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脳疲労が消える最高の休息法
【第9回】 2017年5月29日
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久賀谷 亮

なぜグーグル社員は「歩きながら瞑想」するのか?

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睡眠、美容、子育て、集中力、ダイエット、禁煙、老化……など、幅広い有効性が認められているマインドフルネス。これを日本で最も広めたベストセラー『最高の休息法』に「医師監修の特別音源CD」を付属した実践編が登場した。その名も『脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]』――。その一部をご紹介しよう。

日常の行動に「最高の休息法」を組み込む

前回は「マルチタスクに由来する自動操縦状態」が脳の疲労や集中力低下とどのようなつながりがあるのかについてお話ししました。

■参考■
なぜ「自動操縦の心」の人のほうが疲れるのか?
http://diamond.jp/articles/-/128208

この状態を解除し、リラックスと集中とを同時に高めるうえで有効なのがムーブメント瞑想です。こちらは呼吸ではなく、自分の身体の動き(ムーブメント)を意識の錨にする方法です。

グーグルの社員研修プログラムSIY(Search Inside Yourself)でも実践されている典型的なムーブメント瞑想に歩行瞑想があります。

最初はできる限りゆっくりと、亀のようなスピードで歩きながら、脚の筋肉や関節の複雑な動き、手の動き、足が地面を蹴る感じ、それらが見事に連動している様子などを、1つずつ細かく意識します。

しばらくすると、ここでも脳はいつのまにか自動操縦モードに切り替わり、歩行以外のことに意識がさまよいはじめるはずです。雑念に流されていることに気づいたら、呼吸法のときと同様、ゆっくりと身体の動きに注意を引き戻しましょう。

すぐに注意が逸れるようなら、ラベリングを組み合わせましょう。脚の動きに合わせて「右」「左」とか「上げる」「下げる」と心のなかでつぶやくのがオススメです。

簡単な体操と組み合わせてもいいでしょう。

さらに、服を着るとき、歯を磨くとき、車を運転するときのような、日常のアクションにも応用が可能です。朝のラジオ体操のときに筋肉の動きに注意を向けてみたり、バットの素振りと組み合わせてみたり、毎日の通勤時間にやってみたりと、いろいろ工夫してみてください。

ちなみに私は毎朝、自宅からクリニックに出勤する際、「玄関のドアを開けたら歩行瞑想を開始する!」と決めています。このように日常のルーティンのなかに「きっかけ」をつくっておくと、習慣づけが容易になります。

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久賀谷 亮(くがや・あきら)

医師(日・米医師免許)/医学博士
イェール大学医学部精神神経科卒業。
アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。
日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、
イェール大学で先端脳科学研究に携わり、
臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。
そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。

2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。
同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、
最先端の治療を取り入れた診療を展開中。
臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。

脳科学や薬物療法の研究分野では、
2年連続で「Lustman Award」(イェール大学精神医学関連の学術賞)、
「NARSAD Young Investigator Grant」(神経生物学の優秀若手研究者向け賞)を受賞。
主著・共著合わせて50以上の論文があるほか、学会発表も多数。趣味はトライアスロン。


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