睡眠、美容、子育て、集中力、ダイエット、禁煙、老化……など、幅広い有効性が認められているマインドフルネス。これを日本で最も広めたベストセラー『最高の休息法』に「医師監修の特別音源CD」を付属した実践編が登場した。その名も『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]』――。その一部をご紹介しよう。

日常の行動に「最高の休息法」を組み込む

前回は「マルチタスクに由来する自動操縦状態」が脳の疲労や集中力低下とどのようなつながりがあるのかについてお話ししました。

■参考■
なぜ「自動操縦の心」の人のほうが疲れるのか?
http://diamond.jp/articles/-/128208

この状態を解除し、リラックスと集中とを同時に高めるうえで有効なのがムーブメント瞑想です。こちらは呼吸ではなく、自分の身体の動き(ムーブメント)を意識の錨にする方法です。

グーグルの社員研修プログラムSIY(Search Inside Yourself)でも実践されている典型的なムーブメント瞑想に歩行瞑想があります。

最初はできる限りゆっくりと、亀のようなスピードで歩きながら、脚の筋肉や関節の複雑な動き、手の動き、足が地面を蹴る感じ、それらが見事に連動している様子などを、1つずつ細かく意識します。

しばらくすると、ここでも脳はいつのまにか自動操縦モードに切り替わり、歩行以外のことに意識がさまよいはじめるはずです。雑念に流されていることに気づいたら、呼吸法のときと同様、ゆっくりと身体の動きに注意を引き戻しましょう。

すぐに注意が逸れるようなら、ラベリングを組み合わせましょう。脚の動きに合わせて「右」「左」とか「上げる」「下げる」と心のなかでつぶやくのがオススメです。

簡単な体操と組み合わせてもいいでしょう。

さらに、服を着るとき、歯を磨くとき、車を運転するときのような、日常のアクションにも応用が可能です。朝のラジオ体操のときに筋肉の動きに注意を向けてみたり、バットの素振りと組み合わせてみたり、毎日の通勤時間にやってみたりと、いろいろ工夫してみてください。

ちなみに私は毎朝、自宅からクリニックに出勤する際、「玄関のドアを開けたら歩行瞑想を開始する!」と決めています。このように日常のルーティンのなかに「きっかけ」をつくっておくと、習慣づけが容易になります。