仮想通貨(暗号資産)XDCは、ビジネスや企業向けに設計されたハイブリッドブロックチェーンで、XDC Networkというシステム上で使用されるトークンである。
XDC Networkは、R3社のCorda Networkと接続しており、Corda上で使用可能な決済通貨としても機能する。
XDC Networkは、貿易金融やサプライチェーン管理、クロスボーダーペイメント(国境を越えた支払い)などの分野で、ブロックチェーン技術を活用したソリューションを提供している。
本記事では、XDCの特徴や将来性、リスクなどについて詳しく解説する。
・XDCは、XDC Networkというシステム上で使用されるトークン
・ハイブリッドなブロックチェーン上で動作する
・DPoSをコンセンサスメカニズムに採用している
・様々なセクターや産業に対してソリューションを提供する
仮想通貨XDCは、直近1ヶ月で約100%もの上昇を見せており、盛り上がりが期待されている。
現状、XDCは国内仮想通貨取引所での取扱いが少ないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
しかし、海外の仮想通貨取引所は、日本の金融庁の許可を得ていないため、利用の際はセキュリティやリスクに注意してほしい。
大手仮想通貨取引所のコインチェックは、金融庁に登録済みの暗号資産交換業者で、日本暗号資産取引業協会にも加入しており、安全なセキュリティ対策やカスタマーサポートにも力を入れている。
まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨XDCとは
創業時期 | 2017年 |
ローンチ時期 | 2017年 |
開発者 | Ritesh Kakkad、Atul Khekade、 Karan Bhardwaj |
運営者 | XinFin Fintech社、XDC Foundation |
トークン価格 | ¥12.71 |
時価総額 | ¥189,722,545,787.73 |
時価総額ランキング | 97位 |
XDC(XinFin Digital Contract)は、XDC Networkというシステム上で使用されるトークンであり、XDC Networkは、2017年にXinFin Fintechという会社によって作られている。
現在はXDC Foundationという非営利団体がXDC Networkの成長、開発、普及を支援している。
XDC Networkは、様々なブロックチェーンにおいて、システム上で想定される多くの事例をサポートするために、相互運用可能なスマートコントラクト、低い手数料、高いセキュリティを提供するように設計されている。
仮想通貨XDCの特徴
仮想通貨XDCは、XDC Network上で使用されるトークンである。XDC Networkは、企業やビジネス環境でテクノロジーやソフトウェアを利用できるようにするためのブロックチェーンプロトコルを提供している。
ここでは、仮想通貨XDCの具体的な特徴について詳しく解説する。
ハイブリッドブロックチェーン上で動作
XDCは、パブリックネットワークとパーミッションドネットワークを組み合わせたハイブリッドなブロックチェーンアーキテクチャで動作する。
これにより、パブリックネットワークの透明性と、パーミッションドネットワークの高度なセキュリティを兼ね備えている。
高度なセキュリティを提供
XDCは、Distributed Proof of Stake(DPoS)をコンセンサスメカニズムに採用している。
DPoSは、選ばれた少数のブロック製造者がブロックを生成するため、処理速度が速く、外部からの攻撃への耐性を兼ね備えている。
これにより、ネットワークの高度なセキュリティを保ちつつ、エネルギー効率の良い運営が可能になる。
スマートコントラクト機能
XDCは、イーサリアム(Ethereum)のスマートコントラクトと完全な互換性がある。
スマートコントラクトを使用することで、自動化された契約や取引の実行が可能になり、契約の内容や条件はブロックチェーン上に記録されるため、改ざんリスクを極限まで抑えることができる。
貿易金融資産に裏付けられた世界初のNFTを発行
XDCは、すべてのEVM(Ethereum Virtual Machine)互換のスマートコントラクト、プロトコル、異なるブロックチェーン間でトークンを安全かつ信頼性のある方法で転送する、アトミッククロスチェーントークン転送をサポートしている。
また、金融機関や企業間でのデータ交換において使用されるメッセージングフォーマットとして広く採用される、ISO-20022に準拠している。
これらの技術により、2021年9月に貿易金融資産に裏付けられた世界初のNFTを発行している。
一般的なNFTはどんなものでも表現できるが、貿易金融資産に裏付けられたNFTは、対象が貿易金融の文書や債務に限定されるという違いがある。
仮想通貨XDCの価格動向
ここからはXDCの価格動向を解説する。まず、最近のXDCの価格推移をXDC/USDのチャートで確認していこう。
次のチャートは、2022年6月から2024年12月17日時点の日足の値動きを示したものだ。
2023年3月10日で押し目を形成した後、2023年8月に高値を付けるまで急上昇しているのが確認できる。
その後はいったん押し目を付けた後、再度高値の更新をうかがうも明確に更新することができず、下落基調が続いていた。
なお、2024年11月までは下降傾向にあったものの、2024年12月現在は上昇傾向にあることが分かる。
2024年11月には、仮想通貨に友好的な姿勢を示すドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利したことで仮想通貨市場全体が上昇した。
また、直近では仮想通貨規制に積極的であったSECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任を発表し、規制緩和が期待されるなど仮想通貨全体にポジティブなニュースが続いている。
XDCも例外ではなく、11月上旬には0.02ドルほどだった価格は現在0.082ドルまで上昇している。
最高値を明確に更新できるかが重要だ。
仮想通貨取引におすすめの取引所3選!
XDCを通じて仮想通貨取引に興味を持った方も多いだろう。
そこで以下では、仮想通貨取引におすすめな国内取引所を紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 31種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0005~0.016 BTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして31種類の仮想通貨を取り扱っている。
レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。
これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。
また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 40種類 |
最小取引数量 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (BTCの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む40銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (XDCの場合) |
販売所:1XDC |
取引手数料 (XDCの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
ビットコインを始めとしたメジャー通貨だけでなく、国内では珍しいマイナーな通貨も豊富に扱っている。本記事で紹介したXDCを扱う数少ない国内取引所でもある。
また、多くの関連サービスが提供されている点も特徴だ。
レバレッジ取引やレンディング(貸暗号資産)、仮想通貨の積み立てと、短期・長期の両方で利用しやすいサービスが多く、取引の選択肢を広げられる。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨XDCの将来性
XDCは、企業やビジネス環境での利用を可能にする機能を提供し、様々な業界やセクターにおいて革新的なソリューションを提供することができる。
また、その高いセキュリティやスケーラビリティは、今後多くの投資家やユーザーを引き付ける可能性がある。
ここからは、そんなXDCの将来性について解説する。
現実世界の資産のトークン化
XDCは、現実世界に存在する資産をブロックチェーン上にデジタル化したトークンとして発行することができる。
貿易金融業界のメッセージング標準やISO-20022に準拠し、貿易金融資産(貿易金融の文書や債務)をNFT(Non-Fungible Token)として発行することができる。
また、すべてのEVM(Ethereum Virtual Machine)互換のスマートコントラクト、プロトコル、アトミッククロスチェーントークン転送をサポートし、金融機関や企業間でのデータ交換において使用されるメッセージングフォーマットとして広く採用されるISO-20022に準拠している
相互運用可能なスマートコントラクト
XDCは、イーサリアムのスマートコントラクトと完全に互換性があるため、イーサリアム上で開発されたスマートコントラクトやプロトコルを、そのままXDC Network上で利用することができる。
これにより、異なるブロックチェーン間での資産移動やデータ共有が可能になる。
高いセキュリティ、スケーラビリティ
XDCは、Distributed Proof-of-Stake (DPoS)というコンセンサスアルゴリズムを採用している。
DPoSは、ブロック生成者の数を制限することができまるため、トランザクション処理のスピードの向上が期待でき、ステークホルダーがブロック生成者を選出する権限を持っているため、ステークホルダーの意見が運営に反映されやすいという特徴を持つ。
これにより、XDCはネットワークのセキュリティを高めるとともに、エネルギー効率の良い運営を可能にしている。
高速かつ低コストのトランザクション
XDCは、ブロック時間が約2秒と非常に短く、1秒間に2000以上のトランザクションという高速処理を実現することで、リアルタイム取引に適したネットワークを提供している。
また、非常に低コストでトランザクションを処理できるため、利用者にとってコストパフォーマンスに優れたネットワークを提供している。これらの機能により、ブロックチェーン上での資金移動やデータの交換を素早く、低コストで行うことができる。
これらのユニークな特徴を持つXDCは、イーサリアムのスマートコントラクトと完全に互換性を持つことから、様々なセクターや産業に対してソリューションを提供することが可能である。
さらに、高いセキュリティとスケーラビリティを兼ね備えていることで、今後多くの投資家やユーザーを引き付けることが期待できる。
仮想通貨取引を行う際、有望銘柄の情報をいち早くキャッチし、すぐに取引できる環境を構築することは重要なポイントだ。仮想通貨取引所においては、取扱暗号資産の種類が多いこと、操作性が良いことが重要になる。
コインチェックは、231種類の仮想通貨を取り扱っており、国内トップクラスの銘柄数を誇る。
XDCをきっかけに、様々な仮想通貨を取引してみたい方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨XDCに関してよくある質問
- XDCはどのような特徴を持つ仮想通貨ですか?
-
XDCは、XinFin Networkのネイティブトークンであり、高速、低コスト、高セキュリティのハイブリッドブロックチェーンを提供している。
また、XDCは、貿易金融やエンタープライズに特化したプラットフォームで、EVM互換性やISO20022メッセージング規格にも対応している。
- XDCのステーキングとは何ですか?
-
XDCのステーキングとは、所有するXDCを特定のウォレットやプラットフォームに預けることだ。
ステーキングをすると、年利率に応じてXDCの報酬が得られる。
仮想通貨XDCのまとめ
本記事では、仮想通貨XDCについて解説してきた。
仮想通貨XDCとは、XDC Networkのネイティブトークンであり、高速、低コスト、高セキュリティのハイブリッドブロックチェーンを提供するプラットフォームである。
本記事を参考にして、ぜひXDCの将来性について判断してみてほしい。
・現在はXDC Foundationという非営利団体がXDC Networkの成長、開発、普及を支援している
・XDC Networkは、様々なブロックチェーンにおいて、システム上で想定される多くの事例をサポートする
・コンセンサスアルゴリズムにDPoSをに採用している
・現実世界に存在する資産をブロックチェーン上にデジタル化したトークンとして発行することができる
現状、XDCは国内仮想通貨取引所での取扱いが少ないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
元手となる仮想通貨の購入は、国内有名取引所のコインチェックがおすすめだ。
500円という少額から仮想通貨を購入することができるので、初心者の方でも手軽に始めることができるだろう。
まだ口座をお持ちでないという方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトを確認してみてほしい。