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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

市場はあくまで非情である
トップマネジメントは社外で働くことを学べ

上田惇生
【第238回】 2011年4月25日
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ダイヤモンド社刊
【絶版】

 「一切のものが変化のさなかにあるとき、部屋で報告を待っていては手遅れになる」(『未来企業』)

 市場にとっては、いかなる製品、いかなる企業といえども、さして重要な存在ではない。最も価値があり、最も望まれている製品でさえ、多様な製品、サービス、満足の一つにすぎない。

 ドラッカーは、市場はいかなる企業も、いかなる産業も気にかけないという。市場は非情であり、最も忠実な者すら解雇手当なしにクビを切る。

 企業の倒産は、社員、取引先、銀行、労働組合、地域、国にとって大事件である。だが、市場には小波さえたたない。

 誰でも自らが行なうことや作るものは重要である。当然、企業の人間も、自らの企業とその製品をあらゆるものの中心に置いて考える。だが、顧客は、通常それらのものを見てもいない。

 トップマネジメントが行なうべきことは、休暇を取ったセールスマンに代わって外に出ることである。ドラッカーは、いかに多くを学べるかには驚くべきものがあるという。

 いかなる事業にあろうとも、トップマネジメントたる者は、多くの時間を社外で過ごさなければならない。それが、組織が生き残る唯一の道である。

 「最初になすべきは、事業の結果が出る外に出かけることを学ぶことである。外の世界を知るための唯一の方法は、そこで働くことであって、たんに訪れることではない。バルセロナの子会社を訪ねるほどの無駄はない」(『未来企業』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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