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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ギドン・クレーメル「エイト・シーズンズ」】
自分自身と対話をする時に聴く
時空を超えて出会った
タンゴの「四季」とバロックの「四季」

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第6回】 2011年11月3日
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 最近、アストル・ピアソラ聴いていますか?

 1990年代には、日本を何度目かのタンゴ・ブームが襲いました。その時には、某酒メーカーのCMでもヨーヨー・マが弾く「リベルタンゴ」が流れたりしてましたよね。アルゼンチンで市井の人々のダンス音楽として発展したタンゴ。そのタンゴに革命をもたらしたのがピアソラです。とりあえず踊れればいいや、という感じだった音楽に情熱と洗練と前衛を持ち込んで、世界中にタンゴの素晴らしさを広めた訳です。

 で、何故、今ごろピアソラかと云うと、ピアソラの音楽はとても心に沁みるからです。とりわけ、自分自身を見つめたくて、自己との対話を試みる時には。

 ビジネスの最前線で凄く頑張っている人も、それほどでもない人も、日々、自分の周りの人々とのコミュニケーションを取っておられるでしょう。仕事に直結した話しもあれば、趣味の話しや家族のことなど仕事以外の話しもあるでしょう。お酒が入れば、コミュニケーションは一層円滑になりますよね。一緒に飲むのは、同じ職場の同僚、上司、部下だけではありません。お得意様、顧問弁護士、有識者、ライバル企業の同業者、メディア関係者、学生時代の友人など多種多様な人々と飲みかつ語り合う。

 でも、時には、自分自身と静かに向き合うことも大切ですよね。自信満々の自分もいるでしょうが、不安におののく、か弱い自分もいたりするものです。難問に直面しても、答えは風に舞っていて、考えても考えても分からず、迷いもがく時もあります。

 そんな時は、沈思黙考して、自分の未熟さ、弱さ、狡さ、正直さを深く認識することが、明日、より良い自分に出会う最良の方法かもしれません。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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