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日米エリート層はなぜ最後まで大統領選を読み間違えたのか

週刊ダイヤモンド編集部
2016年11月14日
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異端のドナルド・トランプ氏が米大統領の座に就くことになったが、大手メディアなどのエリート層は終始、トランプ勝利を否定してきた。なぜ読み間違えたのか。

Photo:REUTERS/アフロ

 「トランプが勝つだろう」。米大統領選挙を目前に控えた10月末、民主党候補のヒラリー・クリントン前米国務長官の圧倒的優位が伝えられる中、しかも民主党支持者が多くを占める米金融エリートの一人が意外な本音を漏らしたのは、長野県の軽井沢プリンスホテルでひそかに開かれたシンポジウムの場だった。

 毎年日米で交互に催されるこのシンポジウムには、両国の政府高官や金融機関幹部らエスタブリッシュメント(既成勢力)が100人以上集まる。日本側からは今年、財務省の浅川雅嗣財務官や三井住友銀行の國部毅頭取らそうそうたるメンバーが出席していた。

 その懇親の場で冒頭の発言を耳にしたという日本人エリートは、「個別に、米国側の出席者と話すと、ヒラリーに対するFBIの再捜査がなくても、トランプが勝つと考えている識者が想像以上に多くて驚いた」と明かした。

 この日米2人のエリートの本音には、大手メディアや市場関係者らエスタブリッシュメントが終始一貫して、米大統領選の予想を外し続けた理由が隠されていた。

 8日に投開票され、巧みに世論を扇動した異端の共和党候補、ドナルド・トランプ氏が下馬評を覆して大勝した大統領選。トランプ氏は選挙戦を通じ、メキシコ国境における壁の建設やイスラム教徒の一時入国禁止、女性蔑視の発言など、物議を醸す言動を連発し、米国の自由主義を体現するエリート層から目の敵にされた。

 それ故、「トランプの支持や優勢を打ち出すと、仲間であるエリート層から白い目で見られるため、口に出せない雰囲気があった」と米投資銀行幹部は指摘する。それが隠れトランプ支持者の存在をさらに覆い隠してしまったのだ。

 また、「大手メディアは今回の選挙で明確にトランプを落選させようとし過ぎて、報道が歪曲化していた」と米監査法人幹部。共和党の予備選ではトランプ氏を泡沫候補扱いし、本選の最終局面においても、FBIの再捜査が中途半端に終わったことで、ヒラリー勝利が決まったかのような言説があふれた。

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