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消費者のココロのスイッチを押すしかけ

これまでの広告手法だけでは
消費者の情報バリアーは開かない

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第1回】 2011年2月1日
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凄いスピードで
変化するメディア環境

 この10年間で日本の情報流通量は500倍以上になったと言われています。

 テレビ、新聞、雑誌といった従来のマスメディアに加え、ネットという情報のプラットフォーム上に様々な新しいタイプのウェブメディアや、ツイッター、ブログ、ユーチューブ、今話題のフェイスブックなどのソーシャルメディアが登場し、企業も自社のウェブサイトを充実させて、メディア環境は、凄いスピードで変化しています。

 またスマートフォン(高機能携帯電話)や米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」といった新しいデバイスも登場し、巷にはモノとともに情報があふれています。企業が消費者に、自社製品、サービスの情報を伝えることは以前とは比べ物にならないほど難しくなり、これまでの広告に依存したマーケティングに替わる新しい手法の開発が求められています。

キシリトールブームを
仕掛け、大成功

 私は大学を出て最初に味の素という日本を代表する食品メーカーに入社し、そこでマーケティングに出会いました。その後外資系の食品素材メーカーに移り、むし歯予防効果のある甘味料「キシリトール」の日本導入に携わりました。今や日本人のほとんどが名前を知っている「キシリトール」ですが、日本で食品としての使用が認可された1997年当時は、この甘味料の名前を知っている人はまずいませんでした。

 キシリトール入りガムは、今では日本におけるガム販売量の約9割を占めているまでになっています。

 私が28歳で創業メンバーとして1992年に立ち上げたダニスコ・ジャパンは、日本ではほとんど一般の消費者には知られていない外資系の素材メーカーです。甘味料や香料などの食品素材を食品メーカーに提供する、本来なら「陰の存在」といった会社で、そのような広告会社でもなくPR会社でもない「陰の存在」であった素材メーカーのわれわれが中心となって、キシリトールブームを仕掛け、大成功を収めました。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


消費者のココロのスイッチを押すしかけ

インターネットの影響などで情報があふれ、“広告が届きにくい”時代になったと言われます。そこでマーケティング担当者はどう考え、何をすべきなのか。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

「消費者のココロのスイッチを押すしかけ」

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