近年、「サーバー内の水に細菌が存在することは良くない」という傾向が高まる中で、衛生面での管理とメンテナンスに注力するメーカーが増えている

 いよいよ全国各地で梅雨本番。気温も上昇しジメジメとした湿気を感じるこの時期にこそ、健康面で注意しておきたいのが「食中毒」だろう。

 5月26日、新潟県妙高市で山の湧き水を飲んだ小学生とその家族の計43人が食中毒になった事件は記憶に新しいが、水に細菌が潜むのは、なにも湧き水ばかりではない。高水準の安全管理のもとでパッケージ化されたウォーターサーバーも、海外ではサーバー内の細菌が原因で乳児が発病するなど、その安全神話はときに脅かされることもある。

 そこで今回は、ウォーターサーバーの衛生面の確保について、実際のサーバー利用者の満足度を調査した「オリコン日本顧客満足度ランキング」で上位を獲得した企業の取り組みを探った。

 同顧客満足度調査の対象者は、キャンペーン期間を除き2ヵ月以上継続して家庭用ウォーターサーバー(ウォーターディスペンサー)を利用しており、かつ、その選定に関与した全国の20歳以上の男女で、3592人の回答を得た。調査では評価項目別に「水のおいしさ」「サーバー機能」「コストパフォーマンス」など10項目に関する質問を行い、それぞれの満足度を10点満点で評価。併せて「重視する項目」についても質問を実施した。