受験生マインドを持ちたい「高3の0学期」
川野さんは、「高3の0学期」という言葉を、高校生当時は「意味がわからない」と感じていた、と振り返ります。しかし、「早めに受験生マインドを持て」というメッセージ自体は正しく、今となっては実際にそういう意識を持つことは大切だと認めています。
一方、清水さんは、最難関の国公立大学や理系を志望する場合、高2ではなく、高1の3学期の段階から「高3の0学期」と捉えるべき、といいます。特に、理系は「2年計画で間に合うかどうか…」。「高3の0学期」が1年以上続く感覚です。
要するに、「高3の0学期」という言い回しは、受験勉強のスタート地点を前倒しするための意識付けとして機能するわけです。川野さんも清水さんも、高2生や高1生に向け、受験生マインドを持って動き出しましょう、と語りかけています。
現在の進捗を認識・比較する意味
動画の中で川野さんは、視聴者に対し、各自の志望校と現在の勉強の進捗(やっている参考書など)をコメント欄に書くよう促します。これは、さまざまな受験生の進捗を互いに知って、危機感を持ってもらうのが狙い。
塾側の発言だけだと「(入塾をあおるための)ポジショントーク」だと思われてしまうそうですが、コメント欄で他の高2生、高1生のリアルな進捗を知れば、自然と危機感が生まれやすい、という考え方です。また、進捗に自信がない人も、恥ずかしさを抱えながらでも書くことで、「ここからがんばろう」というスイッチが入りやすい、と説明します。
また、川野さんは、もし今の進捗が遅れているとしても、「進捗が遅れていることは受け止めて、未来を変えにいく」姿勢が大事だと強調します。最終的な目的は「合格」です。今の進捗はあまり気にせず、書いてほしい、とのこと。
清水さんも、今の進捗はどうであれ、これをきっかけに「高3の0学期」で一気に受験勉強に取り組み始めてほしい、という思いを伝えています。
「高3の0学期」スタート地点での進捗の目安
清水さんは、進捗の順調度をはかる指標を参考として提示します。以前の動画で示したのは、高2の3月末時点での目標ラインが「志望校のワンランク下」です。
最難関の旧帝大や早慶を狙う場合、3月末でMARCHや地方国公立大の勝負ができるぐらいだと順調。「0学期」スタート地点では、このレベル帯に入り始めたぐらいが理想だといいます。理系の最難関大志望では、数学ⅠA・ⅡBが日大レベルやMARCH、国公立大レベルに到達、かつ数Ⅲに入り始めた、理科も化学か物理のどちらかに本格的に着手、英語は仕上がりかけ、といった状態だと「かなり良い」と述べています。
また、より緩やかな目安としては、3月末に日大レベルの参考書が仕上がっている状態を提示。逆算して「0学期」スタート地点では、英単語・英文法が終わり、英文解釈が仕上がっている、または途中まで進んでいる状態が望ましい、とのこと。数学は、ⅠAが終わっていてⅡBがこれから、あるいはⅠA・ⅡBとも入門は仕上がっている、といった進み方が示されます。全体としては、日大レベルで必要な総量の半分くらいに到達していれば、「かなりいい方」というイメージです。
ただ、進捗が足りていない場合でも、川野さんは「切り替えて頑張るしかない」と明快です。清水さんも、志望校や現実的な進捗を踏まえて、燃える「高3の0学期」に設定し直してほしい、と話します。
まとめ
「高3の0学期」は、受験生マインドを持って動き出すべき時期。現時点での進捗は変えられないにしても、目標を立て直して行動すれば未来は変えられる、というのが、二人の主張です。まずは現在の進捗を認識し、危機感を持って勉強の改善につなげてほしいと、伝えています。(次ページに解説動画あり)
