現状、国内の仮想通貨取引所において、STXを取引できる取引所はない。海外の取引所であれば、Binance
Coinbase Exchange、OKX、Gate.ioなどで取引できる。
仮想通貨STX(スタックス)のまとめ
Stacksがレイヤー2として機能することにより、トランザクションの高速化を実現することに加えて、アプリケーションとDeFi(分散型金融)を高速で展開するなど、レイヤー1のビットコインの機能を拡張することができる。
Proof of Transfer(PoX)は、新しいブロックチェーンが信頼性を持ち、改ざんされないことを保証する。これにより、ビットコインの堅牢なセキュリティと分散性を維持しながら、スマートコントラクトと分散型アプリケーション(dApps)を可能にする。
世界初のブロックチェーンプロトコルとして、確固たる地位を誇るビットコインのL2として機能するStacksは、仮想通貨としての安定性と将来性が期待できる。
- ビットコインは単なるデジタル通貨から、新しい価値を提供するブロックチェーンへと進化する
- PoXはビットコイン自体を変更することなく、ビットコインの機能を拡張することができる
- 最大供給量の上限を設定することにより、インフレを抑制する役割が期待できる
- 仮想通貨を購入するなら、コインチェックを利用できる
STXをきっかけに仮想通貨に興味を持った方もおられるだろう。日本最大級の仮想通貨取引所のコインチェックは、取引所のビットコイン手数料が無料なので、初心者の方も気軽に始められる。
まだ口座をお持ちでない方は、コインチェック公式サイトをチェックしてほしい。