城北方面から世田谷区の情勢
文京区から豊島区や北区にかけての女子校にも動きが見られる。ミッション系ではない伝統校の跡見学園は全体的に好調で、1日[1回]2倍と5日[特待4回]2.1倍はいずれも2倍台半ばに、4日[特待3回]2.2倍は3~4倍を目指し、2日午後[特待2回]2.4倍は2倍台後半が見えている。同じ区内の文京学院女子は総じて受けやすくて受かりやすい。北区の女子聖学院も緩和傾向が顕著でとても受けやすくて受かりやすいだろう。豊島区の十文字は、1日[1回]こそとても受けやすくて受かりやすい状況なものの、1日[午後2回]1.9倍は3倍前後の予想倍率が続いている。他の入試回もいささか緩和気味で23年よりは受けやすいだろう。
板橋区にある日本大学豊山女子は、2日[2科選択]2.6倍が3倍台半ばに上がりそうなことを除けば基本的に緩和気味で、受けやすくて受かりやすい。同じ区内の東京家政大学附属女子は、1日午後[2回特別奨学]1.6倍が上下動して定まらない以外は、総じて受けやすくて受かりやすい。練馬区の富士見は2日午後[算数]2.4倍が人気を集めてきたが、2倍を割りそうである。
中学受験熱の高まりと共に、北区内の共学校にも光が当たるようになってきた。2年後には北里大の付属校となる順天は緩和気味だが、2日[2回A]2.8倍と2日午後[2回B]3.1倍は、いずれも4倍前後を目指す展開が続いている。赤羽のサレジアン国際学園はとても受けやすくて受かりやすい。同じく北区の東京成徳大学は1日午後[1回特待]1.3倍が1倍台半ばに上がるかもしれない。桜丘は1日[1回]2.3倍の模試の回による上下動が大きく定まらないものの、1日午後[2回]6.4倍は9倍超、2日[3回]3.6倍は4倍台半ばという予想倍率が出たこともあり、気になる存在であるようだ。
文京区では、駒込の女子人気が高く、1日午後[2回]2.9倍は3倍超え、2日[3回]2.4倍と4日[4回]2.5倍はいずれも3倍台前半まで伸びる基調にある。人気化していた東洋大学京北は高倍率が敬遠されたのか緩和気味だ。1日[1回]3.1倍が2倍台半ばになる見込みで、これから再び受験生に注目されるかもしれない。豊島区の淑徳巣鴨も高倍率が敬遠される様子が見える。それでも1日午後[スカラシップ1回]6.4倍が8倍超えになるかもしれない。同系列で板橋区にある淑徳は、1日午後[東大1回]1.5倍がさらに緩和することでとても受けやすくて受かりやすい状況にある。3日午後[特選2回]3.4倍の方は逆に4倍を超える可能性が出ている。
世田谷区を中心とする山手方面にも女子校が多いものの、総じて人気は緩和傾向である。昭和女子大学附属昭和は、1日午後[SA・AP]2倍が2倍台半ばから後半で推移していることを除くと、他の入試回は総じて緩和気味だ。1日[A・GA]2.9倍が2倍台前半まで緩んでいることは、第一志望の受験生には朗報といえそうだ。恵泉女学園も総じて緩和気味で、いずれも実倍率2倍の1日午後[1回]と2日[2回]は1倍台後半で受けやすくなる。同4.4倍の3日午後[3回]4.4倍も3倍台半ばまで緩和しそうだ。
田園調布学園は総じて好調だが、1日[1回]2.7倍がだんだん緩和してきて2倍台前半に、1日午後[午後]1.8倍も2倍のせしそうだったものが落ち着いている。その点、2日[2回]2.1倍は2倍台半ばへ、4日[3回]3.9倍は4倍超えと人気上昇中だ。玉川聖学院は、1日午後[2回]1.8倍が2倍超え、3日午後[4回]1.9倍が2倍台前半をうかがう。