今回調査したのは、16都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県)の主要な国立・公立・私立中学校。中学受験カウンセラーの石田達人の協力で作成した。
麻布中学校について
麻布中学校は、1895年に東洋英和学校内尋常中学部として江原素六によって創立された。男子御三家のひとつに数えられる私立の完全中高一貫校である。正副担任を置き、専任教諭による指導も行われる。掲げられる「青年即未来」の言葉は、青年こそが未来の扉を開く担い手であり、未来そのものであるとの創立者の信念であり、自由闊達、自主自立の校風を伝統としている。自治活動の中で最大の行事である文化祭も全学年で執行委員会が組織され、ほぼ生徒の手によって企画、運営されている。国際的な視野を持った生徒を育てるため、中国、カナダ、韓国の中学校、高等学校と、生徒の相互訪問を毎年行い、韓国からの長期留学生を毎年受け入れたり、シンガポールで開催される国際的な学校交流に参加したりするなど、多様な活動を行っている。
住所は、東京都港区元麻布2-3-29で、最寄り駅は、
・地下鉄日比谷線:広尾駅1番出口(徒歩10分)
・地下鉄大江戸線:麻布十番駅駐車場出口(徒歩12分)
・地下鉄南北線:麻布十番駅4番出口(徒歩15分)
・地下鉄南北線:麻布十番駅1番出口(徒歩15分)
・地下鉄千代田線:乃木坂駅5番出口(徒歩20分)
・都営バス(橋86)JR目黒駅東口~東京タワー・新橋駅:愛育クリニック(徒歩1分)
・都営バス(黒77)JR目黒駅東口~千駄ヶ谷駅
・都営バス(品97)JR新宿駅西口~品川駅高輪口:日赤医療センター下(徒歩8分)
だ。
偏差値は、以下となっている。
【四谷大塚】
麻布65
【首都圏模試センター】
麻布 男子76
麻布中学校の合格者が一番多い塾は?主要塾を過去5年のデータで徹底比較!
ランキング3位は、四谷大塚で、合格者は85人(2025年)。
四谷大塚は老舗の中学受験塾。受験生の多くが使用しているテキスト「予習シリーズ」を制作している塾だ。予習→授業→復習という流れで勉強を進めるため深い理解を得られる半面、家庭学習が必須である程度の家庭でのサポートが必要。模試は日本最大級の受験者数を誇る。
ランキング2位は、早稲田アカデミーで、合格者は116人(2025年)。
早稲田アカデミーは、学力別少人数制クラス(平均15名程度)。成績掲示や定期的なクラス替えがあり、厳しい指導で有名。中学受験は、「予習シリーズ」を使用して難関校対策ができる塾でありながら、徹底した面倒見の良さも評価されている。志望校別対策コースは情報量が豊富で、他の塾生も多く通っている。
ランキング1位は、SAPIX(サピックス)小学部で、合格者は160人(2025年)。
SAPIXは、トップ校を目指す受験生が集結する塾だ。授業で使用するテキストは授業当日に配布するスタイルで、事前に予習ができない分、初見での対応力が求められる。また、宿題の量が多く、カリキュラムの進度も速い。難関校SS特訓(サンデー・サピックス)という志望校別講座が充実している。
それ以外で4年前に比べて合格者数が増加している主な塾としては、日能研、グノーブル、進学個別指導塾TOMAS(トーマス)、栄光ゼミナール、Z会エクタス、ジーニアス、臨海セミナー、麻布個人指導会、市進学院、茨進グループがある。
臨海セミナーは合格者数が、4人(2021年)から7人(2025年)に増加。関東を中心に500校近くを全て直営で展開する集団塾だ。中学受験のテキストについては予習シリーズのほか、それをフォローするオリジナルの補助テキストも用意しており、幅広い層に対応している。面倒見がよく、特待生制度も充実している。
進学個別指導塾TOMAS(トーマス)は合格者数が、16人(2021年)から19人(2025年)に増加。「完全1対1」の個別指導を追求しており、個別指導ながら進学塾であることを標ぼうしている。一人ひとり異なるカリキュラムを実行することで、多数の難関校合格者を輩出している。講師は、社会人プロ講師/有名大学・院生が担当しており、各教科・各校の入試に精通した人材を好待遇で採用している。
なお、塾の公表している合格者数を合計すると、学校が発表している合格者数を超えているケースが多い。この現象は、複数の塾に通っている生徒がダブルカウントされているのが主な要因だ。
今回は上位の塾のみを取り上げたが、完全版では主要約100塾の過去5年分の合格者数を紹介しているので、そちらも確認してみてほしい。

