上向き加減の東京都心部女子校

 ここからは同じく2月1日解禁の東京都である。

 まずは難関・上位の女子校から見てみよう。豊島岡女子学園の2日[1回]2.4倍は少し緩和傾向にあり、4日[3回]7.6倍は6倍程度に落ち着きそうだ。鴎友学園女子は、1日[1回]2.8倍は2倍台半ば予想が続いており、3日[2回]5倍も4倍台半ばになりそうだ。吉祥女子の1日[1回]3.1倍も2倍台後半に緩和しそうである。

 東洋英和女学院は、1日[A]2.3倍が2倍台半ばまで、3日[B]4.6倍も5倍前後に伸びそうだ。頌栄女子学院の1日[1回]2.1倍は少し上がって2倍台前半に、1日の立教女学院2.5倍も少し上がって2倍台後半になるかもしれない。学習院女子は、1日[A]2.2倍が2倍台後半へ、3日[B]3.7倍が4倍台半ばへといずれも調子がいい。学習院女子大の学習院大との統合方針が影響している側面もありそうだ。

 次に、千代田区・港区・渋谷区といった都心部を取り上げたい。女子校が中心となる。24年入試の人気者となった三輪田学園は、1日[1回]2.5倍が3倍台半ばに、1日午後の[1回午後]2倍は2倍台後半から3倍を目指す勢いで、2日[2回午前・英検利用]3.3倍も3倍台後半に、3日[3回]4.8倍も5倍超えといった具合に、いずれも絶好調である。近所にある大妻は、2日[2回]2倍と5日[4回]4倍がそれぞれ上積みしそうだ。

 同じ千代田区内には伝統校が多い。神田女学園の1日午後[2回]2倍は少し上積みしそうだが、共立女子の3日[合科型]3.1倍は2倍台半ばに緩和、3日午後の和洋九段女子[5回]1.2倍はさらに緩和してとても受けやすくて受かりやすい状況が見えている。麹町学園女子は、1日午後[1回午後特待]1.3倍が1倍台半ばまで伸びそうな状況にあるものの、他の入試回はいずれも受けやすくて受かりやすい。
 
 港区の普連土学園は上向きで、1日[1回]1.5倍が2倍台半ばへ、2日午後[2回]1.5倍も2倍のせ、4日[3回]1.4倍も2倍台半ばと人気である。1倍台半ばになりそうな1日午後[算数]1.3倍が一番受けやすい。1日午後の1科入試に受験生が殺到するようになった山脇学園は、いずれも実倍率4.3倍の1日[A]と2日[B]が4倍割れ、同6.9倍の4日[C]は6倍強に、同6.7倍の3日午後[探究サイエンス]が6倍割れと、少し緩和傾向が見えてきた。人気の1日午後[国語1科]3.4倍も3倍を割りそうだが、[算数1科]2.3倍は3倍超えの勢いである。

 渋谷区では、ここ数年人気が上がりっぱなしだった実践女子学園の場合、1日午後[2回]3.3倍が2倍台半ばに、2日午後[4回]3.9倍が3倍前後へ緩和する動きも見えるが、1日[1回]3.1倍は3倍台半ばへ、2日[3回]3.2倍は3倍台後半へと続伸する動きもあって力強い。近所にある東京女学館も好調で、1日[1回]2.1倍は2倍台半ばへ、いずれも実倍率1.9倍の1日午後[2回]と2日午後[3回]は2倍を超えそうである。同じく、いずれも実倍率2倍の2日午後[国際]と3日[4回]も共に2倍台半ばで推移している。他の女子校では、大妻中野の模試での志望者数の上下動が激しく、3日[4回]1.7倍の2倍超えと4日[新思考力]1.6倍の若干の上乗せが見えているくらいだろうか。