本格的な受験勉強のスタート時期の目安

志望校帯別受験勉強の負担総量ランキング
大学の受験勉強はいつからスタートすべき?

 受験勉強の負担は、単純な偏差値の高さではなく、国公立大学と私立大学、文系と理系でも大きく変わる、という高田さん。清水さんは、その点も踏まえ「志望校帯別受験勉強の負担総量ランキング」として5グループを提示します。いいかえれば、本格的に受験勉強を始めるべき時期の早さランキング。上位のグループほど、早期のスタートが必要だというわけです。

 高田さんは、受験勉強の開始時期として、第1・第2グループは高1、第3・第4グループは高2の夏、第5グループでも高2の冬には始めたい、という目安を示します。

トップレベルで受験勉強が大変なグループ

 まずランキングの最上位グループとして清水さんが挙げたのは、東京大学理系・京都大学理系・東京科学大学医学部・国公立大学医学部上位(私立大学医学部の上位)です。中でも、高田さんが断トツで大変だというのが東大理系。京大理系と東京科学大はほぼ五分だと、評価します。

 医学部は大学によって幅が広いものの、東大理Ⅲ・京大医学部や旧六医大以上、私立大の上位校だと別格になり、このグループに入るという位置付けです。

甘く見ない方がいい次点のグループ

 次点のグループとして清水さんは、旧帝大理系全般・東京大学文系・京都大学文系・一橋大学文系・早慶の理工学部を提示します。ただし、高田さんは、同じグループ=同一難度ではないと繰り返し、分類が悩ましい点を強調。個人的に東大文系は、二次試験で英語・国語・文系数学・社会2科目が要求される点からも、難易度は別格に感じるとのこと。

 一方で、早慶理系は、受験する層としても問題の性質としても東大京大クラスに難しく、安易に見ないほうがよい、と語ります。

第3グループのTOCKY理系が難しい理由

 第3グループとして清水さんが示したのは、旧帝大文系・TOCKY(筑波大学・お茶の水女子大学・千葉大学・神戸大学・横浜国立大学)理系です。特にTOCKY理系は、後期に上位層が流れ込みやすい点、物理・化学などの仕上げレベルが大変な点が、理由として挙げられます。また、首都圏エリアの大学が多く、競争の厳しい環境も背景にあるとのこと。

 高田さんは、旧帝大文系は逆に狙い目だと指摘。二次試験の科目や問題の傾向からも、「努力でなんとかなるレベル」だとしています。

幅が広い第4グループで取れる戦略

 第4グループに清水さんが挙げたのは、TOCKY文系・早慶文系・地方国公立大学理系・東京理科大学・MARCH理系・関関同立理系です。かなり幅が広いとしながらも、受験勉強の負担感という意味では、地方国公立大学理系は過小評価されがちだと語る高田さん。実際には、数学や理科の総量が重く、大変だといいます。

 また、早慶文系の難易度は高く、TOCKYの上位と同等と評価。しかし、数学が苦手な人からすると、早慶文系の方が入りやすいケースもあると述べます。一方で、TOCKYは二次試験の科目の自由度が高く、数学無しで受けられる学部も多いので、そういった点もうまく利用してほしい、と助言しています。

ランクアップを狙える文転という選択肢

 第5グループに清水さんがまとめたのは、地方国公立大学文系・MARCH文系・関関同立文系です。共通テストの有無や数学必須かどうかなど、一長一短はありつつ、負担感は近いと、高田さんも納得しています。

 ランキングのまとめとして高田さんが強調するのは、理系の大変さ。自身の経験からも、文転(理系から文系への志望の変更)という選択肢がもっと広がってもいい、と話します。将来的に理系は就職に強いものの、文転することで大学のランクは上げられる、ということです。

まとめ

 今回の動画では、受験勉強の負担量によって5つに分けたグループが、ランキングで示されました。大学の優劣やランクではなく、あくまでも「0ベースから考えた勉強のボリューム」という趣旨です。高1・高2生に向けて、志望校の勉強の負担感を理解するための参考にしてほしい、とまとめられています。(次ページに解説動画あり)