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ランク別の旧第3・第4学区併願校
都立高志願者にとって一番の問題は、上位校になるほど併願校の選択が狭まる点だろう。トップ校受験生に人気がある早稲田大学附属・系属校では滑り止めにはなりにくい。
西の受験生の併願校は、男子で多い早大高等学院(練馬区)には半分強が合格、次いで桐朋(国立市)と桐蔭学園(横浜市青葉区)にはほぼ全員が合格しているようだ。女子は錦城(小平市)と帝京大学(八王子市)には9割前後合格しているようだが、早稲田実業(国分寺市)や豊島岡女子(豊島区)になると半分程度、お茶の水女子大(文京区)になると4分の1程度と滑り止め感はない。
竹早志望の男子は駒込(文京区)、淑徳巣鴨(豊島区)を、女子は國學院(渋谷区)、東洋(千代田区)、淑徳巣鴨を受けているが、國學院が6割程度の合格である点を除けば、だいたいみんな受かっているようだ。
このエリアの併願校として男女問わずに人気があるのは、杉並学院(杉並区)、豊島学院(豊島区)、淑徳巣鴨、桜丘(北区)といったところだろう。
杉並学院は一般の併願優遇の受験者が圧倒的で、特別進学でも総合進学でも500人以上が応募し、その9割は受験・合格している。3年前に中学募集を停止し、高校一本となった。
商業学校から始まった豊島学院は、10年ほど前に商業や工業系の募集を止め、普通科一本となっている。同じ区内にある昭和鉄道とは同じ学校法人で、施設を共用しているし、行事も一緒のことが少なからずある。ここもまた、併願優遇の受験者が多い。
やはり豊島区にある淑徳巣鴨は元女子校で女子生徒の方が100人ほど多い。5つのコースを設けているが、一番志願者の多い一般入試のアルティメットは実質倍率が2.5倍もあり、その点では先の2校とは様相が異なる。また、中高一貫校だが、中学からの内部進学生とは別クラス編成となる。
桜丘もまた元女子校で、15年前に共学化した中高一貫校だ。受験生が多いのは東京・神奈川の受験生を対象とした併願優遇のある特待生の併願II(5科)で、こちらは受験すれば合格するのが実態となっている。