「メジャー7」の供給戸数ランキング
やはりブランド物件は儲かりやすい?

ブランドマンション、買うときは割高でも必ず元がとれる理由ブランドマンションを供給する「メジャー7」を徹底分析。買うときは割高でも、必ず値上がりする売主はどこか?

 前回の「『儲かる』マンションを見逃さない目利き力の養い方」では、資産性の高い物件を割安に購入できる方法をご紹介した。今回は、その考え方をベースにしながら、「値上がりしやすい売主」はどこかを述べてみよう。

 下の表は、過去6年間の供給戸数を合計したものだ。「住まいサーフィン」で新築時価や儲かる確率を計算し始めてから、すべての物件を合計した結果である。上位7社は以下のようになり、これらの会社は自らを「メジャー7」と名乗っている。

 供給戸数は全体の43%なので、自動車や携帯電話のように寡占市場ではないのが、不動産市場の特徴である。とはいえかなりのシェアを占めており、強い影響力を持っていることがわかる。 

◆図表1:過去6年の供給戸数ランキング

ブランドマンション、買うときは割高でも必ず元がとれる理由(出典)住まいサーフィン

 住まいサーフィンでは、「沖式新築時価」という名称で新築の適正価格を査定している。その中で、売主ごとに相場との価格差を算定し、補正している。メジャー7は相場よりやや高い価格設定をしている。それはブランド力であり、販売力でもある。平均して5.4%ほど高いので、そのブランドに魅力があれば許容範囲の価格設定だろう。

 なかでも一番割高なのが住友不動産で、竣工しても価格を下げずに長期で販売する手法を取っている。その他の売主は「青田売り」という、竣工前にすべて短期で売り切る手法に徹している。原則、マンション開発事業は資金を借りて土地を買い、建物を建てて、早期に売却を済ませたいという事業構造なので、販売期間が長引いたり、竣工後も売り続けることを好まない(もしくは金融機関から許されない)傾向が強い。

◆図表2:メジャー7の相場割高度

ブランドマンション、買うときは割高でも必ず元がとれる理由(出典)住まいサーフィン