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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

イノベーションに優れた企業は
競争相手によってではなく
自らの手で自らを陳腐化させる

上田惇生
【第237回】 2011年4月18日
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ダイヤモンド社刊
【絶版】

 「イノベーションに優れた企業は、イノベーションのための活動を厳しく管理する。創造性などという言葉を口にすることはない。創造性とは、イノベーションを行なわない企業が使う中身のない言葉である」(『マネジメント・フロンティア』)

 ドラッカーは、イノベーションを職能の一つと見ることは間違いだという。イノベーションは、企業のあらゆる部門、職能、活動に及ぶものである。製造業だけのものでもない。流通業におけるイノベーションは、製造業におけるのと同じように重要な役割を果たす。

 イノベーションに優れた企業は、仕事と自己規律について言う。それらの企業は、このプロジェクトを次に見直すべき段階はどこか、そのときまでにいかなる成果を期待すべきか、そしてそれはいつなのかを問う。

 また、優れた企業は、ほぼ三年ごとに、すべての製品、工程、技術、サービス、市場を“裁判”にかける。今あらためて始めるつもりのものばかりか、今後その製品やサービスを手がけるかも問う。

 それらの企業は、もはや生産的でないものを組織的に廃棄する仕組みを持つ。品質さえよければ、馬車用の鞭の市場がいつまでもあるなどとは考えない。イノベーションを仕事としてこなしていく。

 「イノベーションに優れた企業は、人のつくったものは遅かれ早かれ、通常は早く陳腐化することを知っている。競争相手によって陳腐化させられるのを待たずに、自ら陳腐化させ、廃棄することを選ぶ」(『マネジメント・フロンティア』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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