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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

「養育費足らんから子ども1人いらん」
強欲元妻から面会権を奪還した一手とは(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第37回】 2016年9月3日
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>>(上)より続く

 しかし、離婚はあくまで慎太郎さんと元妻の問題であり、「元夫が離婚の経緯を子どもに話すと言っているから」という理由で、元妻に子どもたちとの接触を断られても仕方がありませんし、さすがの私もフォローのしようがありませんでした。

 それ以降、元妻は全く子どもたちと取り次いでくれることはなくなり「息子には電話もするな、メールもするな、手紙を送るな。そして誕生日やクリスマスにプレゼントを郵送してくるな」と言いたい放題で、慎太郎さんは子どもたちに直接会うことが叶わないのはもちろん、もちろん、電話やメール、スカイプ、そしてプレゼントの郵送まで禁止されてしまい、途方に暮れていたのです。

 「風の噂じゃ、息子には『パパは死んじゃったの』娘には『パパはお星様になったの』と吹き込んでいるらしいですよ!本当にもう踏んだり、蹴ったりです。これじゃ本当に「ムダ金」ですよ。僕の財布はアイツの打出の小槌じゃないんですよ!僕のことを銀行ATMか何かと勘違いしてるんじゃないか!」

 このように慎太郎さんが元妻に対して激しく憤るのも無理はありませんが、どのように妻を説得し、いったん途切れてしまった子どもとの接点を取り戻し、関係を修復し、もう1度「子の父親」として復活することができるでしょうか?

 慎太郎さんは業を煮やして元妻のところへ直談判をしに行ったのですが、話は遅々として進まなかったようです。わがまま放題を言い続け、意味不明な持論を展開し続け、過激なヒステリー行動を起こし続ければ、どうせ途中であきらめるだろうと元妻に甘く見られていたのでしょうか。元妻は言いがかりにも似た難癖をつけてきたのです。

まるで子どもは人質
「金さえ払えばいいのよ!」と元妻

 「離婚したんだから、もう関係ないでしょ!私たちに付きまとわないでほしい」と逆上し、まるで子どもを人質にとるような振る舞いを目の当たりにして、慎太郎さんは怒りのあまり手に震えが止まらなかったそうです。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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