50代「年上部下」を上手に扱うための7つのポイント

若いゆとり世代部下の扱い方がわからないと嘆く管理職の悩みはよく聞きますが、それ以上にやっかいなのが、ベテランの「年上部下」。最近は多くの企業で役職定年制が導入され、55歳、57歳など一定の年齢に達すると管理職から外れる場合も少なくありません。こうしたベテラン社員が、あなたの部下になってしまった場合、どう付き合っていけばよいのでしょうか。

事務仕事に不慣れなくせに
プライドもありナイーヴ

 再雇用で異動になったのであれば、実戦から退いたという感覚になり、職場に合わせて仕事をしてくれれば、年下上司としてはやりやすいかもしれません。しかし、50代となり役職定年で管理職から外れた現役ベテラン社員が部下になってしまった場合は、扱い方にとても気を使います。

 不本意ながら年上部下となった人のなかには自分のやり方に自信をもっていて、年下上司からの注意を受け入れてくれない人もいます。反面キャリアダウンでナイーヴになっている一面もあり、なかなか扱いが難しいもの。一緒に仕事をし、戦力になってもらうためには、遠慮や差別することなくつきあいたいものです。

 あなたの職場に異動してきた年上部下の中には、マネジメントに専念していた期間が長く、基本的な事務仕事にあまり慣れていない人もいます。電話応対など、役職を取り払って取引先とかかわるのは久しぶりということもあるでしょう。