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ワークス研究所の労働市場最前線

「ミドルマネジャー問題」は、
本当にミドルマネジャーの問題なのか
組織が採るべき2つの処方箋

白石久喜 [リクルートワークス研究所主任研究員]
【第7回】 2011年4月7日
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 マネジメント力の強化や活性化の必要性といった「ミドルマネジャー問題」は、ひところに比べれば話題にのぼる頻度も減り、今やグローバル問題の陰に隠れ、そのなりを潜めているようだ。

 だからといって、解決したという話はついぞ聞かない。データ(図1)は、我々が実施した調査の結果の一部である。2007年、2009年と二度の調査でも、ミドルマネジャーのマネジメント力の強化は人事課題の上位に位置しており、この数年で状況が改善したとは考えがたい。ミドルマネジャーの問題が盛んに議論されていた当時、実際の人事部での議論の大半はミドル自身の能力を問題視するものであった。

 しかし、それだけが本質的な解決を促す策だとは到底思えない。ミドルマネジャーの問題は、組織の問題に起因している。それゆえミドルマネジャーに限らず階層を越えて、長期にわたり組織を蝕んでいくリスクをはらんでいる。

いったいミドルマネジャーの
何が問題だったのか

 ミドルマネジャー問題とされている現象は、次のような表現で語られる。

・プレイヤーの業務に忙殺され、マネジメントができていない。

・問題解決能力が欠如している。

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白石久喜 [リクルートワークス研究所主任研究員]

(しらいし ひさき)1966 年生まれ。90 年大学卒業後リクルート入社、6年半の情報誌営業を経た後、96 年よりリクルートリサーチにて社会調査業務に携わる。2001 年 4 月より組織の改変に伴いリクルートへ、現在にいたる。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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