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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

求められる「情報力」とは情報を入手する力ではなく解釈して利用する力である

上田惇生
【第223回】 2010年12月20日
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ダイヤモンド社刊
【絶版】

 「データそのものは情報ではない。情報の原石にすぎない。原石にすぎないデータが情報となるには、目的のために体系化され、具体的な仕事に向けられ、意思決定に使われなければならない」(『未来への決断』)

 情報の専門家とは道具をつくる者である。だが道具として、いかなる情報を、何のために、いかにして使うかを決めるのは、ユーザーである。ユーザー自身が、情報に精通しなければならない。

 ほとんどの企業が、情報が自らの意思決定に対して持つ意味を考えていない。したがって、情報をいかに入手するか、いかに検証するか、既存の情報システムといかに統合するかが、今日最大の問題である。

 かつては、とにかく情報を持つことが勝利への道だった。軍隊でも企業でも同じだった。ところが、情報革命により、情報が氾濫した。今では、誰でもクリックするだけで、世界中のあらゆることについて情報を得られる。

 その結果、情報力とは、情報を入手する力ではなく、情報を解釈して利用する力を意味することになった。情報のユーザー自身が、情報の専門家にならなければならなくなった。情報もまた、ほかのあらゆるものと同じく、使われて初めて意味を持つ。

 「コンピュータを扱う人たちは、いまだにより速いスピードとより大きなメモリーに関心をもつ。しかし、問題はもはや技術的なものではない。いかにデータを利用可能な情報に転化するかである」(『未来への決断』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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