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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

父危篤に「命より養育費・慰謝料」!
元妻の強欲に出戻り男性が見た地獄(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第30回】 2016年5月28日
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義父の体の心配より、養育費・慰謝料の心配をする強欲な元妻に男性は…(写真はイメージです)

 「ある日突然、実家のお父さんが倒れたら、あなたはどうしますか?」

 もし、あなたが50歳以上、父親が80歳以上なら、万が一の場合、どうするのか……気持ちや生活、そしてお金の準備をすでに整えているのは当然でしょうが、一方で父親はまだ50代で、あなたは30代。しかも実家暮らしで独身。今まで何の危機感も持たず、一切の準備をせず、何となく日々を過ごしているとしたら……何の前触れもなくエックスデー(父親の急病)に遭遇し、30代息子の人生は急転直下するのです。「ぬるま湯の天国」から「極熱の地獄」へと。

父に代わって一家を支える
離婚経験者に起こること 

 大黒柱である父親が安定した収入を得て、住宅ローンを返済し、生活費を入れてきたからこそ誰も衣食住のことを心配する必要はなかったのですが、父親の代わりにあなたが一家を支えなければならなくなったらどうなるでしょうか。住宅ローンを返済したり、生活費を負担したり、母親の面倒を見たりすることになり、給料の大半は消えてなくなり、手元にはほとんど残らず、スッカラカンになるでしょう。

 このように実家暮らしの独身者という恵まれた立場でも、父親の急病によって経済的に厳しい状況に追い込まれます。独身は独身でも「離婚経験者」なら、なおさら大変。例えば、元妻の生活費、子どもの養育費、そして慰謝料を毎月、支払わなければならないとしたら……。

 会社員の場合、どうしても手持ちの予算は限られています。そのなかから元妻への支払い、実家の食費や水道光熱費、そして自分の生活費を振り分けなければならないのだから、どう考えても現状維持は不可能。このままでは赤字を垂れ流し、借金まみれになり、路頭に迷うことになりかねません。

 今回は前夫の目線に絞って話を進めていきましょう。父親の急病によって養育費や慰謝料を満額支払うのはどう考えても無理……そんなふうに困り果てているとき、元妻とどのような話をすれば良いのでしょうか?私のところに来た相談者の実例をもとに解説してきましょう。


◆今回の離婚のトラブル/離婚後出戻りした男性の父が危篤に。突然一家の大黒柱になることになった男性は元妻へ月13万円の慰謝料・養育費の減額を申し出るが……。

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:上本直樹(32歳)→会社員(年収500万円)☆今回の相談者
父:上本茂(57歳)→会社員(年収800万円)
母:上本美智子(56歳)→パートタイマー(年収60万円)
元妻:本多成美(31歳)→専業主婦
元妻との子:本多くらら(6歳)→直樹と成美の長女

・夫婦の状況とトラブルの経緯
離婚後出戻りした男性の父が危篤に。突然、実家の大黒柱になることになった男性は元妻へ月13万円の慰謝料・養育費の減額を申し出る。元妻は義父の心配どころか「ダメならあきらめればいいじゃない」と減額に応じない構えを見せた。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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