東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室の特徴

出典:東進ハイスクール西葛西校の公式サイト

映像授業と一体化したブース設計

 東進の自習室は、映像授業を受けることと、その後の復習・演習を同じ場所でできるように設計されています。個別のブースで映像授業を受講し、その流れでそのまま自習に移れるため、学習に無駄な中断が生まれにくい構造です。

静けさを重視した運用

 私語や私的なスマートフォンの利用を制限するなど、集中を妨げないためのルールが徹底されています。ブースも、周囲の視線や音が気になりにくい造りになっており、落ち着いて学習に向き合える環境が整っています。

補助スペースが併設されている校舎もある

 音読をしたいときや、少し休憩したいときに使える「音読スペース」や「軽食エリア」を備えている校舎もあります。自習室内の静かさを保ちつつ、学習行動の幅に対応できるよう考えられています。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室の利用ルール

 自習室を利用できるのは、講座を受講している生徒に限られています。自習室だけを使うという形は想定されていません。また、原則として自分が通っている校舎の自習室を利用することになります。

 利用できる時間帯は校舎ごとに異なりますが、夜まで開いているところが多く、帰宅前にしっかり勉強時間を確保したい生徒にも対応しています。基本的なルールとしては、私語禁止・スマホの制限・飲食禁止など、集中できる空間を保つための決まりが設けられています。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室を利用するための費用

 自習室は授業とセットで利用する前提になっており、自習室だけの利用料金はありません。費用は受講する講座数やプランによって変わりますが、一般的には次のような構成になります。

項目 金額
入学金 33,000円
担任指導費

【東進ハイスクール】

高3生:77,000円

高2生以下:44,000円

 

【東進衛星予備校】

受験生:66,000円

高2生以下:44,000円

通期講座 単科1講座あたり77,000円
※表の金額はすべて税込料金

 受講する講座数が増えるほど総額は大きくなりますが、自習室の利用自体に追加費用がかかることはありません。

【関連記事はこちら】>>東進ハイスクール・東進衛星予備校の料金は平均いくら?高校生・高卒生の年間費用(授業料)を徹底解説

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室を利用するメリット

授業と自習がスムーズにつながる

 映像授業で学んだ内容を、そのまま同じ空間で復習・演習できるため、理解を深めやすい構造になっています。「聞いて終わり」ではなく、自習へ自然に移行しやすい点が強みです。

全国的に標準化された運用

 どの校舎でも基本的なブース構成やルールが統一されており、一定水準の静粛環境が維持されています。

学習進度をデジタルで見える化

「東進学力POS」などの学習管理システムを通じて、受講状況・模試の成績・学習進度などが数値化されます自習時間の使い方や課題の改善点が把握しやすく、計画を立てやすい点がメリットです。

自習室と自宅を柔軟に使い分けられる

 東進衛星予備校の場合、自宅で映像授業を受けることも可能です。自習室と自宅学習を状況に応じて組み合わせられるため、通塾時間がネックになりにくいのも特徴です。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室に向いている人・向いていない人

向いている人

  • 映像授業を軸に自分のペースで学びたい人
  • 静かな個別ブースで落ち着いて学びたい人
  • 学習進度を数値化して管理したい人

向いていない人

  • 講師との対話やライブ授業を重視したい人
  • 明確な強制力や学習管理を求める人
  • 用途に応じて異なるタイプの自習スペースを使い分けたい人

他の予備校の自習室との比較

武田塾との比較

 武田塾は「授業をしない」代わりに、自学自習の計画管理と進捗チェックを中核に据えています。「義務自習」や「席予約システム」など、通塾そのものを習慣にできる仕組みが整っています。一方で東進は授業が学習のスタート地点であり、自習はその定着フェーズとして位置づけられている点でアプローチが異なります。

【関連記事はこちら】>>武田塾の自習室は予約可能? 集中しやすい? 利用条件や料金、特徴を徹底解説

駿台予備学校との比較

 駿台予備学校では集団授業に付随する形で自習室が設置され、職員巡回で秩序を保つ運営が一般的です。東進は個別ブースでの「自分で進める学習」を想定した活用が中心で、学習スタイルそのものに違いがあります。

河合塾との比較

 河合塾は開放型、個別ブース型、ラウンジ型など複数のスタイルの自習スペースを用意している校舎も多くあります。東進は個別ブース型を基盤としており、どの校舎でも環境が大きくブレない設計が特徴です。

代々木ゼミナール(代々木ゼミナール本校・サテライン予備校)との比較

 代ゼミでは映像授業視聴用のブースと、自習室を分けて配置する形式が一般的です。東進は「受講 → すぐ自習」までを同じ動線で完結でき、学習プロセスが連続する設計になっています。

臨海セミナーとの比較

 臨海セミナーは対面授業が学習の中心で、自習室はその補助として使われる位置づけです。一方、東進は映像授業と自習をセットで回していく前提で環境が整えられており、校舎ごとに運用が標準化されています。

自習室を最大限活用するコツやポイント

映像授業の直後に復習まで終える

 映像授業を受けっ放しでは身につきにくいため、授業後すぐに演習へ入ることで理解の定着が早まります。

進捗データを定期的に見返す

 学習管理システムで自分の進み具合を確認し、必要に応じて復習範囲や学習計画を調整する習慣をつけましょう。

質問対応時間を活用する

 担任やチューターが質問対応できる時間を把握しておき、疑問点を事前に整理して持ち込むと効率がよくなります。

学習内容に応じて場所を使い分ける

 暗記や音読など発声を伴う作業は専用スペースで、演習や記述は自習ブースでといったように、作業内容で場所を切り替えると集中が途切れにくくなります。

東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室に関するよくある質問

  • 自習室だけを利用できますか?

     できません。講座受講を契約している在籍生が対象です。

  • 開館時間はどれくらいですか?

     校舎やコースによって異なりますが、夜まで開放されているケースが多いようです。詳細は各校舎に確認が必要です。

  • 席は固定ですか?

     多くの校舎では自由席制を採用しており、混雑期には利用制限がかかることもあります。

  • 飲食や端末利用のルールはありますか?

     自習室内での飲食は禁止、端末利用は学習目的に限られるなど、静粛性を維持するためのルールがあります。

  • 質問はその場でできますか?

     多くの校舎ではチューターの対応時間が設定されています。専門講師が常駐しているわけではないため、事前確認が推奨されます。

まとめ

 東進ハイスクール・東進衛星予備校の自習室は、映像授業と自習がスムーズにつながる「学習ブース型」の環境として設計されています。全国的に運用が統一されているため、どの校舎でも一定の静けさと学習効率が保たれている点が特徴です。学習進度のデジタル管理とも相性がよく、計画的にコツコツ進めたい生徒に向いています。

 一方で、講師と対話しながら学びたいタイプや、環境に変化をつけて勉強したい人には、別の予備校のほうが適していることもあります。どの学習環境が自分のスタイルに合うかを基準に考えて選ぶことが大切です。