質問タイムや個別相談会を活用して入学後の不安を解消しておこう

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西村 創氏(にしむら・はじめ)
受験指導専門家。早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで25年にわたり、3000人以上を指導。音声とミニコラムで中学受験をサポートする会員限定サービス「中学受験3分メソッド」を運営。YouTubeチャンネル「にしむら先生 受験指導専門家」の登録者数は約9万人。著書に『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など。

 説明会後に、質問タイムや個別相談会が用意されている学校もある。入学後の生活に心配事がある人はぜひここで解消したい。

 「学生生活で不安な事柄がある人は、ぜひ個別相談会を活用してほしい。よく、詳細な質問をすることで入試に不利にならないかと心配される方もいらっしゃいますが、中学入試では心配無用。気になることがあれば、どんどん質問してみてください」

 具体的な質問内容としては、個別事情で公には聞きにくいことなどが挙げられる。

 「自分の子どもに発達上の特性があるなら入学後の対応を確認したり、現状が保健室登校などで出席日数に不安がある場合や、帰国子女で日本語や日本式の学校生活に不安がある場合といった、さまざまな対応例を質問される方がいます」

 特に個別相談の場などを設けていない場合でも、簡単な質問ならば説明会の会場付近にいる誘導役の先生や、校舎案内をしてくれる生徒に歩きながら尋ねてみるのもよいだろう。残念ながら、まったく質問のチャンスがなかったというときは、後日あらためて学校の広報窓口に電話して、直接聞いてみるのも一つの手だ。