連載第11回では、夫婦間に横たわる深い溝について考察した。その中で、「愛され夫」になるための条件として「妻の話を良く聞き、努力や能力を評価してあげる」などを挙げたが、当然、この逆のことを行なえば「愛されず夫」となる。そんなことは、誰だってごめんだろう。
ただ、現実には「結婚したくてもできない人」が世の中に溢れている。「愛され夫」どころか、「愛されず夫」にさえなれないのが現状なのだ。当連載では、これまでそんな現状を社会的な視点や専門家の分析などを基に論じることが多かったが、今回は筆者が未婚女性に聞いた“生の声”を通して、女性と男性の「結婚に対する温度差」を直に感じていきたいと思う。
今回のテーマは、ずばり「どんな男とゼッタイ結婚したくないか」である。男性にとっては厳しいと感じる言葉もあるかもしれないが、世の女性がどのようなことを思っているのか、ぜひ耳を傾けて欲しい。
「ゼッタイ結婚したくない!」
これだけある女性が嫌いな男性のタイプ
生の声を聞く前に、基本的なデータを押さえておきたい。結婚相談所「オーネット」の調査によると、20~40代女性が結婚相手を選ぶ際に重視することの1位は性格、2位は愛情、3位は健康、4位は収入、5位は容姿・外見。つまり、女性が結婚したくないのは、これらの条件を満たしていない男性だと言える。
同調査では、他にも興味深い結果が提示されているので、後ほどそちらにも言及しようと思うが、今回はもう少し突っ込んだ話をしてみたいと思う。女性が「ゼッタイに結婚したくない」と思っているタイプは、どういう男性なのだろうか。筆者が未婚女性に対して聞き取りを行なった結果わかった、特徴的なトレンドをいくつかつ挙げたい。