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年上の部下とうまくつきあう職場のルール
【第1回】 2011年7月11日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

客先で「オマエ」と呼ばれ、ブチギレ寸前!!
年上の部下の扱いに手を焼く管理職が急増中

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お世話になった先輩や、出世ラインから外れたベテラン社員が自分の部下に……。そんな状況が当たり前になりつつある今、「やりづらい」「扱いにくい」と年上部下とのつきあい方に悩む管理職が急増している。年上部下を抱える上司の苦悩と職場の惨状とは?
年間100本超の企業研修、セミナーをこなす大人気の人材育成コンサルタントがその処方箋を公開する、5日間の集中連載スタートです!

2歳上の先輩が降格され
自分が上司になってしまった

 「昨年まで課長だった2歳上の先輩が課長補佐に降格され、自分が課長になってしまいました」というのは、システム会社に勤務する35歳の年下上司です。

 「先輩は気にするなと言ってくれますが、客先で先輩が私のことを“オマエ”と呼んでしまうこともあり、あまりにたびたびだとイライラしてしまいます。部課長会議での情報を『オレとお前の仲なんだから教えろよ』などと言ってくるのも、正直うっとおしいです」

 また、「昔の上司が出世ラインから外れて私の部署に部下として異動してきました」というのは、メーカーの営業部長を務める40代の年下上司です。

 最初は協力的だったのに、次第に態度が変わり、仕事の進め方などについて指導しようとすると、「偉くなったもんだな」と嫌味な反応をされると言います。

 「プロジェクトマネジメントなどについて、いろいろアドバイスしてくれるのはいいのですが、最近は“余計なお世話”と感じてしまいます。昔はよく飲みに連れて行ってもらい、仕事の心得を説いてもらっていただけに、どう対応していいかがわからず、つらいです」と、親しい間柄ゆえの悩みも深いものがあるようです。

 その他にも、「定年退職後、1年契約で事務の仕事を担当してもらっている年上部下に手を焼いています」という30代の年下上司はこう話してくれました。

 「直接、仕事で関わる女性社員から私に訴えがあったのですが、社員が休暇申請すると『オレたちのときは有給を使うヤツなどいなかった』と昔話を始めていつまでも処理してくれなかったり、連絡事項を伝えようとしても『いいから、いいから!』と遮られて話にならなかったりするというんです。

 ミスをしても平然としていてひと言の謝罪もないといいます。それでいて、給料が少ないと文句を言っているのですが、若手社員よりはよっぽどもらっているので、みんな『あんな何もしない人より給料が安いなんて……』と士気が下がってしまっています」

 このように、定年までの数年間、あるいは定年後、若い人の下について仕事をすることに対して、モチベーションを高めることができず、マイナスのオーラを職場に振りまく年上部下に手を焼く上司は多いものです

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


年上の部下とうまくつきあう職場のルール

年上の部下の扱いに悩む管理職が急増中! お世話になった先輩や、出世ラインから外れたベテラン社員が自分の部下になる……。そんな状況が当たり前になってきている今、多くの管理職が「やりづらい」「どう接したらいいのか」という悩みの声を上げている。
そんな管理職たちが抱える悩みを解消するための秘策はあるのか。年上の部下とうまくつきあっていくための職場のルールとは一体どんなものなのか。年間100本超の企業研修、セミナーをこなす大人気の人材育成コンサルティング会社代表が解説する。
 

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