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世界のエリートがやっている 最高の休息法
【第22回】 2016年10月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
久賀谷 亮

緊張感をパフォーマンスに変えられる人の脳内では、何が起きているのか?
【特別対談】中西哲生×久賀谷亮(第1/3回)

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元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者、スポーツジャーナリスト、ラジオパーソナリティなど幅広いジャンルで活躍を見せている中西哲生氏と、イェール大で学び、アメリカで18年診療してきた精神科医・久賀谷亮氏による対談。

脳科学の最新知見に基づき、注目のマインドフルネスを解説した久賀谷氏の著書『最高の休息法』は、発売3ヵ月にして早くも10万部を突破する売れ行きを見せ、人気テレビ番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ系列)でも大きく取り上げられたが、中西氏は同書の発売当初からいち早く久賀谷氏のマインドフルネス解説に注目していた。

中西氏はマインドフルネスで、日本のサッカー界にどのような未来をもたらしたいと考えているのか?そして久賀谷氏が中西氏に授けた「最強の集中力」へのキーワードとは?全3回にわたって対談の模様をお届けする(構成/前田浩弥 写真/宇佐見利明)。

「言語化」と「論理化」が
スポーツ界のレベルアップに通じる

久賀谷 亮(くがや・あきら)医師(日・米医師免許)/医学博士(PhD/MD)。イェール大学医学部精神神経科卒業。アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。 2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療を展開中。臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。脳科学や薬物療法の研究分野では、2年連続で「Lustman Award」(イェール大学精神医学関連の学術賞)、「NARSAD Young Investigator Grant」(神経生物学の優秀若手研究者向け賞)を受賞。主著・共著合わせて50以上の論文があるほか、学会発表も多数。趣味はトライアスロン

中西哲生(以下、中西)】久賀谷さんの『最高の休息法』を再読しました。改めてマインドフルネスに関する「根拠」を、深く述べられている点に目がいきましたし、ここからさまざまな新しいサッカー、そしてスポーツのヒントが生まれると確信しました。
久賀谷さんとは8月に、僕がパーソナリティを務めるラジオ番組「中西哲生のクロノス」(TOKYO FM)にゲストとして出演いただきましたが、今日また、ゆっくり対談できるということで楽しみにしていました。よろしくお願いします!
もともと、この本を読む前から、マインドフルネスには興味がありました。「脳の休息」と「集中力の向上」は、アスリートにも密接に関わり合うテーマですから。

久賀谷亮(以下、久賀谷)】今日はよろしくお願いします。中西さんはスポーツ界でも屈指の論客で、「日本のアスリートには『科学的な視点』や『ロジック』が足りない」とよくおっしゃっていますよね。そのような中西さんに、マインドフルネスに興味をもっていただけてうれしいです。

中西】僕はサッカーを指導するうえで、「正しい姿勢」や「正しい身体の使い方」というものをとても大切にしています。それを追求していくと、西洋医学の分野、つまり科学的な論文などで「これは正しい」と認められている領域だけでは、どうしても解明しきれない部分が出てきてしまうんです。
その、いまだに「言語化」できていない分野の研究をされていて、書籍やテレビで積極的に言語化しようと挑戦してくれる方は貴重だと思うんですが、久賀谷さんの本はまさに、その疑問に答えてくれる書籍です。

久賀谷】「言語化」ですか。確かにその点は重要だと思っていて、今回の書籍では「マインドフルネス」というこのつかみどころのない言葉を「脳の休息法」と表現しました。日本で出版されているマインドフルネス関連書のなかではいちばん売れているそうですが、その「言語化」がうまくいった結果かもしれません。
ところで中西さんも、言葉をとても大切にされていますよね。実は、私が中西さんの発言で印象に残っているのは、Twitterで「決定力不足」という言葉に触れていたツイートなんです。

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久賀谷 亮(くがや・あきら)

医師(日・米医師免許)/医学博士
イェール大学医学部精神神経科卒業。
アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。
日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、
イェール大学で先端脳科学研究に携わり、
臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。
そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。

2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。
同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、
最先端の治療を取り入れた診療を展開中。
臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。

脳科学や薬物療法の研究分野では、
2年連続で「Lustman Award」(イェール大学精神医学関連の学術賞)、
「NARSAD Young Investigator Grant」(神経生物学の優秀若手研究者向け賞)を受賞。
主著・共著合わせて50以上の論文があるほか、学会発表も多数。趣味はトライアスロン。


世界のエリートがやっている 最高の休息法

イェール大で学び、米国で18年診療してきた精神科医が明かす、科学的に正しい「脳の休め方」とは? 脳の消費エネルギーの60〜80%は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われています。これは、脳が意識的な活動をしていないアイドリング状態でも動いている脳回路。この回路が働き続ける限り、ぼーっとしていても、脳はどんどん疲れていくわけです。つまり、DMNの活動を抑える脳構造をつくり、脳にたしかな休息をもたらすことこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートなのです。

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