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ワークス研究所の労働市場最前線

未成熟な若者、迷走するミドル、将来に不安なシニア
変化や危機のときに試される「自己信頼」とは

小山智通 [ワークス研究所主幹研究員]
【第9回】 2011年5月12日
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 変化の激しい時代だと言われて久しい。グローバル化、ソーシャルメディアの台頭、人口構造の変化など、世界規模で起こる様々な変化に呼応するように、日常の仕事が大きく変化していく。

 このような状況の中で、企業からは次のような声をよく耳にする。「若者がなかなか育たない」「ミドルの成長が停滞している」「シニアのキャリアが描きにくい」。何故このような声が上がるのか。今回は、“自己信頼”という概念の紹介とともに、これらの現象と自己信頼との関係を紐解いてみたい。

 自己信頼とは、「現在の自己、将来の自己に対して、信頼と希望をもっていること」である。この定義をもとに、調査をした結果、分かってきたことは以下の通りである。

自己信頼を構成する3要素
「自分への信頼」「良好な人間関係」「未来への希望」

自己信頼は以下の3要素から構成されていた。

自分への信頼
「将来、状況が変わっても自分を頼りに乗り切っていける」
「将来、困難なことがおきたとしても私は大丈夫だと思う」
「自分は簡単にはくじけないと思う」といった、自分への自信。

良好な人間関係
「同僚から相談されることがよくある」
「人からよく信頼されるほうだ」
「何でも話せる親友がいる」といった、他者から寄せられる信頼。

未来への希望
「新しいことに挑戦していきたい」
「これから新しい経験をしていくのが楽しみだ」
「いろいろな人と出会ってみたい」といった、希望を感じる、未来への信頼。

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小山智通 [ワークス研究所主幹研究員]

(こやまともゆき)1988 年 京都大学法学部(国際取引法専攻)卒業。同年リクルート入社、人事部門で、新卒採用、中途採用、人事統括、人事企画を担当。その後、地域活性事業部、求人誌『U・IターンBing』編集長、06 年から08 年人事部長を歴任。09 年よりワークス研究所。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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