ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
財務で会社を読む

【関西ペイント】日本ペイントに追い抜かれるも虎視眈々と次のチャンスを狙う

週刊ダイヤモンド編集部
2017年2月17日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

これまで以上に“グローバル化”と向き合わなければならなくなる日本の産業界で、ここにきて“世界の陣取り合戦”に参戦した老舗企業が2社ある。そのうちの1社、元国内1位の関西ペイントの内情に迫る。(「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)

 昨年12月22日、世界で暴れる“野武士”気質の関西ペイントのライバル、地味でおっとりしている“お公家さん”気質の日本ペイント・ホールディングスが動いた。米国本土の中堅塗料メーカーの買収に、推定700億円を投じたのだ。

 こうした積極果敢な海外M&A(企業の合併・買収)は、先行していた関西ペイントのお株を奪うもので、業界ではさまざまな臆測が乱れ飛んだ。だが、日本ペイントとしては、あくまで中国と東南アジアに限られていた進出地域の平準化と為替リスクの分散化に主眼を置いた行動だった。

 関西ペイントは、過去には日本ペイントからベンチマークの対象にされるほど経営体質がスリムな会社だった。だが、今日では財務改革で日本ペイントに先を越され、業績でも逆転された上に、大きく引き離されてしまった。さらに、今回の北米における能力増強のための投資は、ノーマークだった。

 2015年度の関西ペイントの連結売上高は3281億円で、純利益は283億円(図(1))。同じく、日本ペイントの連結売上高は5375億円で、純利益は300億円。日本ペイントは、この年度から、50年来の提携相手であるシンガポールの華僑資本と経営していた40以上の関連会社がフル連結となったことにより、企業規模が一段上のステージに上がった。

 企業規模で大差をつけられた関西ペイントは、インドやアフリカなどの新興国でM&Aを繰り返してきた。社名に「関西」と付く企業でありながら、海外の売上高比率は57%にも達する(図(2))。

 なぜ、関西ペイントが“世界の陣取り合戦”に乗り出したのかといえば、主な理由は三つある。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


財務で会社を読む

週刊ダイヤモンドで好評連載中の「財務で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。

「財務で会社を読む」

⇒バックナンバー一覧