確定申告でも大事なのは“準備”
領収書などの必要書類を集めよう

 では、ここからは白色申告を前提に話を進めていきましょう。確定申告では申告の内容によって、源泉徴収票や控除証明書、領収書など申告書以外の書類が必要になります。

 たとえば、給与所得者なら12月、公的年金受給者なら今年1月に交付された「源泉徴収票」。生命保険料控除を受けるなら、10月頃に保険会社などから送られてきているはずの「控除証明書」。医療費控除を受けるなら、1年間で受け取った医療費の領収書。住宅ローン控除を受けるなら、住民ローンの「年末残高証明書」などを金融機関から取り寄せなければなりません。

 これら自分の収入と使った費用の証拠となる書類を元に、所得を計算して、確定申告書に記入していくことになります。

所得や目的の違いによって
確定申告書の様式は3つに!

 確定申告書の入手先は税務署です。「直接もらいに行く」「郵送してもらう」「国税庁のホームページ(https://www.nta.go.jp/)からダウンロードする」のいずれかで入手できます。この際、注意が必要なのは、確定申告書には「申告書A」「申告書B」「第三表(分離課税用)」の3種類ある点です。

申告書AはおもにサラリーマンやOL、公的年金や個人年金を受給している人が使用するもの。申告書Bは個人事業主や不動産賃貸収入のある人、第三表(分離課税用)は不動産や株式を売ったり、退職金をもらったりした人用のものです。

 また、申告の内容によっては、別途、専用の計算書が必要なものもあります。たとえば、住宅ローン控除を受ける場合は「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」、上場株式等の売却による損失を繰り越す場合には「確定申告付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」などです。

 何が必要かわからない方は、平日の8時30分から17時までの間であれば、管轄の税務署に電話で問い合わせることもできますので、事前に確認してください。