個別指導学院

出典: 東京個別指導学院の公式サイト

カリキュラム作成に重点

 講師と教室長と生徒、そして、保護者の四者でオーダーメイドカリキュラムを作っていく。個別指導なので、カリキュラムもその生徒1人のためにカスタマイズできる。面談を通して、カリキュラムシートを作成する。

 現状分析と目標があり、それに対して短期的、中期的、長期的な目標を定め、そのテキストでどう学習していくか、宿題はどういう方針で出していくかを決めていく。年に3回、このカリキュラムを作り直していく。カリキュラムシートは担当講師が作って、それを教室長がチェックをする。

テキストの特長

 テキストは市販のテキストを使う。50種類以上のテキストが用意されている。集団塾や学校のテキストを持ち込むことも可能だ。

 また、学校の宿題で分からないところを指導している段階で、もっと基礎的なことが抜け落ちているケースにも対応する。例えば、中学2年生が二次方程式を解けない時に、一次方程式をマスターしていないことがある。その場合、塾にあるテキストで一次方程式を復習させるということもできる。

小学生・中学生・高校生の指導の内容は

 小学生は中学受験対策や公立中学の先取り、英語対策などを行う。中学受験の集団塾に通っていて分からないところがあれば、それを東京個別指導学院でみてもらうこともできる。

 中学受験は情報がなかなか集めにくい。受験する学校選びに関しても、集団塾は生徒の偏差値と偏差値表とを見比べて、「このあたりですね」という機械的なアドバイスしかしない場合もある。しかし、個別指導塾ならば、その生徒の得意不得意や性格、希望などを分析し、きめ細かいアドバイスができる。

 そして、最近、増えてきたのは、多様化する中学入試への対策である。中学受験も帰国生入試、2教科入試、適性検査型入試など様々な形式のものが出てきている。集団塾が対策をしきれないものがあり、そういった入試の対策を個別指導塾でするということが今後は増えていくだろう。
 
 中学生の場合、公立定期テスト対策の補講を無料で行う。普段、受講していない科目も無料で受けることができる。

 校舎数が多いので「地域密着塾」でもあり、地元の公立中学の定期テスト対策をやってきたため、ノウハウが蓄積されているから効率的な対策ができる。定期テスト以外にも宿題などの提出物のフォローを通して、内申点をあげていくサポートをしていく。

 高校生の場合、ベネッセは進研模試を開催している。そのため、豊富な大学受験の模試データを持っている。そのデータをもとに的確な進路指導ができる。総合型選抜や内部推薦、指定校推薦など推薦入試も今後はさらに増えていくが、そういった多様化する入試や、面接試験にも対応することができる。

大手個別指導塾としての視点で受験指導

 この記事を書くための取材中、何度か「個別指導塾としての視点で」という言葉が出てきた。集団塾は偏差値表と生徒一人ひとりの偏差値とを突き合わせて、受験校を指導していくことが多くなりがちだ。それに対して、個別指導塾は偏差値以外のその生徒の得意不得意や性格などを細かくみて受験指導をする。生徒は多様視点からの受験指導を受けることができる。

 また、東京個別指導学院の最大の特長は中学受験から大学受験まで対応しているので、小学生や中学生に対して、大学進学を目標とした中長期的な受験アドバイスができることである。

 たとえば、小学生が「将来は工学部に進んで、IT技術を学びたい」という目標を持つとしよう。その場合、理系科目の授業が充実していて、工学部への進学実績が高い中高一貫校に進むべきか、それとも高校受験で理系に強い高校に入るべきか。または工科大学の付属中学に入学するというルートもみえてこよう。

 ただ昨今は付属校が進学校化しており、外部受験を推奨するので、成績が良くても、内部推薦をすんなりとらせてくれないこともある。そういった学校の実際の情報も、塾側から提供される。大学進学に向けて、小学校の段階から考えていく手助けが、東京個別指導学院ではできるわけだ。

どんな生徒に向いているか

 講師を選べるので、相性の良い講師に勉強の伴走をしてもらいたい生徒に向いている。一方で1対1か1対2なので費用が安いわけではないから、授業料を抑えることを優先したい家庭には合わないかもしれない。

保護者はどう思っている?

 保護者は、東京個別指導学院・関西個別指導学院をどんな塾と考えているのか。取材の中で聞いた、保護者達の評判や口コミをまとめてみた。

自習スペースがいい。教室内にあって、衝立で仕切っているだけなので、周囲の音も入ってきますが、子どもはその方が落ち着くようです。予約なしで自習に行けて、分からないところがあれば質問をすることもできます。どうせ家では勉強しないのでとても助かっています
講師の先生を選べるのがいいですね。大学生の講師に子どもがとても懐いています。親のいうことは聞かないのに、先生のいうことはしっかり聞きます。夜もゲーム機を手放さないと先生に相談をしたら、先生が子どもに“夜はお母さんにゲーム機を預けなさい”といったら本当にそうするんですよ
大手なので情報を持っていると思いました。予備校や高校の進学指導とは違う視点でのアドバイスに感謝しています

東京個別指導学院・関西個別指導学院の基本データ

校舎数 東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡(269教室。すべて直営。2023年2月時点)
生徒数 32,436人(2023年2月時点)
授業料

授業料やその他費用は、地域や学年、生徒の目標や学習状況、カリキュラム、コースにより決まる

自習室の有無 あり(教室によって有無や使用状況・条件が異なる)
質問対応 教室にて随時相談可能
授業の生徒数 講師1人に対して生徒1人、もしくは講師1人に対して生徒2人
専任講師の比率 非公表
生徒の男女比 非公表