
HPや専門誌を見れば、学校の情報はある程度集めることができるが、実際に学校説明会に参加してみないと分からない情報とは、どのようなものだろうか。「学校説明会で確認したいことチェックリスト」をまとめたので、わが子が実際にその学校に通っているところをイメージしながら、一つ一つリストを確認してほしい。
「席に着いたら、横や後ろを眺めてみてください。参加している保護者はカジュアルかスーツが多いのか、高級ブランドを持っている人がどれくらいいるかなど、服装や持ち物にも学校のカラーは色濃く出ます」
説明会では、その学校が力を入れていることから順番に紹介するので、最初に話されるのが教育理念や特色のあるカリキュラムなのか、進学率や部活動なのか、プログラムの順序にも注目。
「特に校長のスピーチはよく聞いてほしい。学校において校長は、オーナー企業の社長と同じで学校運営に絶大な影響力があります。お子さんの性格やご家庭の教育方針と合うかどうか、しっかりとイメージしてみてください」
たいていの学校で実施している校舎案内は、ぜひ参加したい。
「毎日お弁当を用意するのは大変ですが、食堂は高校生限定という学校も多い。中学生も使えるのかはもちろん、券売機のメニューなども見ることで、入学後の食生活が想像できます」
図書館は蔵書数3万冊以上が充実度の目安だ。館内のレイアウトや司書の在籍状況、新刊、テーマ別コーナーがあるかどうか、在校生のPOPの有無でも充実度が分かる。
プールやテニスコートなどの運動施設があるかもチェック。下足箱やトイレの清潔さも子どもの健康面を考えれば気にかけたい。中でも、掲示板に貼られた生徒発信の情報には、その学校のカラーがよく表れる。
「生徒主体でボランティア活動や自主ゼミの成果を発表していたり、部活動や愛好会のイベント告知や募集があったり、掲示内容からは生徒のイキイキとした学校生活が感じられるので、入学後の子どもの姿をイメージしやすくなります」