入試シミュレーション「個別テスト 1」

 小学校入試では、多様な出題傾向に対し、子どもたちの答えにもさまざまなものがあります。ここでは有名小学校で過去に出された問題の類題を例に、その答えをタイプ別に分けました。ご自分のお子さんにあてはめ、今後の対策を練ってください。

お話作り
お子さんに絵を見せて、絵に合うようなお話をさせてください。
類題:日本女子大学附属豊明小学校ほか

「絵の中の物の名前しか言えない子」のタイプと対策は?

 「ニンジンがあります」「ジャガイモがあります」など、絵に描いてある物の名前しか言えない子は、生活の中で体験を増やしましょう。

 対策としては、遊びやお手伝いを通して自分の考えを表現する機会を増やすことです。たとえば親子で買い物に出かけた先で、そのときの状況を子どもと楽しく話し合い、子ども自身に考えを表現する方法を身につけさせます。

「お母さんが料理をしている」と言う子のタイプと対策は?

 お母さんを主語にしてもよいですが、そこに自分を登場させてみると、さらに生き生きとした場面になります。親子関係やその子の育った環境がお話に表れます。この場面を見て、自分が経験したことであればお話がよくできるはずです。

 親子で一緒に絵を描いたり、料理を手伝わせたり、お使いを頼んだりして、実体験を増やすことが大切です。小さなことでも、できたときの喜びを味わわせてあげてください。また、楽しい本を読んだり、家庭で会話をしたりすることも、語彙を増やすために重要です。

入試シミュレーション「個別テスト 2」

創造力・巧緻性
1. これは何ですか。(風呂敷を見せて、質問される)どんなときに使いますか。いろいろな使い方を考えてください。これで箱を包んでください。
(類題:お茶の水女子大学附属小学校ほか)
2. サイコロ形のスポンジをおはしで挟んで、別の器に移す。(類題:学習院初等科ほか)

「包むことしか頭に浮かばない」のタイプと対策は?

 創造力は体験を通して養われるものです。風呂敷にはスカーフにしたり、敷物にしたり、ひも代わりにしたりするなど、幅広い用途があります。遊びを通して新しいことを体験させる機会を増やしましょう。

「うまくできない子」のタイプと対策は?

 日常的に自分の身の回りのことを、どれだけ自力で行っているかで差がついてきます。いつも子どもに手を貸し過ぎていませんか。着やすい洋服や履きやすい靴ばかりだと、手先はなかなか器用になりません

 おはしを正しく使う、ひもで結ぶ、風呂敷で包むなど、家庭にあるものにふれさせ、自分で使わせてみることが大切です。試験に出ることを考えて訓練するのではなく、子どもの年齢に合った基本的な生活習慣として身につけておくべきです。

「すぐやめてしまう子」のタイプと対策は?

 何事も根気の続かない子は、一つのことをやり遂げたときの喜びの体験、また、行動することそのものの体験が少ないと言えます。ご両親から誘いかけ、親子で空き缶や空き箱、包装紙、瓶などを使って何か作ってみましょう。いくつもの楽しい体験によって、子どもには頑張る意欲が芽生えてくるものです。

入試シミュレーション「集団テスト」

判断力
まこと君が公園へブランコに乗りに行くと、いつもつよし君が乗っています。あなたがまこと君だったら、どうしますか。4つの絵の中から選び○をつけましょう。
(類題:東京学芸大学附属世田谷小学校ほか)

「砂場で待っている子」のタイプと対策は?

 このタイプの子どもが「よい子」と思われる方も多いでしょうが、必ずしも大人にとって都合のよい子どもが学校生活におけるよい子というわけではありません。枠にはめられた「子どもらしさのない子」という見方もできます。

「あきらめて帰る子」のタイプと対策は?

 日ごろからお友達と遊ぶことがない子どもだと、コミュニケーションを図るチャンスもないので、自分の意見をうまく表現できなくなりがちです。幼稚園や保育園などのほかにも、公園などで遊ぶ機会を増やしましょう。

「お母さんを呼びに行く子」のタイプと対策は?

 依頼心の強い子どもです。過保護、過干渉の家庭の子に多く見られるタイプです。実際の試験会場でも、自分で判断ができなくて先生に確認を求めてしまいかねません。自分で決める、判断する機会を増やしましょう。

「自分で「代わって」と言う子」のタイプと対策は?

 自分の意見を積極的に言えることは、人の話を理解することにもつながります。けんかになる恐れもありますが、その体験が話し合いにつながってルールを理解することにもなり、思いやり、協調性、社会性に必要な素養が育まれます。

入試シミュレーション「運動テスト」

運動
走ってポールを一回りした後、マットが立てかけてあるところまで走っていき、勢いよくぶつかる。ぶつかるのが嫌な人は、マットの前で止まってもよい。
(類題:お茶の水女子大学附属小学校ほか)

「やってみようとしない子」のタイプと対策は?

 このテストは、運動能力を測ることそのものよりも子どもの挑戦心を見る課題です。課題を聞いただけで、初めから尻込みするといったケースは、外で遊ぶ経験が不足しているのではないでしょうか。さまざまなことにチャレンジする機会を増やしましょう。

「恐る恐るマットにぶつかる子」のタイプと対策は?

 このようなテストでは、速い遅いではなく頑張ってやってみようとする積極性が求められます。大人の感覚でよい結果ばかりを気にしていると「もし、駄目だったらどうしよう」「あの子みたいに上手にできないかもしれない」と考え込んだり、自信をなくしたりします。たとえ競争で1等になれなくても、頑張る子を学校側は求めているのです。結果よりも意欲をほめることで、子どもの意欲を引き出しましょう。

「指示と違うことをしてしまう子」のタイプと対策は?

 自我が発達してくる時期ではありますが、集団生活では指示通りに行うことも求められます。日常生活で、我慢をする機会や相手の話をしっかり聞く環境をつくりましょう。

入試シミュレーション「面接テスト」

面接
保護者:お子さんの名前の由来について、どうしてその名前をつけましたか。お子さんに説明してあげてください。(類題:雙葉小学校ほか)
本人:
・今日、ここへはどのような方法で来ましたか。教えてください。
・お母さんが作るお料理で一番好きなものは何ですか。(類題:成城学園初等学校ほか)

保護者面接

 この面接の質問は、わが子の名前の由来を聞いているところにポイントがあります。お子さんが生まれたときは喜んで、一生懸命に考え、将来に夢を託してつけたはずなのに、命名の理由をお子さんに全く説明していないご両親も多くいます。どのご家庭のお子さんでも、ご両親が愛情を込めてつけた名前には何か意味があるはずです。その名前の由来を、お子さんに向かって率直に説明してあげればよいのです。面接会場で「その理由をお子さんに説明してあげてください」と言われ、説明できなかったら学校側はどう見るでしょう。事前にご両親で答えをまとめておいてください。

本人面接

 名前、年齢、幼稚園、保育園、お友達、家族のこと、好きな遊び、好きな食べ物などについてはよく聞かれます。どんなお父さん、お母さんですか、という質問も多くありました。子どもは正直ですから面接直前に教え込んでも、ぎこちない答えになることがあります。家庭のありのままの姿が出ますから、日常生活を見つめ直しておくことが大切です。家庭でお母さんに聞かれたときには答えられても、初めて会う先生の前では答えられない子もいます。お買い物の機会を利用して店員さんと話すなど、さまざまな方と話す機会を増やし、自信をつけさせてあげる工夫をしましょう。