単語力より伝える力を高める

 これからグローバルに活躍の場を広めていかれたいビジネスパーソンに磨いて欲しいのは、単語力ではなく伝える力です。

 2000年代始め頃までは「海外で働く」というと、アメリカなど英語を母国語とする国が主流でした。しかし現在、日本から出張に行かれる方の行き先の多くがアジア諸国です。アメリカでも労働力の16.1%がアメリカ国外で生まれた非ネイティブで、その数は増え続けています(2012年米国労働統計局)。

 非ネイティブ同士で仕事をすることが増えている今だからこそ、単語力や文法力など学問としての英語ではなく、表現方法や考え方など伝える力の高い英語を使える人材が求められているのです。

 グローバルで伝わる英語の原則は、下記の3つです。
・シンプルに伝える
・直接的な表現を使う
・要点を絞る

 まずは、中学英語レベルを駆使してなるべく難しい表現を避けた、シンプルな文法で伝えることを意識します。回りくどい表現は避け、ストレートな表現を心がけましょう。要点を絞って先に結論を述べ、相手から質問があれば経緯や背景を説明します。この3つが守れていれば、どんな相手を前にしても「伝わる英語」で話せるようになります。