北海道大学で学ぶ意義がある3つの学部

 高田さんがまず最初に挙げるのは、北海道大学の農学部・獣医学部・水産学部です。道外から、文系学部で北海道大学を目指すのは、「もったいない」とのこと。せっかくなら北海道大学で学ぶ意義がある学部を選んでほしい、と話します。

 農学部は前身が札幌農学校であることに触れ、「隠れた看板」と紹介。敷地の広さや実地的な環境にも言及し、農業に限らず遺伝子・植物・環境などの生物系全般と、扱う領域が広いことを説明します。就職面でも、食品メーカーなどを例に挙げ、強みがあると述べます。

 獣医学部は、国立の獣医のなかでも東京大学理Ⅱを除けば最難関。帯広畜産大学や医学部との連携など、学びの環境が整っている点を伝えます。

 水産学部は3年生で函館キャンパスに移り、海に出て長期間過ごす実習があるのが特徴。しかし、水産関係といっても、必ずしも漁師になるわけではなく、魚や海洋環境、航海など、学びの領域が幅広いことを紹介します。

東北大学の理系学部は推薦入試でもおすすめ

 東北大学は、「ここでしか学べない学部」は少ないものの、理系が強いという認識が示されます。特に、工学部の材料系が強いと評判だそう。「せっかく行くなら理系に」と、高田さんは勧めます。

 清水さんは、東北大学が推薦入試で話題になっていることに触れます。それを受け、推薦入試で決めたい人にも、東北大はおすすめだという高田さん。ただし、推薦入試だからといって、学力がいらないわけではなく、むしろ特定の分野への強い関心や得意教科が求められる、と指摘。口頭試問や場合によっては難度の高い課題が課されることがある、と語ります。

 東北大学の推薦を理系で受けるのなら、数学・物理・化学・生物のいずれかで、「自信がある」と言える教科が必須だということです。

外部から行く価値がある名古屋大学の人気学科

東京・関西から名古屋を目指す価値
東京・関西から目指す価値がある大学・学部とは?

 続いて高田さんが紹介するのは、名古屋大学です。特に工学部の機械・航空宇宙工学科は、外部から来る人が多い、と人気を強調。飛行機やロケットなど、航空宇宙分野に携わりたい人にとって「わざわざ名古屋を目指す価値がある」と述べます。その分、難易度も高いとのこと。

 理学部の研究の進展や、情報学部が独立して存在する点も、名古屋大学の特徴だそう。しかし、やはり東京・関西からも目指す価値でいうと、名前が挙がるのは機械・航空宇宙工学科です。

 清水さんは、機械・航空宇宙工学科以外で関西から名古屋大学を目指す人は少ない、と指摘します。高田さんも、関西圏の受験生にとってほとんどの学部は「大阪大学でこと足りる」という見方で同意。そのうえで、明確に特化している機械・航空宇宙工学科は、魅力的な学部だと繰り返します。

大阪大学は旧帝国大学で唯一の外国語学部が看板

 次に、高田さんが挙げるのは大阪大学です。大阪大学は理系が強く、全体の学部数も多いとしたうえで、特に取り上げたいというのは、旧帝国大学で唯一とされる外国語学部。外国語学部としての難易度は西日本で最難関であり、言語を学びたい人にとっておすすめだと紹介します。

 言語の幅が広く、少数語科まで扱っている点が特徴。英語や中国語だけでなく、モンゴル語、ビルマ語、ヒンディ語、ウルドゥー語、スワヒリ語など、多様な語科が並びます。また、外交官や外務省、大使館への就職の可能性や、箕面キャンパスがおしゃれという点も魅力だそう。言語そのものだけでなく、その国・地域を集中的に学びたいという意識の近い仲間が集まりやすい、という利点も語られます。

 ただし、人気語科と比較的入りやすい語科は異なり、受験戦略の悩ましさはある、とのことです。

独自色の強い九州大学の芸術工学部

 最後に高田さんが取り上げるのは、九州大学の芸術工学部です。高田さんは共創学部にも言及しつつ、「わざわざ目指す価値」という意味で、芸術工学部を推します。

 なかでも、一般的な工学部と違う特色に挙げるのは、音響設計コースの存在です。コンサートホールやライブ会場など音響の環境を扱う専門として、音波という物理の面からアプローチしたり、デザイン・芸術の観点から学んだりすると、独自性を伝えます。専門学校でも近い分野はあるものの、学問的な深掘りは別物とのこと。音楽好きの高校生は多く、音楽への興味からここを志望する例がある、と語ります。

 ほかにも、芸術工学部は、アート×工学部として、インダストリアルデザインコースや未来構想デザインコースなど、幅のある学びができるそうです。

まとめ

 「その大学で学ぶ意味があるか」という視点でみると、旧帝国大学にはユニークな学部が多数あります。特徴的な学部は難易度も高い反面、同じ目的を持つ仲間が集まりやすく、学びや大学生活も充実する可能性がある、と高田さん。受験生には、学部の特徴もしっかり分析して、行きたいところを見つけてほしい、と伝えています。(次ページに解説動画あり)