まず今までの結婚生活のなかで、どのような問題があったのか。具体的な言葉や態度、行動を進さんは進さん、妻は妻で挙げてもらいました。これまで何が原因で夫婦喧嘩や無視、自室への引きこもりや実家への家出などが繰り返されてきたのかです。
<進さんの妻に対する不満>
A.忙しくて疲れていると、性交渉を拒絶する。
B.話を聞いてくれない、家庭内で「味方」「理解者」になってくれない。
C.貯金をしない、給料はもらった分だけ使ってしまう。
<妻の進さんに対する不満>
D.もともと心配性で、細かいことにも干渉しがち。
E.すぐに人のせいにする、責任転嫁する。
F.何の相談もなく、勝手にやってしまう癖がある。
そして互いが互いに謝り、心から反省し、悔い改めた上で前述の言葉、態度、行動をどのように直していくのか「やり直し案」を検討してもらいました。
やり直し案の本当の目的は
妻に修復できないとわかってもらうこと
「本当に効果があるかどうか、約束したところでちゃんとできるかどうか、そして奥さんとの仲直りに効果があるかどうか、あまり真剣に考えなくて結構です。なぜなら、今回の目的は『いくら頑張っても修復できないこと』を奥さんに分かってもらうことなので」
私は進さんに対して前置きをしたのですが、進さん夫婦の場合、過去の不満と将来の改善方法の対比は以下の通りになりました。
<進さんの妻に対する不満(1)、妻の改善方法(2)>
A-1.忙しくて疲れていると、性交渉を拒絶する。
A-2.なるべく断らないようにする。
B-1.話を聞いてくれない、家庭内で「味方」「理解者」になってくれない。
B-2.なるべく、愚痴や不満を聞くようにする。
C-1.貯金をしない、給料はもらった分だけ使ってしまう。
C-2.無駄使いをせず、毎月、お金が余るようにする。
<妻の進さんに対する不満(1)、進さんの改善方法(2)>
D-1.もともと心配性で、細かいことにも干渉しがち。
D-2.口を出しそうになってもグッと我慢するようにする。
E-1.すぐに人のせいにする、責任転嫁する。
E-2.何か問題が起こったら、真剣に向き合うようにする。
F-1.何の相談もなく、勝手にやってしまう癖がある。
F-2.大きな出費や生活の変化が伴う場合は、あらかじめ、報告するようにする。