都心部と湾岸の共学校

 共学校では、渋谷教育学園渋谷は1日[1回]4.7倍と2日[2回]4.6倍がいずれも4倍前後と緩和傾向にある。2日の青山学院5.6倍も5倍前後となりそうだ。広尾学園は全体的に緩和傾向にあり、1日[1回]6.3倍が5倍台半ば、1日午後[2回]3.6倍が2倍台半ば程度に、2日午後[医進・サイエンス]3.7倍も3倍強にそれぞれ緩和しそうだ。姉妹校で文京区にある広尾学園小石川は1日午後[2回]5.7倍が7倍を超えそうな勢いとなっている。

 渋谷区にある富士見丘は3日午後[4回]1.4倍が1倍台後半に伸びそうで、中野区にある宝仙学園共学部理数インターは2日午後の[2回特待]1.3倍が1倍台半ばから後半への勢いがある。

 ここからは男子受験生編同様、湾岸系を見ていこう。絶好調なのが江東区にある中村だ。1日午後[特待1回]1.4倍は2倍を超え3倍に迫る。2日午後[特待2回]3.5倍は5倍予想の模試もあった。5日[2回]1.8倍も2倍台半ばに上向いている。江戸川女子は、1日[1回]1.7倍と2日[2回]1.8倍がいずれも2倍台前半に伸びそうだ。品川女子学院も好調で、1日[1回]2.6倍は3倍に迫り、2日[2回]3.1倍は3倍台半ばへ、4日[3回]7.2倍も9倍には届きそうで、1日午後[算数]2.3倍が少し緩み狙い目かもしれない。

 湾岸系の共学校では、安田学園が1日[先進特待1回]2.3倍が3倍台後半へ、1日午後[先進特待2回]3.1倍が5倍に迫り、2日[先進特待3回]2.8倍が3倍台前半といずれも上がっている。近所にある日本大学第一は、男子は上昇機運だが、1日[4科1回]2倍、2日[4科2回]2.7倍共に上下動があり定まらず、いささかの緩和傾向もうかがえる。男子の開智日本橋学園は全体的に緩和傾向だが、女子も3日午後[3回]6.8倍は5倍程度に下げそうな一方で、1日[1回]3.2倍と1日[午後特待]3.6倍、4日[4回]7.8倍のいずれもが上昇基調にある。

 豊洲にある芝浦工業大学附属は絶好調で、1日[1回]3.3倍は4倍超え、2日[2回]3.6倍は6倍超えとかなりの競争状況になりそうだ。さらに高倍率なのがかえつ有明で、1日[1回]6.5倍は9~10倍程度も視野に入り、1日午後[特待1回]6.1倍も7倍のせが続いている。2日午後[特待2回]6.6倍も7倍台半ばから8倍程度、3日午後[特待3回]4.7倍は5倍台半ばと、どれも高水準である。

 23年に2ケタ倍率が続出した芝国際はさすがに緩和傾向で、1日[1回午前]10.9倍は6倍台半ばをつけた模試の回もあり、2日午後[2回]13.1倍は6倍を割るかもしれない。品川区にある青稜も1日[1回A]2.8倍が2倍台前半、1日午後[1回B]3.9倍は2倍台後半、2日午後[2回B]4.3倍は3倍台半ばと緩和が見込まれる。ご近所の品川翔英は2日[3回]1.2倍が少しだけ上がりそうだ。