個別指導WAMの料金や授業料はいくら？ 　他塾と比較しながら徹底解説

個別指導WAMとは？

　個別指導WAMは、地域密着型の個別指導塾です。塾名の「WAM」は、「Whole Ability Making」の頭文字を取って名付けられており、運営会社のエイチ・エム・グループは「考える力、社会を生き抜く力を養うこと」を理念とした教育サービスを提供しています。個別指導WAMは、フランチャイズ事業も展開しているため、直営校とフランチャイズ校では、塾の雰囲気や経営内容が多少異なるかもしれません。

　個別指導WAMの指導形態には、1対1、1対2、1対4の3パターンがあります。講師は大学生から社会人まで幅広く、大学院生や元教師も在籍しているようです。講師の採用は人間性を重視しているようで、定期的に講師研修や講師ミーティングを行うことで、授業の品質の向上を図っています。

　教材は、塾用教材や独自のテキストが用意されていて、生徒の学習状況に応じて使用するテキストを決めることになります。個別指導WAMでは、「オンライン家庭教師WAM」というオンライン個別指導も行っているため、近くに校舎がなくて通塾ができない生徒でも、自宅から授業を受けられるようになっています。

個別指導WAMで年間にかかる費用は？

　個別指導WAMで年間にかかる費用を試算すると、次のようになります。

個別指導WAMの料金一覧

　個別指導WAMとオンライン個別指導WAMの料金は、それぞれ次の通りです。

個別指導WAMの小学生の料金

　小学生の個別指導では、学校の補習と中学受験に対応したコースがあります。また、進学塾のフォローにも対応しており、SAPIX、早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚、浜学園などの集団塾のカリキュラムに合わせたサポートもしてもらえます。中学受験をしない生徒も「集中力養成コース」を受講することで、学習習慣の確立や集中力の向上を図ることができます。

個別指導WAMの中学生の料金

　中学生のコースでは、定期テストと高校入試、中高一貫校の内申対策に対応したコースがあります。個別指導WAMでは、生徒が通っている学校に合わせた対策をしているため、効果的に定期テスト対策をしたり、内申点を上げたりすることができます。定期テスト対策では、生徒ごとにテスト対策プランを作成してもらえるため、テストまでに何をどこまで学習すればよいのかが明確になるのもメリットです。

個別指導WAMの高校生の料金

　高校生の個別指導では、一般選抜と総合型選抜・学校推薦型選抜に対応したコースがあります。また、「医学部受験対策コース」もあり、医学部受験に精通した講師が専門的なノウハウを生かした指導を行っています。さらに、オーダーメイドカリキュラムに基づいた1対1の個別指導や、受験コンサルタントによるサポートを受けられる「予備校コース」も用意されています。

オンライン家庭教師WAMの料金

　オンライン家庭教師WAMでは、専用のアプリを使って、双方向の対話形式による授業を受けられます。会議システムを利用したオンライン授業とは異なり、講師は生徒の画面内のノートを確認しつつ指導を行い、講師も画面内のノートに書き込みができるため、相互にわかりやすい授業が展開できます。

　講師が授業を配信する指導センターには、センター長と呼ばれるマネージャーが在籍しています。センター長が講師を監督・指導しているため、講師の質が安定しているのもオンライン家庭教師WAMのメリットです。

個別指導WAMの季節講習料金

　個別指導WAMの季節講習（春期講習・夏期講習・冬期講習）の料金は、直接教室に問い合わせてください。

他の学習塾との料金比較

「個別指導塾は授業料が高い」というイメージを持っている方もいるかと思いますが、個別指導WAMの料金は高いのでしょうか。他の大手個別指導塾「ITTO個別指導学院」「明光義塾」「スクールIE」の3つの塾と授業料を比較してみます。

ITTO個別指導学院との比較

　ITTO個別指導学院は、全国に1,200以上の校舎を展開する個別指導塾で、「こだわりを持った個別指導と徹底した学習管理」を強みとしています。指導形態は、1対1〜1対3の個別指導（コースによる）で、指導時間は1コマ50分・80分・100分の3つから選べます。

　ITTO個別指導学院のコースには「スタンダードプラン」と「フリープラン」の2種類があります。スタンダードプランは1対3の個別指導で、学校の予習を中心に、教科書に沿った学習を行います。フリープランは1対1（兄弟・友人なら1対3まで可能）の個別指導で、カリキュラムはオーダーメイドになっています。

　オリジナルの「ITTO模試」を無料で受けられたり、ワンランク上の講師「SS（スペシャルセレクト）講師」を指名できたりするのも、ITTO個別指導学院のメリットです。

　各コースの料金は次の通りです。

　個別指導WAMとITTO個別指導学院の授業料を比較すると、次のようになります。

　個別指導WAMとITTO個別指導学院の授業料を比較すると、全体的に個別指導WAMのほうが授業料が安くなっているようです。ただし、上記の金額は最低料金で比べているので、注意が必要です（他の塾比較でも同様）。料金は学年や週の回数、指導形態などによって異なるので、詳しくは教室に問い合わせてください。

　ITTO個別指導学院は全国に約1,200の教室があるので、比較的通いやすい個別指導塾です。それに対し、個別指導WAMではオンライン家庭教師も行っているため、自宅からでも受講することができます。

　個別指導WAMもITTO個別指導学院も地域に密着した個別指導塾で、どちらも定期テスト対策に力を入れています。個別指導WAMでは、生徒ごとにテスト対策プランを作成して、効率的に学習できるように配慮されています。一方、ITTO個別指導学院には、定期テスト直前の特訓授業「テストターボ」があり、テスト3週間前からみっちりテスト対策をすることができるのがメリットです。

明光義塾との比較

　明光義塾は個別指導塾のパイオニアで、全国に約1,800教室を展開しています。指導形態は1対4までの個別指導で、授業時間は1コマ45分または90分です。

　授業では「MEIKO式コーチング」という教育方法を取り入れており、学んだ知識を定着させる振り返りに重点を置いた授業を行っています。明光義塾独自のノート「学び発見！振り返りノート」を活用しているのも特徴で、わかったことを自分の言葉で記録することで、理解を深めたり表現力を身につけたりすることを狙っています。

　カリキュラムは完全オーダーメイドです。入塾時のカウンセリングで学習の目標を設定し、カリキュラムや使用するテキストを決めることになります。また、2か月に1回程度の面談を通して学習状況を確認したり、カリキュラムを組み直したりして、志望校合格などの目標に向けた対策を講じていくシステムです。

　明光義塾の料金は次の通りです。

　個別指導WAMと明光義塾の授業料を比較すると、次のようになります。

　個別指導WAMと明光義塾の授業料を比較すると、個別指導WAMのほうが安くなっているようです。明光義塾はノート指導にも力を入れていて、教科別のオリジナルノートが用意されています。間違えた問題や学習のポイントをわかりやすく記述しておくことで「自分だけの参考書」を作ることができ、学習効果を高めることができます。

　明光義塾の英語の授業では、タブレットを使ってリスニング対策ができるのも特徴です。また、定期テスト対策に向けた理科・社会の映像学習もあり、専用のテキストを用いて学習できるのがポイントです。

　個別指導WAMも明光義塾も、地域の学校に合わせた対策ができるのは同じです。また、どちらの塾も直営教室とフランチャイズ教室があるので、教室によって雰囲気やシステムが多少異なるかもしれません。そのため、塾を検討する際には体験授業等を利用して、塾の様子を確認してみることが大切です。

スクールIEとの比較との比較

　スクールIEは、「やる気スイッチ」で知られるやる気スイッチグループが運営する個別指導塾です。全国に1,200教室以上を展開しており、生徒の個性に合わせた指導を行っています。授業形式は1対1または1対2の個別指導で、指導時間は1回90分（希望に応じて60分・45分も可）です。

　スクールIEでは、入塾時に「学力診断テスト」と「個性診断テスト」を実施しているのが特徴です。独自の個性診断テストでは、200問以上の質問から生徒の個性や性格を診断し、やる気が出るポイントや適切な声かけの仕方、学習習慣の改善について分析してくれます。

　オリジナルのオーダーメイドテキストを使用しているのも特徴です。学力診断テストと個性診断テストの結果から、生徒に合ったテキストが作成されます。オーダーメイドのテキストは、志望校の難易度や出題傾向も考慮されて作成されるため、効率よく学習を進めることができます。

　カリキュラムもオーダーメイドで、生徒は自分のペースに合わせて学習することができます。通常授業は基本的に「予習型」で、学校の授業が復習になるような指導を行っています。

　また、「やる気スイッチプレミアムクラブ」（月額・税込220円）に加入することで、小学生から大学受験まで対応した10,000本以上の映像授業が見放題になるサービスがあるのもメリットです。

スクールIEの小学生コースの料金

スクールIEの中学生コースの料金

スクールIEの高校生コースの料金

　個別指導WAMとスクールIEの授業料を比較すると、次のようになります。

　個別指導WAMとスクールIEの授業料を比較すると、個別指導WAMのほうが安くなっているようです。

　スクールIEは、生徒それぞれの個性別の指導を受けられるのがメリットです。やる気スイッチグループが運営していることもあり、学習習慣が確立していなかったり、学習意欲が湧きにくかったりする生徒に対しても、個性に合わせてできるだけやる気を引き出すような指導をしてもらえます。ただ、カリキュラムやテキストがオーダーメイドで、個性に合わせた指導を受けられる分、個別指導WAMより料金は高くなっているようです。

　スクールIEにもオンライン家庭教師がありますが、個別指導WAMが1対1なのに対して、スクールIEは1対1と1対2の指導形態が選べるようになっています。なお、スクールIEの1対2の個別指導では、もう一人の生徒と画面を共有したり、音声を共有したりすることはないので、落ち着いて授業が受けられるよう配慮されています。