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日本はもう「匿名文化」を維持できない?
リアル社会とネット社会の共存関係が崩れる日

友清 哲
2011年2月18日
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個人情報保護法の施行以来、「匿名文化」が発達した日本において、足もとでそれに逆行するトレンドが広まっている。我々が生活するリアル社会が、これまで共存していたインターネット社会によって、脅かされる出来事が続出しているのだ。真に保護しなければならない情報の線引きや匿名文化のあり方を、今一度明確にすべき時期が訪れている。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

「なぜ身分証の提示が必要なの?」
消えないネットカフェ条例への不満

 「手軽にくつろげるのがメリットだったのに、いちいち身分証明書を求められるんじゃ、たまらないよ」

 都内のインターネットカフェやPCを設置する漫画喫茶で、そんな不満の声が聞かれるようになったのは、昨年7月1日からのことだ。これは、インターネットカフェを利用した犯罪を防ぐために東京都が施行した、「ネットカフェ規制条例」(インターネット端末利用営業の規制に関する条例)によるものである。

 条例の施行以降、ネットカフェ利用者は受付で個人情報を開示し、「会員」にならないと入店できなくなってしまった。店が用意する申し込み用紙に住所、氏名、年齢、電話番号などを記入し、運転免許証や健康保険証といった身分証明書の提示まで求められる。

 ちょっとした空き時間を気軽に潰したいユーザーにとって、初めての店舗を利用する度に本人確認を必要とする仰々しさは、決して心地のいいものではないだろう。

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