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田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」

シリコンバレーで最もイケてる起業家
エバーノートCEOが日本をベタ褒め
「中国・インドより日本だ!
東京はベンチャーの宝庫になる」

田村耕太郎
【第18回】 2011年5月13日
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 「私はインドや中国ばかり見ているシリコンバレーのCEOたちに“日本を見ろ”と言い続けている。それは次世代のベンチャーは東京から起こると思うからだ。東京のような文化・経済・メディア・ファッションの巨大な集積はアメリカにはない。また、われわれが同じ土俵でビジネスができ、新しい技術やアイデアを学ぶことができるのは“日本だけ”だからだ」。これはエバーノートCEOのフィル・リービン氏が私の目の前で断言してくれた言葉である。

マウンテンビュー市内に張り巡らされるWIFIアンテナ。

 ここはシリコンバレーの中でも最もホットな起業家が集まる地域、マウンテンビュー。グーグルが公共インフラとしてワイヤレスインターネット網をひいている街だ。ここを案内してくださったのが、アップルジャパンのマーケティング本部長などを経てシリコンバレーの起業家として活躍している外村仁エバーノートジャパン会長。まずは起業家の巣窟といわれるスポット、レッドロックカフェを見学した。

 ワイヤレスの電波がビンビン張り巡らされている。グーグルがひいた公共のものもあれば、このカフェのものもある。そしてコーヒーがやたらうまい。アメリカとは思えないくらいスィーツやパンのレベルもなにげに高い。客層は若い。多くがラフな格好でパソコンを打ち続けている連中だ。

エバーノート本社は、予想に反して、コンビニのような外観

 パソコンの画面をチラ見すれば、難解なアルゴリズムやデザインの図面等々。今やサーバーの性能の向上と価格の下落はすさまじい。またクラウドシステムもITの世界を劇的に変えた。これらがIT系のベンチャーの起業コストを急激に下げている。資金が要らない起業が増えて、シリコンバレーでもベンチャーキャピタルも解散が目立ち始めたという。IT系ならちょっとしたポケットマネーで、世界で戦える起業ができる。

 日本でユーザー数が150万人を超えたエバーノートの本社を訪ねてみる。日本での存在感も勘案し、10階建てくらいのビルを想定していた私の予想は見事に覆させられた。ガレージとはいわないが、外から見たらコンビニのようにしか見えない平屋建てなのだ。

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田村耕太郎

エール大学、ハーバード大学元研究員。
世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク、ランド研究所にて唯一の日本人研究員を務めた。新日本海新聞社相談役。前大阪日日新聞代表取締役社長。国立シンガポール大学公共政策大学院元研究員。
‘02年から‘10年まで2期参議院議員を務める。その間、内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権・再チャレンジ各担当)、参議院国土交通委員長を歴任。
著書には『君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?』『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』などがある。

 

 


田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」

欧米だ、シンガポールだ、韓国だ、中国だ、そんなことを言っても、キャッチアップのモデルはもはや世界に存在しない。日本は日本の現状に合わせて自らをモデルチェンジするしかない。坂の上にもはや雲はない!

「田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」」

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