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新ダイエット法「1日1~2食で夜は絶食」、米医科大の研究より

井手ゆきえ [医学ライター]
【第359回】

 現代人の「趣味」になった感があるダイエット。ダイエット法の新説、奇説が毎日生まれては消えている。先日、新しい方法がもう一つ加わった。

 米ロマ・リンダ医科大学のチームによる食習慣と体格指数(BMI)に関する大規模・長期調査によると、キーは食事の回数と食べる時間帯らしい。

 調査は米国とカナダ在住の5万人以上(平均年齢58歳、男女比は3:7)を、平均7.42年間追跡して行われた。参加者は登録時に病歴や食習慣のほか、学歴、年間所得など肥満と関連する社会的要因についての質問に答えている。

 7年間にわたる追跡調査の結果、研究チームはBMIの低下と関連する要因を見つけ出した。

 すなわち、(1)1日に1食または2食しか食べない、(2)夜間~次の日の朝まで最大18時間は絶食する、(3)朝食を抜かない、(4)夕食ではなく、朝食または昼食が1日のうちで最もたくさん食べる食事である、の四つだ。

 特に(4)に関しては、夕食で1日のカロリーの大半を摂る人より有意にBMIが減少している。

 よくダイエット談議で「昼を軽くすませるか」「夕食を抜くか」が議論になるが、どうやら午前中~午後の早いうちにたっぷりカロリーを摂り、それ以降は絶食、というスケジュールが良いらしい。

 研究者によると、食事パターンに限らず中高年期の体重増加は免れないが「1日の早い時間にカロリーを摂取する人は、60歳以前の体重増がより少ない範囲にとどまり、60歳以降も順調に体重が減った」そうだ。

 この研究から導き出される肥満を避けるための「健康的な食習慣」は、朝食後5~6時間空けて昼食を食べ、その後の18~19時間は絶食する、というもの。もちろん間食はご法度だ。

 食欲亢進ホルモン「グレリン」の分泌量のピークは午後2~3時。その前にカロリーを摂れば、過剰な食欲は治まるようだ。また、辛そうな夜間の絶食も実行してみると案外、慣れるものである。

 短期間の断食とリバウンドを繰り返すよりも、日々の習慣化を目指そう──。できる範囲で。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 


カラダご医見番

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