26年度入試で志願者数が増える「中堅・中位校」はここ!

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 では、26年度入試で人気が上がりそうな「中堅・中位校」はどこか。

 前提として、26年度の傾向は「首都圏の四大模試(※2)の状況から、難関校の志願者数がやや減少し、ボリュームゾーンである中堅・中位校の志願者数が増え、また、共学校に人気が集まり、男子校・女子校はやや敬遠される」と鈴木氏は予測する。

 上の図表は、東京23区を「中心部」(港区・文京区など)、「北部・東部」(北区、江東区など)、「南部・西部」(品川区、目黒区など)の3つのエリアに分け、多摩地区(離島を除く東京市町村部)と、東京以外の首都圏にある学校と合わせて、首都圏模試の偏差値などから26年度入試で人気が上昇すると思われる「中堅・中位校」を一覧にしたものだ。

 なお、併願校選択の参考データとして、難易度が1ランク上の「上位校」の人気校予測も掲載する。

 23区中心部では、駒込芝国際淑徳巣鴨と、上位校で女子校の山脇学園が25年度の人気を維持する勢いだ。東部の湾岸エリアはタワーマンションの建設が相次ぐ人口増加地帯であり、共学では日本大学第一、上位校の安田学園、女子校では江戸川女子中村も人気上昇が見込まれる。

 同じく人口増加地帯である北部は、26年4月から北里研究所・北里大学の系列校となる順天、25年度も人気だった桜丘も勢いがある。南部では品川翔英文教大学付属のほか、日本工業大学駒場が、やはり25年度に続いて人気を維持すると思われる。

※2  SAPIX、四谷大塚、日能研、首都圏模試センターが実施する模擬試験の総称