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ストレス職場、不眠・不安・疲労・うつ蔓延のリアル(下)

週刊ダイヤモンド2012年7月28日号特集「不眠・不安・疲労  職場と家庭のうつ 全対策」より

週刊ダイヤモンド編集部
2016年11月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
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>>より続く

【ケース4 仮面うつ病】
激しい頭痛に襲われ
昇進直前にブレーキ

 投資銀行に勤務する安藤剛さん(仮名・45歳)は毎日続く頭痛に悩まされていた。かかりつけ医によると「過労状態」。点滴を受けて1時間くらい休むと痛みは治まった。その後も頭痛がひどくなるたびに点滴を受けたが、だんだん点滴しても痛みが消えなくなった。

 総合病院の内科を受診すると「緊張性頭痛」と診断された。「休むほどのものではありません」という言葉に胸をなで下ろしたが、その数日後から全身が痛むようになった。夜中や早朝に目が覚めて熟睡感もなくなった。

 集中力が落ちて仕事の効率が悪くなり、仕事の時間を増やしても片付けられない。疲れて会社を何日か休んだりもしたが回復しない。ついに2週間の休養を取った。

 心配した会社側に促されて休養明けに精神科医を受診すると、「徹底的に休みましょう」と告げられた。安藤さんはうつ病を発症していた。

 「こんなに意欲のある自分がうつ病?」。にわかには信じ難かったが、仕事に支障が出ている現状に照らせば、認めるしかなかった。

 休養期間は3カ月に延びた。薬物治療とともに、体力を回復するために運動指導が行われた。通勤や業務がこなせる体力の目安となる1日1万歩のウオーキングが続けられるようになると、復職にゴーサインが出た。

 復職して1カ月後、仕事上でトラブルが発生、再び頭痛に襲われた。クリニックに駆け込むと「あわててはいけません」とたしなめられた。トラブルを解決するために徹夜生活に戻り、段階的に業務量を戻すという医師との約束を破っていたのだ。

 昇進が遅れることが気がかりだったが、体を壊しては元も子もない。成果主義に振り回されて焦るのはやめようと腹をくくると、頭痛は消え去った。

【主治医のコメント】
仮面うつ病では、気分の落ち込みや意欲低下などうつ病の精神症状は目立たず、頭痛などの身体症状が強く表れます。(北島院長)

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