経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第16回】 2017年7月4日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

ダイエット中の朝食はなぜ「食べたほうが痩せる」のか

朝食を食べる・食べない
「一流の人」の食生活を鵜呑みにしてはいけない

 朝食は摂った方が良いのか、摂らない方が良いのか。ダイエットという視点に限らず、仕事のパフォーマンス向上のためにはどちらがよいのか考え込んだことはありませんか?ビジネスやスポーツの世界で一流と言われる方々が、「朝食は摂らない」もしくは「朝は果物だけ」という食事法をしていると、そのやり方がパフォーマンスにつながるような印象を受けます。一方で、経営者の中には、欧米のようにブレックファストミーティングを取り入れ、朝食を含む朝時間の活用を重視する人もいます。今回は、朝食の効果と、朝食を欠かさない健康的なダイエットの方法をお伝えしたいと思います。

 朝食の是非については様々な見解がありますが、推奨している人と自分のライフスタイルがかけ離れていないか落ち着いて考えることが必要です。「1日2食が良い」と話す人は、フリーランスや経営者などお金にも時間にもゆとりがあり、2食については食材や食べる時間などにこだわりを持っている人が多いように思います。一方で、企業に勤めていて、食事の場所も内容も自分で選べない場合には、朝食を抜くことで「自身の食事バランスがより良くなるのか」を考慮する必要があります。

 さらに、企業に勤めていると、「朝型生活は効率が良い」という理由で、会社が朝型勤務(朝残業)を取り入れるケースも増えています。夜よりも朝の方が仕事が捗るというのは、誰しも納得するところでしょう。睡眠不足や二日酔いなどでだるい日もありますが、基本的には朝は思考がクリアなはずです。ただ、ここで注意しなければならないのは「早く起きる・早く始業する」ことが仕事の効率に結びつくわけではないということです。パフォーマンスを発揮するために、朝型勤務でも「朝食」を忘れずに摂っていただきたいのです。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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